重度障害者の施設が閉鎖に。利用者を守り27年の想いを繋ぎたい。

あすなろのプロジェクト　あと15日となりました。

 

私たちは、最後まで元気に頑張りたいと思っています。

引き続き応援よろしくお願い致します。

 

寒くなってきましたので皆様、風邪にはご注意くださいませ。

 

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今日は、あすなろの施設の「給食」についてお話しさせてください。

 

現在9名の利用者のうち胃ろう・経鼻経管の注入による食事は、5名

4名が施設の給食を食べています。

 

あすなろの給食は、30名程の地域の給食ボランティアさんが当番制で作りに来てくださいます。

 

給食は、まずメニュー通りに作りそれを再調理します。

一口サイズにカット・刻みやハンドミキサーで細かくなめらかに

それをさらに裏ごしして粒が残らないペースト状にと個々の状態に合わせて食形態を調整しています。

 

摂食障害がある場合の食事は、大事な栄養を摂るためということに加え

「安全に食べる」という事が重要になります。

 

唇で食べ物を取り込む。

口の中で移動させながら歯ですり潰したり噛み砕きごっくんと力強く飲み込む。

この一連の流れをスムーズに行う事ができません。

誤嚥をさせないように細心の注意を払わなければなりません。

 

上は、一口サイズの食形態の利用者のカレーライス

下は、粒ひとつ残らないようにペースト状にしたものです。

 

食事の難しさは、メニューや食材でまたは、その時の体調によってもスムーズに食べることができなくなったり　さらに機能低下により食形態そのものを見直さなければならない場合もあるという事です。

 

食事中むせることが多くなると食が進まなくなり食事に時間がかかりすぎてしまい本来栄養を摂るための食事なのに疲れて体力を消耗することになります。

 

給食に関しては、保護者・職員さん・調理する人で連携を取りながら特に力を注いでずっと取り組んできました。

 

給食当番は、キッチンの冷蔵庫に貼った給食「当番表」にお名前を記入して頂き空欄の日は保護者が当番に入り1カ月ごとに調整します。

メニュー決め・食材買い出しは保護者が中心に行っています。

 

 

「歩ける限り作りに来てあげるよ」

「あすなろに来ることが私の元気の源」

 

皆さんそう言ってくださいます。

あすなろの給食は、14年間ボランティアさんの熱意に支えられてきました。

 

あすなろの給食の時間のもうひとつの様子。

胃ろう・経鼻経管栄養の注入による食事です。

これも決して特別な事ではありません。

安全と衛生面に注意した環境を整えることであすなろの施設でこうしてみんなと一緒に食事の時間を過ごすことができます。

 

食事は、体の栄養の為、そして安全に食べる事が大事と書いてきましたが

もう一つとても大切なことがあります。それは

 

「楽しく食べること」

 

施設に来てお友だちや職員さんの笑い声やおしゃべりを聞きながら

また、ボランティアさんの「おいしい?」の問いかけににっこりと笑顔で答えながら食べる食事は、栄養・安全と同じくらい大切です。

家で家族と食べているだけでは感じ取れない心の広がりを得ることができるのではないかと思っています。

 

重い障害があっても社会参加していくという事は、

家庭ではお母さんが担っている身の回りの事・健康の管理・安全な食事・医療的ケアを誰かに託すという事です。

 

託された人の責任と熱意

信頼して我が子を託す親の想い

 

これは、14年の月日をかけみんなで積み重ね作り上げてきました。

その中心には、いつも子どもたちの笑顔があります。

 

今日も一緒に「いただきまーす」