プロジェクト概要

16歳で兵士に

 

16歳のある日、故郷の村が襲われた。武装勢力に誘拐され、そのまま兵士になった。殺されたくなければ、兵士になるしかなかった。アルコールとマリファナと銃を手に、3年間。深い熱帯雨林を走り回り、村を襲い、引き金を引く。

全部が夢の中のようだった。何が起きているのかよくわからない。この自分は、本当に自分なのだろうか?友達の家族は、襲撃の日に殺された。自分の家族は、生きているのか、生きていてもどこにいるのかわからない。死にたくない。殺されたくない。もう殺したくない。

数人の仲間と一緒に、逃げ出す計画を立てた。見つかったら殺される。2ヶ月間、茂みの中をさまよい、なんとかギニアの難民キャンプにたどり着き、そこで父と母を見つけた。奇跡だと思った。難民キャンプで2年を過ごし、停戦の知らせを聞いて故郷に戻った。嬉しい。やっと学校へ戻れる。でも、「停戦」なんて嘘だった。村はまた何度も襲われ、父は停戦中に殺された。

長い戦争が終わり、やっと平和が戻ったと思ったら、母がエボラの流行で死んだ。あっけなかった。神様。
 

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ギニアとの国境付近のブッシュ

 

リベリアの草の根NGO、Camp for Peaceを13年前に立ち上げた、アベルの生い立ちです。14年間の紛争中、リベリアでは、おおよそ5歳以上の子供を誘拐して兵士に仕立てることが横行し、多くの人々がこうした過去を抱えて生きています。

 

 

元子供兵に、農業による自立支援を

 

ページをご覧いただき、ありがとうございます。Camp for Peace代表アベルと、インターンの中塩愛です。Camp for Peaceは、リベリア人スタッフ5名からなる、草の根NGOです。活動の拠点は、首都から車で8時間ほど離れた、ギニアと国境を接するロファ郡。紛争中、もっとも凄惨な戦場となった地域です。

このロファ郡の村々で、私たちは、元子供兵や、紛争で家族を亡くした若者に対する、職業訓練と自立支援を行っています。

暴力で物事を解決する習慣を少しずつ変えながら、そして、紛争のトラウマと付き合う術を身につけながら、半年かけてキャッサバや米の栽培を学び、自立を目指すプログラムです。
 

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収穫したキャッサバの皮をむく若者たち

 

リベリアは、アメリカの解放奴隷が入植して建国した国です。1847年に独立してから約150年間、産業の発展はほとんどなく、それでも紛争が起こるまでは、自給自足の農業でなんとか持ちこたえてきました。

しかし、1989〜2003年の紛争によって、農地は荒廃し、農業のノウハウを持った人も激減。そして、2014年のエボラ出血熱がさらなる命を奪い、コミュニティを破壊し尽くしました。

 

今日、リベリアは農業の基盤すら失い、主食であるキャッサバと米の80%以上を輸入に頼っています。食料の値段は日々上がり続け、この半年で2倍近くになりました。紛争が終わってから15年経った後も、いまだ世界最貧国のひとつであるリベリア。1日2食で暮らす人が大部分で、1食しか食べられない人も珍しくありません。

 

現在20代の若者は、紛争中に誘拐されて兵士になったり、難民として隣国に逃れたりして、教育や職業訓練の機会を失ったまま育った世代です。識字率は50%以下、仕事もなければ食べるものもなく、強盗や窃盗で生計を立てている若者もたくさんいます。

 

Camp for Peaceは、こうした若者に農業のノウハウを教え、自立に向けた支援を行っています。

 

自分達で育てたキャッサバを調理中

 

発展途上国での職業訓練に多く共通する課題は、若者がせっかくスキルを身につけても、それを活かせる職を見つけることができず、結局、貧困生活や路上生活に戻ってしまうことです。しかし、私たちの目標は、単に職業支援を行うことでなく、若者が自力で生計を立てられるようにすること

 

こうした問題意識から、Camp for Peace Liberiaのプロジェクトでは、半年間の職業訓練で農業のノウハウを教えるだけでなく、彼らが自分達の農園を開き、経営が安定するまで、数年単位で息の長い支援を行っています。

 

 

若者の未来は、この国の未来

 

Camp for Peaceは、「紛争で苦しんだ若者に、少しでも明るい未来を見てほしい」との思いで活動してきました。

リベリアの若者は、実に総人口の65%を占め、リベリアの平和と発展の原動力です。彼らの明るい未来は、リベリアの明るい未来に他なりません。

 

これまで、私たちは、いくつかの村で農業プロジェクトを実施してきました。今回はこの農業プロジェクトを、サライという村で立ち上げます。

農地は村から寄付していただく予定ですが、廃屋を教室に変えるためには修繕費用がかかり、農園を開くための農業機材や発電機なども購入する必要があります。

 

キャッサバ農園の予定地(左奥)と改修予定の廃屋

 

このプロジェクトをサライで始めることができれば、近隣の村の若者も含め、毎年10〜15名が農業を学び、みんなでキャッサバ農園や米農園を開くことができます。すでに、サライ1期生として11名が集まり、農業訓練のスタートを心待ちにしています。

 

リベリアの若者の笑顔のため、Camp for Peaceの農業プロジェクトを、どうかご支援いただければ幸いです。

 

 

サライのプログラム1期生(予定)、村長含む村の協力者、Camp for Peaceメンバー。農園予定地にて。

 

<<ご支援の使いみち>>

 

2019年2/28までに、リベリア共和国ロファ郡サライ地区において、建物を教室用に改修したことをもって、プロジェクトを終了とする

  • 廃屋の修繕:約15万円
  • キャッサバ粉砕機+発電機+輸送料:約35万円
  • Readyfor手数料(12%+税):約7.8万円
  • リターン費用:約2.2万円

――――――――――――――――――――目標金額①:60万円

  • 精米機+発電機+輸送料:約20万円

――――――――――――――――――――目標金額②:80万円

 

 

リベリアからのメッセージ



● B. アベル・リウェリ(Camp for Peace代表)

日本の皆さん、こんにちは。Camp for Peaceの代表、アベルです。私たちのプログラムに興味を持ってくださって、ありがとうございます。皆さん一人一人のご支援が、私たちCamp for Peace Liberiaのプログラムを、一歩ずつ前に進める力になります。

 

あなたからのご支援は、何か他の好きなことにも使えたはずのお金です。それを、日本から遥か遠いリベリアにいる私たちのために使ってくださること、本当に感謝しています。私たちの活動の未来性を信じ、力を貸してくださったあなたは、Camp for Peaceの一員です。

 

Readyforを通じてあなたと築いたパートナーシップが、価値あるものになるよう、そして実を結ぶよう、私たちはサライの農業プロジェクトに全力で取り組んでいきます。日本の経済状況は思わしくなく、また、先日の災害によって多くの人々が苦しんでいると聞きました。そのような中、あなたの時間を使って頑張って稼いだお金を、私たちに投資してくださることに、重ねてお礼申し上げます。

 

そして、どうか、このプロジェクトを大勢の日本の方々に知っていただくために、手助けをしてください。このサイトを、ぜひブログやSNSでシェアしてください。どうして私たちのプロジェクトを支援しようと思ったのか、この支援があなたにとってどんな意味を持つのか、家族や友人に話してください。

 

ARIGATO(ありがとう)。心はいつも、あなた方、日本の友人と共にあります。

 

● 中塩愛(コロンビア大学国際関係・公共政策大学院/Camp for Peaceインターン)

 

この2ヶ月、Camp for Peaceのインターンとして、5人のメンバーや農業プログラムの在校生、卒業生と寝食を共にし、新たなプロジェクトの準備を進めてきました。時折ぽつりとこぼす紛争の記憶、それを思わせない普段の明るい笑顔、そして職業訓練というチャンスを最大限に活かそうとする貪欲さとひたむきさ、こうしたすべてに奮い立たされ、皆様にクラウドファンディングをお願いするに至った次第です。

 

Camp for Peaceは、たった5人の草の根NGOとは思えないほどの行動力でもって、農業プロジェクト以外にも様々な取り組みを行っています。多くの国際機関やNGOの課題のひとつである、プログラム実施後のフォローアップやモニタリングについても、Camp for Peaceはしっかりと実施しており、代表者のアベルは様々な国際会議にも招聘されています。

 

そんな力強いNGOでも、やはりドナーはなかなか集まらず、今回この新しいプログラムを立ち上げるのは非常に苦しい状況です。どうか、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

● ガロマイ・フロモ(農業訓練の卒業生)

  

紛争が始まった年に生まれ、14歳まで紛争の中で生きてきました。紛争が終わって世の中が落ち着いてから、23歳で高校に行きましたが、卒業してもしばらくは仕事がありませんでした。

 

今は、農業訓練を終え、Camp for Peaceが出資してくれたキャッサバ農園で働いています。自分でお金を稼ぐことができて幸せですし、2人の子供をやっと小学校に通わせることができて(※小学校の授業料は無料ではありません)、とても嬉しいです。この農園で働きたいと言っている人もたくさん出てきているので、農園をもっと大きくできるかもしれません。ここでお金を貯めて、いつか自分のキャッサバ農園を持つのが夢です。

 

リベリアの若者には、もっとチャンスが必要です。Camp for Peaceのプログラムは、私の人生を変えてくれました。「いつか、こうしたい」と考えること自体が、本当にひさしぶりです。Camp for Peaceが他の村でプログラムを始めることができれば、必ずそこの人たちを助けることができると思います。

 

● オファンティ・ギニアン(農業訓練の卒業生)

 

紛争中に父が殺されました。母を支えたいと思っていたのですが、ずっと仕事が見つかりませんでした。Camp for Peaceのプログラムのおかげで、やっと働けるようになり、子供がもう少し大きくなったら小学校に送ることもできそうで、嬉しいです。少し前まで路上にいたのに、今ではちゃんと仕事があるのです。

 

Camp for Peaceの農業プログラムは、とても実用的で役に立ちました。ある日教室で学んだら、次の日は農地に出て実際にやってみます。おかげで色々なことがよく頭に入ってきました。知識は力です。一度頭に入ったら、今度は他の人たちに知識を伝えて、彼らを助けることができます。

 

ロファ郡はかつて、リベリア各地に米やキャッサバ、野菜、果物を供給し、「フード・バスケット」と呼ばれていました。夢は、ロファ郡を、もう一度リベリアのフード・バスケットにすることです。そのためには、もっとたくさんの人がロファ郡で農業を始める必要があります。Camp for Peaceの新しいプログラムを、どうか応援してください。

 


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