そらのこ組(4・5歳児)ならではの行事の一つに、お泊り合宿があります。

 

普段はビルがそびえ立つ街中を散歩している私たちですが、年に2回、夏と冬に行うお泊り合宿では、コンクリートジャングルを抜け出し、親元を離れ、蔵王山の麓にある県営の“蔵王自然の家” (宮城県刈田郡)に行きます。

 

年長さんから年中さんへ、“蔵王自然の家ってこんな所”ということを伝えていくのは毎年恒例の事。

自分たちは一度行ったことがあるし、経験した事が楽しければ楽しい程自信を持って年中さんへ伝えていくのです。

 

どこの合宿所でもある七不思議的な言い伝えが、代々朝市っ子たちの間でも話題になります。

 

例えば…

 

其の① 
玄関を入ると置いてある剥製のイノシシ、クマ、カモシカは夜になると動く。イノシシはトイレのスリッパをちゃんと並べているか見に来る。(トイレにイノシシの写真あり)

カモシカは「コツ、コツ…」という音とともに寝ているかどうか見に来る。

クマは山の中を歩きまわる。

 

其の②
102号室の前を通るときは静かに!!

騒ぎ立てると吸い込まれる…と言う噂。

 

其の③
夕食に遅れないように行こう!

食堂のおばちゃんは、怖い…。

今年の夏の合宿は8月28日(金)~29日(土)でした。

事前にどんな事をしたいか、あるいはどんなことを楽しみにしているのか、話をしたり色々な計画を立てたり、楽しい合宿にしようと子どもたちと相談会を開きます。

時間をかけて準備をしていくのも期待が膨らむ要因の一つです。
どんな計画をたてどんな合宿にしたいかはその年によって違います。

ある年は、川原ですいか割りや豚汁を作って食べました。

ある年は、朝ごはんに焼きそばを作って食べました。

今年は、沢遊びの時に遊ぶ道具を作りたいということで、浮き輪やミニいかだを作りました。

 

しかし、今年は“夏の合宿”とは名ばかりで、夏の暑さは早くも過ぎ去ってしまいどちらかと言うと「寒い」合宿でした。

残念ながら1時間ほどで沢あそびは切り上げ、自然の家の目の前にある草原での遊びに切り替えたのでした。

 

大きなシンボルツリーに吊るされている木のブランコや、ハンモック、虫探し等、当初の計画は大幅に変更されたものの、普段は感じる事が出来ない自然の中で、のびのびと体を動かし遊ぶ事が出来たのでした。

そして、夏の合宿のメインと言っても良い、“にじますつかみ”の体験。

川に放され、泳いでいるにじますを素手でつかむというのは、子どもにとっては衝撃的な体験でしょう。

「ぬるぬるする」「こわい」と、にじますの印象はそれぞれです。

つかんだ後は岩に叩きつけて気絶させ、小刀で腹を裂いて内臓を取り出します。

初めて見る魚の内臓に血だらけになりながら、時には大人の手を借り、食べるためにしなくてはならない事を自分自身で体験します。

「命を頂く」「いただきます」の意味を知るのです。

はじめは、親元を離れて初めてお泊りすることや、話には聞くけど想像できない蔵王でのお泊り合宿にドキドキしたり、「行きたくないな」と思ったり、でも「楽しいかもしれない」と期待も持ってみたり、葛藤する気持ちがあることは確かです。

でも、そこには仲間がいて、仲間と共に経験し、乗り越えていく力は一人ひとり持っている力なのです。

仲間と共に、楽しかったことや大変だったことやちょっと嫌だった経験も、すべて子どもたち一人ひとりの糧になっていきます。

「ただいまー!」と親の元へ帰っていく子どもの後ろ姿は一回りも二回りも大きくなっています。

行く前の不安だった気持ちは、大きな自信に変わっています。
そらのこさんだからできる事に自信を持ち、自分の経験したことを後輩たちに伝えていくのです。

次は冬のそり合宿。

冬はひたすら雪遊び、そり遊びをします。
そり合宿は“鬼を退治してから”の2月に予定していますが、今からとっても楽しみにしているそらのこさんたちです。

 

新着情報一覧へ