朝市センター保育園の新年一発目の行事は「もちつき会」です。

 “もちつき”というと、お正月を迎える前の12月や年末に行われるものですが、年末の仙台朝市場は買い物客でごった返すので、その時期を避けて年が明けてから、いつもお世話になっている市場の方にごあいさつと保育園の子どもと大人みんなでの新年会も兼ねて、毎年1月に行われています。

 

 “もちをつく”という伝統行事は、地域活動でも昨今はあまり見られなくなりました。さらに、保育園のもちつき会で初めて杵とうすに触れるというお父さんお母さんがほとんどという時代。だからこそ「つきたてのおもちのおいしさを!!」「おもちってどうやってできるのかを体験してほしい!!」という思いを込めて毎年行っているのです。

 

 保育園の屋上で、みんな一緒に杵とうすを囲んでのもちつき。蒸かしたてのもち米がうすに入れられると、一気にほわほわの湯気とお米の甘~いにおいが立ちこめます。まずは、経験者のおじいちゃんやおばあちゃんの出番!!程よい力加減と腰つきで、いい塩梅にもち米を“半ごろし”にしてくれ、その様子を子どもたちは固唾を飲んで見守ります。そして、もちになる前の半ごろし状態のあつあつのもち米を口に運んでもらい、もちとは違う食感に思わず“うめぇ~”の声が上がります。

 

 おばあちゃんの合いの手も軽快に入り程よくなると、さあ、ここからは子どもたちの出番!!0歳児クラスの子たちもお父さんお母さんと一緒に杵を持ってみたり間近で見学してみたりと興味津々の様子。「よいしょー、よいしょー」の掛け声でもちつき体験。大きい子どもたちも友達同士でついてみたり、杵の重さを感じたり、もちつきの楽しさを堪能。そのかたわらでは、お母さんたちがつきあがったもちにきなこやごまをつけて試食の準備が進められ、つきたてもちのおいしさを大人も子どもも味わうのです。

 

 もちつきが一段落すると、子どもたちは手作りのマイ獅子舞を持って、市場を練り歩きます。「あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします」と声を上げ、いつもお世話になっている市場の方々にごあいさつ。そして、つきたてのおもちをお裾分け。小さい子はティッシュBOXなどで作ったかわいいお獅子、大きい子はみんなで一つの大きなお獅子を作り練り歩くと、市場の方や市場に買い物に来ているお客さんも子どもたちの姿を見て微笑んでくれたり、「頭噛んで~」と頭を差し出してくれたりという、そんなやりとりもみられます。

 

 練り歩きを終えて園に戻ると、今度は本物のお獅子の登場!!その獅子頭をかぶるのは、秋保にある民族芸能を伝えるプロの団体“ほうねん座”の皆さん(その年によってお父さんたちが獅子頭をかぶることも)。集まった子どもたちの頭を次々に噛んで無病息災を願うのです。あまりの迫力と恐ろしさから涙する子も続出ですが、“元気に過ごせますように・・”“賢くなれますように・・”と願いをこめてわが子をお獅子にそっと差し出す父母たちの姿があちこちに見られます。

 

 伝統文化や季節の伝統行事に触れ、健やかに育ってほしいという願いと思いがたくさんつまった朝市センター保育園のもちつき会です。

 

 鬼が笑うかもしれませんが、今から楽しみです。
 

新着情報一覧へ