プロジェクト概要

いじめに関することの対処法をまとめたブックレットを作成し、
多くの子どもの命を守りたい。


 はじめまして。一般社団法人ここから未来の代表の大貫隆志と申します。この団体は、子どもの生命や人権を守るために、学校事故・事件の調査や研究を行い、その情報を発信する組織です。書籍の発行、子どもたちや保護者・学校教職員を対象とした講演などを行っております。4名の理事のうち3名は、実際に学校事件でわが子を失った遺族です。

 

学校での事故や事件は、テレビでもよく取り上げられる深刻な問題です。私たちは、学校事故・事件にあったたくさんの家族・遺族と出会ううちに、多くの方々が同じようなことで悩み苦しんでいることを知りました。

 

そのため、今までの学校事故・事件の蓄積をケース別に対応をまとめ、ブックレットにしようと考えました。今回は、その中でも"いじめ"自体やそれが原因の自殺に関する対応法をまとめたブックレットを作製しようと思っております。

 

学校事故・事件が起きたときの対応法を知ることで、被害を最小限にすることができます。また、これらについて多くの方に知っていただくことで、より良い防止策を考えることもできます。このプロジェクトを通じて、子どもの安全を守れる学校環境を作るお手伝いができればと考えます。

 

次男の「指導死」の悲しみ・悔しさから、子どもの命の問題に取り組む。
そして、団体は設立したばかりだが、経験豊富なメンバーで構成。

 

私は、学校での事件や事故、いじめ問題については10年以上取り組みを続けています。きっかけとなったのは、13歳の次男が学校でお菓子を食べたことから厳しい指導を受け、それを苦にして"自殺"したことにあります。2000年10月のことでした。悲しさや悔しさはありましたが、この体験を絶対に"無"にしてはいけないと思い、直後から講演活動を開始して今に至ります。

 

生徒指導を背景とした子どもの自殺を「指導死」と名付け、その防止のため文部科学省に申し入れをしたり、国会議員の皆さんに話を聞いていただいたり、教員向けの講演なども行っています。また、現在は鹿児島県・中学生自殺事件の第三者委員会メンバーとして調査に関わっています。

 

また、一般社団法人ここから未来は、いじめ問題に取り組むNPO法人の理事4名がスピンアウトして立ち上げた団体です。設立は2017年9月4日。設立記念シンポジウムを、9月9日に行いました。団体は生まれたばかりですが、私を含め4名とも全国の小中学校、高校でいじめの講演などを続けてきましたし、いじめ防止対策推進法の法案づくりにも陰ながら関わって来ました。

 

特に、理事の武田さち子さんは、『あなたは子どもの心と命を守れますか!』『わが子をいじめから守る10カ条』『子どもとまなぶいじめ・暴力克服プログラム』など、いじめに関する著作も多くあります。

 

「もしかしていじめ?」そんな子ども達を守りたい。
そして、その家族や遺族を応援したい。

 

そんな私たちが、今回は「もしかしていじめ?」というブックレットを作成しようと考えました。

 

「もしかしてうちの子、いじめられてる?」そう思ったときに、まず何をすればいいのかご存知でしょうか?ご自身のことでなくても、誰かから相談を受けたときに、答えられるでしょうか?誰に相談したらいいのでしょう?相談して満足のいく結果が出なかったら、次はどうしたらいいのでしょうか?
 

「いじめかな?」と思ったときに、何をしたらいいのか、どうしたらいいのか、その情報をもっているのといないのとでは、その後の結果が大きく変わってきます。これまで多くの事故当事者、家族・遺族と接してきた私たちだからわかる対応法を、ブックレットの形にまとめようと思いました。


2013年、いじめ防止対策推進法が作られたにもかかわらず、学校のいじめ対応が大きく前進したとはいいにくい状況が続いています。ではどうすれば、学校の協力を得やすいのか。学校が対応しやすい情報提供のコツなどを、実例をまじえながら紹介していきます。いざというときに、サッと読んで、スッと行動に移せる実践的な内容となる予定です。

 

学校の問題に対応できていいない学校があります。

動けるのは保護者です。そんな方達の力になれればと思います。

そして、いじめを無くして、素晴らしい世の中に。

 

いじめ防止対策推進法が施行されてから、学校はいじめに対して新しい取り組み方を求められるようになりました。例えば、いじめに対応する専門の組織を学校内に作るとか、いじめによる不登校などの「重大事案」が起きた場合には調査委員会を作って調査を行うなどのことが決まりました。

 

ですが、学校や教育委員会では、新しい取り組みであるため、どう取り組めばいいのかよくわからずに、形だけは作ってみたものの、従来と同じような「いじめ対応」を行っているケースもあります。

 

一方で、保護者にとっては、我が子がいじめられているという問題は深刻なもので、一刻も早い対応を求めるのはもっともなことです。こうした状況から、保護者と学校はどうしても対立する関係になりやすく、その結果として効果的ないじめ対応ができなくなることもあります。

 

このブックレットにまとめたノウハウを活用することで、保護者の思いが適切に学校に届き、学校がスムーズにいじめに対応でき、いじめられている子どもに必要な支援が届くようになることを祈っています。そのことで学校も、いじめ対応力を強化できて、いじめで苦しむ子どもが一人でも減っていくことを期待しています。

 

そしてもう一つ、「いじめはなくならない」「いじめに負けるようでは生きていけない」という、大人の偏った考えを変えていくきっかけにしたいと願っています。なぜなら、大人の無理解や無知が、いじめを生み出していることを、長年いじめ問題に関わる中で私たちは体験的に知っているからです。

 

この世に生まれてきたことを、いま生きていることを子どもたちみんなが喜べる世の中を作りたいと、私たちは真剣に考えています。

 

 


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