先日、介護施設の現場の責任者の方に、だれでも・どこでも・おでかけサービスをご紹介させていただいた上で、貴重なご意見とご感想をうかがうことができましたのでご報告いたします。

重要なことは、介護の現場では、実際の触れ合いを一番大切にしていらっしゃらるところです。ネットを活用する方向性はコンセプトが異なるというメッセージをいただくことができました。私もそれが一番大切だと思い、これからもそこから学びたいと思いました。そして、だからこその活動であることをお話させていただきました。

これから、ますます高齢者が増える中、介護の負担は破綻する方向にあります。未来の介護を考えるにあたり、身近な人だけではなく、インターネットを活用して、遠くから複数人で、せめてメンタルな面で高齢者を支え合うこと、各地の現場の活動を、全国へグラデーションのように行き届かせる、そんな意味もこめてお伝えして、理解していただくことができました。

施設の高齢者は自由なので楽しみを強要することはできない。おそらくITには興味がない、嫌いな方も、テレビは長くは見ない、とのことでした。
しかし、関連して興味深い話をいただきました。本当に動けなくなった高齢者には十分にケアできていない実態があって、いつも寝床で白い壁を見ていらっしゃるし、本人も諦めているご様子。スタッフの方がそれを気にして、カラオケのBGVの昭和初期の映像があってそれを寝たきりの方に流してお見せしたら、釘いるように見て涙を流しながら、痴呆で言葉が少ない方でしたが、まるで今の時代のように話し出したそうです。

この施設では地元に長く住まわれた高齢者の入居が多いということですので、日本の昭和の映像、地元の懐かしい映像を集め、ムービー化して、ひと月後にお持ちして試していただくお約束いたしました。その中に今の短い商店街の景色を合わせて寝たきりの方に見ていただいて、ご反応を確認し、おでかけサービスの兆しを見つけたいと思います。

だれでも・どこでも・おでかけサービスは、一夜でできるものではなく、10年越しになる育むサービスです。50代の方の高齢化向けて有効で当たり前になる可能性がありそう、というご感想もありましたし、長期を見据えて焦らずに進めます。

私の姉も医療介護の現場で働いております。若手の介護スタッフは心優しいが故に、毎日、高齢者の方の体調と心の動きを見つめ自身の心労をかえりみず接するため、メンタルケアが必要になる現場と聞いております。御負担を少しでも少なくできる、そんな仕組みを目指したいと改めて思います。
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