【感謝】マリセラさんより

おはようございます。カトラッチャの今井です。

マリセラさんから1通のメッセージが届きました。

 

マリセラさんの町オコテペケは、コーヒーの大手企業が参入する地域。

コーヒーの価値観はまさに「量」におかれ、ボリュームディスカウントをされ続けています。日本の大手企業向けにも輸出されていますが、主な輸出先はヨーロッパやアメリカです。ご存知の通り、その二つの地域はコロナ禍で外食産業が危機的な状況。それ故、多くの取引がストップ。マリセラさんも今年の豆の販売を諦めていました。

ましてや小さな焙煎所のカトラッチャとも今年は取引が無いと思っていたそうです。

 

それが、先日、ナンシーさんからマリセラさんへ「日本へコーヒー豆を送るよ」と連絡が入りました。

 

ジャンプするほど嬉しかったそうです。

 

マリセラさんの住む町オコテペケからナンシーさんの住む町マルカラまでは車で片道６時間。

カトラッチャの豆はナンシーさんが品質を管理し、取りまとめて輸出会社まで運ぶため、マリセラさんは自分の豆をナンシーさんまで届ける必要があります。

コロナの影響で外出すること自体が危険で、車で移動するも、何度も警察に止められ、行先を確認されたそうです。

それでも、豆を運びきりました。そして、ナンシーさんに会えたとき、このプロジェクトのこと、一週間で既に多くのみなさんが支援してくれていることを語られたそうです。

 

「まさかこんなサプライズが待っていると思いませんでした。

世界中が大変でパニックな状況になっている中、私も今年は豆の取引を諦めていました。それぞれ自国や自分、家族を守ることで精一杯だと思うから。

なのに、、日本の皆さんはホンジュラスや私たち生産者のことを大切に想ってくれて、そして行動に移してくれました。

本当に感動しています。皆さんは、確かに私の希望の光です。

胸が熱く、勇気と元気がみなぎっています。

あなたの言うように、みんなで牛のように進んでいけば、きっと乗り越えられるわね🐄」

 

「牛のように」というのは生産者とカトラッチャの合言葉です。

アフリカのことわざ「一人で行けば早く行ける。誰かと行けば、一人で行くより遅くなるけど、もっと先へ進める」にちなみ「牛のようにゆっくり足下固めながら確実にみんなで遠くまで進もう🐄」と言っています。

今回のプロジェクトもわたし一人だけの力ではどうしようもなく、天盃の多田社長を始めReadyforさま、伊予銀行さま、そして、ご支援いただいているみなさまの存在があられてこそ実現が叶うのだと痛感する日々でごす。
 

もうしばし、お付き合いいただけましたら幸甚に存じます。

 

カトラッチャ珈琲焙煎所

今井英里