プロジェクト概要

 

米沢の地に根付いてきた「伴淳映画祭」の灯を守りたい!

 

ページをご覧いただきありがとうございます。髙橋卓也と申します。山形の地で映画の仕事に携わって35年目を迎えました。

 

これまで市民が設立した映画館のスタッフ、各地に映画を運び地域の方々と共に上映会を作り出す配給者、そして山形国際ドキュメンタリー映画祭の事務局長を経て、現在は理事/プロジェクトマネージャーとして国際映画祭や多様な映像文化活動と地域をつなぐ仕事をしています。

 

今回は、友人たちが米沢で地道に取り組んできた「伴淳映画祭」の開催と存続を願い、全力でサポートいたします。今年で13回目の開催となる「伴淳映画祭」は、日本映画のおもしろさや喜劇映画の魅力を、米沢に生まれ東北を背負って全国の人々を魅了した稀代の俳優、伴淳三郎の存在を通して伝えたいという思いで始まりました。

 

しかし、観客の高齢化などで参加者が年々少なくなってきており、入場収入も減り、開催・継続のための資金繰りも厳しい状況です。今年の映画祭を成功させ、次の映画祭、次の世代につなげられるように、クラウドファンディングを通して、映画祭へのご支援を広く呼びかけてゆきたいと思います。皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。

 

映画祭の成功に向けて準備を進めています

 

 

スターでありながら地元を愛した「恩人」である喜劇俳優 伴淳三郎を、後世に語り継いでいきたい

 

そもそも、「伴淳」こと伴淳三郎とは何者なのでしょうか?

 

米沢に生まれ、やがて日本映画の一時代を作った名俳優 伴淳三郎。日本の高度成長期を通じて、北国の滑稽と悲哀、庶民の体臭を強烈に放ち続けた稀代の役者でした。

 

伴 淳三郎(本名:鈴木 寛定 )

 

写真提供:伴淳の会

 

1908年(明治41年)山形県米沢市生まれ。人なつこくて、好色で、妙に面倒見もいいというキャラクターを見込まれ「珍優」として世に定着。太平洋戦争中、諸処の理由で兵役にはつかず、敗戦後に再び映画で本格的に表舞台に登場します。

 

1951年には「吃七捕物帖 一番手柄」の中の、「ア ジャ、ジャアにして、パアでございます」と言った台詞が「アジャパア」となって大うけし、一世を風靡。その後、「伝七捕物帳」シリーズや「二等兵物語」シリーズで不動のスターとなり、喜劇路線の作品で大活躍しました。


一方1965年の「飢餓海峡」では、函館の刑事役で、犯人追及の情熱を失わない執念と、殺人犯や被害者への深い洞察を持つ人間像を見事に演じ、独特の存在感を見せ、演技者としての新境地を開きました。1981年、73歳で永眠。

 

伴淳三郎は、全国で活躍しながらも、何かと米沢や山形に通い、様々な芸能人などを連れて来たり、現在のフィルムコミッションのように映画撮影を呼び込んだりしては、故郷を盛り上げてくれようとした、ある意味、山形、米沢にとっての地域愛を持った「恩人」のような人だったのではないでしょうか。

 

彼を回顧し、何かお礼の気持ちを表わせないだろうか・・・。ただの故郷を代表する有名人ではなく、日本映画の歴史に名を残す不世出の喜劇俳優・伴淳として、その存在と功績を市民自らの手で発掘しつつ顕彰したい!

 

2008年に伴淳三郎生誕100周年祭が開かれると聞き、彼が主演した映画の数々を集めて、ささやかな映画祭を開催できないだろうと考えました。そして、映画祭を継続することで「伴淳」を後世に語り継いでゆきたい。そんな思いで、2006年7月、米沢の市民有志が10人ほど集まり、伴淳の会(実行委員会)を立ち上げました。

 

伴淳100周年に向けた映画祭開催の様子

 

市民によって米沢に根付いたユニークな映画祭を続けるために

 

▶︎山形の映像文化普及活動を牽引した米沢

 

上杉の城下町 米沢。この町では、太平洋戦争敗戦直後の1945年11月に、若い教師たちの働きかけで市内の映画館を会場に「映画教室」が開かれました。この映画教室は、戦時下の社会や教育体制の中では味わえなかった芸術や映画を取り戻したいという人々の心に響き、大好評となりました。

 

これを契機に、地域を巡回する芸術(映画)鑑賞教室が盛んになってゆきます。敗戦直後のこうした米沢の自主的な文化普及の動きは、やがて山形県内各地の行政や教育機関に波及し、視聴覚教育活動として定着してゆきました。

 

1980年代末、そんな米沢から最後の映画館が消えました。昭和30年代の映画の黄金期を経て、テレビの普及、高度成長期、娯楽の多様化、ビデオの普及など様々な影響を受け、日本の地方の映画館は閉館を余儀なくされていました。

 

上杉謙信公をまつる米沢の名所「上杉神社」

 

▶︎映画の空白を埋めた市民活動

 

一方で、サークルや市民団体は地道な自主上映を続けていました。最後の映画館閉館を契機に、映画を愛する市民が集まり、全く新しいタイプの上映サークル「米沢映画学校 フィルコム」を立ち上げます。

 

彼らは、山形の映画館や配給会社と提携し、多い時にはひと月に1回という驚異的なペースで、多様な作品を数年に渡って地域に供給し続けました。映画館がなくても様々な映画が見られる。映画の空白を埋めたのは、まさにこの市民活動でした。

 

アジアの映画を見たい!、そんな思いがアジア映画祭につながりました

 

映画と演劇のコラボレーションを地元の高等学校のホールで実現

 

▶︎映画館が戻ってきた。だからこそ、自主上映で映画に多様性を

 

1998年、大手シネマコンプレックス型の映画館が進出し、およそ10年ぶりに米沢は映画館のある町に戻りました。もちろん、映画が大きなスクリーンで観られるのはすばらしいことですが、そこで出会えるのは全国共通のヒット作品がメインです。

 

全国共通のプログラムにはない独自のコンセプトを持ち、もっと自分たちの気持ちを通わせられる手作りの上映会や映画祭ができないのだろうか?それまで米沢に育ってきた自主上映魂が、市民の中に再びむくむくと動き出します。

 

そんなエネルギーは、日本の名作を上映する優秀映画鑑賞会の8年連続開催、そして、今回のプロジェクト「伴淳映画祭」の連続12年開催へとつながっています。

 

伴淳出演作品のポスター展示の準備。手作りの映画祭ですー

 

 

皆さまからのご支援で、伴淳生誕110年にあたる今年10月の「伴淳映画祭」を無事開催し、今後につなげたい

 

これまで続けて来た「伴淳映画祭」も今年10月の開催で13回目を迎えようとしています。今年は伴淳生誕110年にあたり、なんとしても映画祭を成功させたいのです。

 

しかし、観客の高齢化などもあり、参加者が年々少なくなってきていることも事実です。そのため、入場収入も減り、開催・継続のための資金繰りも厳しい状況です。どうすれば、映画祭への参加者を増やせるのか、どうしたら日本映画の面白さを次の世代にも伝えることができるのか、ここが正念場だと思います。

 

 

■「伴淳映画祭2018」開催概要■

 

日時:2018年10月6日(土)10時〜

場所:米沢市市民文化会館大ホール

 

内容:伴淳三郎の映画上映とトークを行います。

上映 ① 10:30〜『兵六大臣行状記  漁色のこよみ』(森美智夫 監督、昭和36年、80分)

上映 ② 12:45〜『伴淳の三等校長』(永塩良輔 監督、昭和34年、52分)上映

トーク  13:50〜「伴淳映画祭ヒストリー」

上映 ③ 15:00〜 『ハワイ珍道中』(斎藤寅次郎 監督、昭和29年、88分)

 

入場料金:前売通し券 2,000円(当日券 2,500円)

     大学生 当日 1,000円(通し券)、高校生以下は無料

 

映画祭のあり方や伝え方を見直しながら、まずは、今回の映画祭を成功させたい。そして、赤字を出さずに、次の映画祭に、次の世代につなげられるように、このクラウドファンディングで皆さまからの参加とご支援を広く呼びかけてゆくと共に、私たちも工夫をこらして映画祭を開催します。

 

工夫1:若い世代に観てもらうための新しいサービス

 

これまでの観客のほとんどは、伴淳のスクリーンでの活躍を知っている世代、つまり60代以上の方々です。ですが、私たちは、"伴淳映画は中高年の方々だけで鑑賞するには、おもしろすぎてもったいない!若い人たちにも見て欲しい!"と思います。

 

日本がこれまでたどってきた各時代の庶民の生き様、喜怒哀楽、社会の変化、人間の根本的な笑い。伴淳映画は、まさに学校で教えてくれない、いや、学びたくても学べない人間についての生きた教科書のようなものです。

 

そんな思いから、今回、伴淳の会は、この映画祭に若い世代の方々に参加していただくために、次の新しいサービスを実施することにしました。

 

① 高校生以下は無料で終日参加できる

② 大学生は、当日1,000円(本来なら当日2,500円)で、終日参加できる

*高校生・大学生とも学生証を受付で提示すること

③ 映画祭の当日の準備や受付など、ボランティアの機会を若い世代に提供し、ボランティアでお手伝いいただける方は、鑑賞無料。

 

 

工夫2:フィルム上映にこだわる

 

今、映画はデジタル素材での上映の時代になりました。どこの映画館に行ってフィルムで上映されることはほとんどありません。映画とは本来、フィルムに焼き付けられた一コマ一コマの写真が連続して作り出す世界、それが100年以上続きました。

 

この「伴淳映画祭」は、デジタル時代の今、できる範囲内ではありますが、昔は普通に映画館で回っていたフィルムという素材で映画を「映してみよう」というクラシカルな志も持っています。

 

今回の『第13回伴淳映画祭』作品3本の内、『兵六大臣行状記 漁色のこよみ』『伴淳の三等校長』の2本は、35mmフィルムで上映いたします。あなたの前にはスクリーン、後ろを振り向けば映写技師のおじさんが35ミリ映写機をカタカタと回して奮闘している。そんな雰囲気で映画を多くの人たちと楽しんでいただけたら幸いです。

 

 

日本映画の魅力を再発見できる場としての映画祭を地域を超えて発信し、映画自主上映の文化活動を継承する

 

毎年毎年、一人の俳優の映画を上映し続ける映画祭なんて、日本中、今どこを探してもないと思います。それだったら、地域を超えてこの「伴淳映画祭」を広め、全国から映画祭に参加していただきたいと思います。そして「伴淳映画祭」を支えている米沢の町や自然や歴史にも触れて帰ってほしいのです。

 

地元の方々だけでなく、日本映画を愛する、そして何かしらの興味を感じ始めている方々に、広く参加していてだけるよう、このクラウドファンディングを通して全国に発信したいと思います。市民が戦後すぐの映画教室や自主上映で映画の灯をともし続けてきたこの米沢に、映画と出会うためにいらしてみませんか。「伴淳映画祭」開催のため、皆さまのご支援・応援をよろしくお願いいたします。

 

多くの方に伴淳の映画を観ていただきたいです

 

 

最後に実行委員の方々の思いをご紹介いたします

 

まず、伴淳の会の代表 酒井和昭さんです。

 

 

 

そして、次に伴淳の会 酒井洋子さんです。

 

 


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