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2024年05月11日 11:09

「九七式中戦車新砲塔」里帰りへ向けての第一歩を踏み出しました(^^♪

みなさまのご支援により、「ハ号ブル」の修復計画は無事にスタートを切ることが出来ました。現在、支援者様とマンスリーサポーター様&賛助会員様への限定見学会(修復前の状態)の日程がほぼ決まり、数日以内に一斉メールでご案内ができるところまで進んでおります。

 

「ハ号ブル」の修復開始は7月上旬を予定しております。その理由は下記の表にあります通り、米国へ送り出す予定の「九五式軽戦車撮影用プロップ」修理と、送り出しの実務に6月下旬までスタッフが掛かりきりになるからです。

 

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GW明けより、カマド自動車本社では「九五式軽戦車撮影用プロップ」の整備と調整が始まっております。米国「太平洋戦争国立博物館」でのアトラクションで元気に走ってくれるよう、日本代表として恥ずかしくない整備に、カマド自動車メカニックが取り組んでくれています。

 

IMG_0190.png

この車両は2010年に放送されたHBO社TVドラマ「ザ・パシフィック」の撮影用に、オーストラリアで3台作製された内の1台を、2013年にカマド自動車が購入・輸入したモノです。もともと撮影期間だけ持てばよいという大道具ですから、購入時には外見もボロボロでした。

 

これを半年かけて、実物大プラモデルよろしくディティールアップしたのが、現在の状態です。内部機構については1980年頃のフォード・ブロンコのV8ガソリンエンジンと3速ATミッションがそのまま使用されており、なかなか気難しいお年頃に差し掛かっております。

 

IMG_0191.png

燃料ポンプ、スターターモーター、オルタネーターやプラグコードなど、これまでにも補器類はかなり交換作業を進めてきましたが、今回は最後の大改修に取り組みます。例えばラジエター冷却用の電動ファンは手動スイッチで作動するのですが、水温計が無いので操作を忘れがちで大変なことになったことがあります。そのためサーモスイッチを増設して自動で動く様に加工したり、そもそも容量が怪しいバッテリーを一回り大きなサイズへの変更も検討中です。

 

これらの作業に加え、基本的なオイル交換やグリスアップ、各部作動部のメンテナンスにも地味に時間が掛かるのです。

 

 

さて、今回はなんでこの撮影用プロップを送り出すのか?という素朴なご質問が寄せられましたのでご説明をさせていただきたいと思います。

 

海外では博物館相互で収蔵品交換は当たり前に行われおり、その理由は大きく2つあります。一つ目は収蔵品は売買するものではなく、個々の博物館に見合った収蔵品をそれぞれが納得する形で交換することが望ましいという価値観であることです。様々な価値観があることは大前提ですが、本来あるべき場所に、あるべき展示品が収蔵されるべきだという考え方で、その判断が共有できれば、収蔵品交換は成立するということです。要するに、お金さえ出せばコレクション収集が出来るのではないということなのです。今回の例でいえば、過去に「くろがね四起」修復を実現し、現在も稼働状態を保っている組織であり、英国から「九五式軽戦車」里帰りを実現している実績も評価されたポイントです。そして、国会議員連盟の協力や、地元自治体が博物館設置に動いていることの確認が取れたことが米国側の決断の大きな理由です。もちろん、日米の協力者同士の個人的信頼関係の構築が上手く行ったことも見逃せない理由の一つです。

 

二つ目の理由は、各国ともに先進国では消費税率が高くなったことです。日本でも10%になりましたが、先進国では19%とか23%なんてことは当たりまえであり、高額な収蔵品を売買すると博物館の経費を圧迫するという単純な理由です。物々交換なら税金が掛かりません!今回のケースでは「九七式中戦車新砲塔」は米海軍所有の国有財産ですから、戦車そのものは無償譲渡となります。しかし「太平洋戦争国立博物館」としては、貴重な日本軍展示車両が一台減るのですから、その穴埋めとして実働する「九五式軽戦車撮影用プロップ」を提案して来たという流れです。我々としては願ってもない好条件であると判断して、交渉成立となったわけです。

 

米国側も時を同じくして、「九七式中戦車新砲塔チハ」の送り出しに向けて準備を開始してくれました。その様子はマンスリーサポーター様限定活動報告にて、近日中にお知らせする予定ですので、ご期待ください!

 

いずれにせよ、今回の「九五式軽戦車撮影用プロップ」送り出し費用と、「九七式中戦車新砲塔」の輸入費用はマンスリーサポーター様のご支援により実現したいと考えております!現在299名のマンスリーサポートを頂いておりますが、単純計算で1000名の登録が一年間ほど継続しないと実現が難しい計画となってります!みなさまのご支援の輪が広がりますように、情報拡散へのご協力をお願いする次第ですm(__)m

 

実行者:小林 雅彦

 

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