北海道の今を聞く

今回のクラウドファンディングの応援団である、札幌市ホームレス相談支援センターJOINの主任相談支援員である山中さんに「北海道」の今の状況についてお話を伺いました。JOINでは、例年700〜800近くの「家を失った」という相談を受け、毎年300名以上の方がシェルターを利用しています。

 

Q１、コロナウィルス感染拡大の影響により相談に来る方は増えていますか？

山中さん：コロナの影響を受けた相談も増えており、相談数も昨年の同じ時期と比べて、倍以上の相談数になっております。

 

Q２、相談数が倍増しているとのことですが、今のシェルターの状況は？

山中さん：シェルターの数も、臨時で８人分８部屋を増室していますが、相部屋、共同生活を制限せざるを得ない事情もあり、常に満室に近い状態が続いています。

 

Q３、どのような方が相談に来られていますか？

山中さん：相談としては、非正規労働者が多いです。中には、派遣されるまでの待機期　間として休業補償や失業手当を受けられず、自力でしのいでいる方も多くいます。また減収により生活再建が出来ず、居所を失い、このような方の相談を多く受けています。

 

Q４、札幌中心部の巡回相談の状況は？

山中さん：前年度と比べほぼ横ばいと言った印象ですが、長期路上生活者の高齢化が目立つため、健康状態の確認に気を遣うような方も増えています。コロナの影響により巡回相談を中止していた時期もありましたが、再開の目途がたち、時間を日中に変え数回実施しました。

 

Q５、今後については？

山中さん：まだまだ、住む場所を無くした方の相談は、今後も増えていくものと思われます。　支援情報がわからず、ホームレス化する様なケースも出てくると懸念しています。