「循環」が土地の枠を超えて、モロッコ社会へ還元されるように

エコファームは、私の頭のなかで思い始めた頃と比べて大きく成長していっています。

 

私がエコファームをやりたい！と思い立った時は、

農地の境界線の内側で、水と太陽のめぐみと土の栄養が循環する状態を

ベルベルの伝統農法から学んで実践していく場としてのエコファームでした。

 

もちろん、それだけでも素晴らしいです。

ところが、いろんな人にエコファームのことを話していく過程で、より大きな「循環」が意図せず生まれ始めているのを感じました。

 

最も大きな変化は、私がモロッコに恩返しがしたいと思うようになったことです。

私の人生を豊かにする出会いをもたらしてくれているこの土地に対して、感謝の気持ちを還元したいと思うようになっていました。
 

今ではこのエコファームを起点にして、モロッコ社会に恩返しができるようにしようと考えています。

そのための仕組みとして現時点では、ファームの収穫物の売り上げの一部を、ファーム近郊のティサルドミン村の人々を対象にして、これら2つの用途に投資したいと考えています。

 

1．畑地を持たない村人が共同利用するための農地拡大

2．村の子供がオンライン学習で外の世界とつながるための設備

 

村の人たちの生活を外から見た時に、物質的な充実よりもむしろ

・食べる物を生み出せる技術

・別の地域や国の同年代の友だち

 

が、彼らにあったらより良いのかもしれない。

そう私は感じました。

 

 

エコファームから生まれる「循環」が農地を超え、私の身近な人から順番に輪のように広がっていくことを願っています。