心からの希望を支える「意思決定支援」を全ての人に届けたい！

こんにちは。SDM-Japan理事、佐渡で後見人をしている本間です。

素敵な時間を過ごさせていただいた思い出をお話ししますね。

その日は被後見人の通院同行。

被後見人はお体は元気なものの、記憶保持は30秒。通院に出かけるにも、家から出る時に、鍵、保険証、お金の確認を20回くらい一緒に確認した後、やっとおでかけ。
病院には毎回ケアマネも同行して男性同士出来ることをサポートしてくれるので、いつも感謝。

受診が終わり、さあ帰ろうと言った時に、被後見人から「…あの、今日まだお時間ありますか？…えっと、よかったらコーヒーを飲みに行きませんか？」と昭和初期の角帽を被った男子学生のように恥ずかしがりながらお誘いを受けました。40歳も年下の小娘（私）を誘うのはとても恥ずかしそう。

あーコロナでなかなか喫茶店にも行けなかったし、時間もあるし、と近所の昭和感漂う純喫茶にお連れした。

私が佐渡に来て初めて福祉で働き始めた地域にある喫茶店で、同僚と仕事帰りに愚痴パフェしに行った懐かしいお店。
ママもお年を召しておられたけど、お客さんの手を借りて、コーヒーをこぼしながらも、まだ頑張ってコーヒーと軽食を出している。
被後見人は昔常連だったらしく、「何年ぶりかしらね」とママは嬉しそうに目を細めた。

メニューを見ながらふたりでパフェとコーヒーを頼む。被後見人はそれをすぐに忘れて、注文したっけ？と15回聞く。でもなぜか喫茶店にいることは忘れないのが不思議。
ママも手が思いのほか動きがゆっくりで、パフェ作りには時間が必要。
しばーらく待って出てきたコーヒーの味は昔のまま。パフェは素人っぽさがあり過ぎたけど、甘いものが大好きな被後見人はご満悦の笑顔。
家に送って、私がまたコーヒー飲もうね、と言うと、家の前で投げキッス😘で送ってくれた笑顔はプライスレスでした。

この時間は被後見人さんの表情がとても豊かになり、ほんとお連れしてよかったです。忘れたとしても大事な時間でした。また行きます😁