捨てられる運命の帯をバッグにリメイクして、パリに売り込みたい。
支援総額
目標金額 1,000,000円
- 支援者
- 2人
- 募集終了日
- 2020年12月25日
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- 現在
- 5,965,000円
- 支援者
- 120人
- 残り
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プロジェクト本文
▼ご挨拶
ページをご覧いただきまして、ありがとうございます。
gattijaの古賀明子と申します。
2019年3月、帯地を使用したバッグや小物を製造販売するための事業を立ち上げました。
そのきっかけは、近年、着物離れが加速し、着物を着る方が大変少なくなったことにあります。
使える帯が捨てられたり、素敵な帯が安く売られたりするのを目にし、帯の素材を生かして、日本の伝統、文化を次世代に継承したいと思い、帯地を使用したバッグの製作を思い立ちました。
現在、バッグをブランド化し、国内販売を行うとともに、本格的な海外進出に向けて、「新輸出大国コンソーシアム」の専門家による海外展開支援を受けています。
このプロジェクトでは、
①捨てられたり、安く売られたりしている帯地の、ライフサイクルを再構築することで、資源の無駄をなくし、国連の推進するSDGsの理念に貢献すること。
②日本の美しい素材でバッグを製作し、ファッションやブランドバッグの本場であるパリで販売すること。
以上を目的としています。
パリで受け入れられるようなバッグを試作し、展示会でお披露目したいと思います。
そのための費用として、100万円をこのクラウドファンディングで集めたいと思います。
“日本の文化と高い技術”を私と一緒に海外に売り込みませんか?
近年「着物離れ」と言われますが、具体的にはどのくらい減っているのでしょうか?
それを裏付ける調査があります。
株式会社矢野経済研究所が調べたところによると、国内の呉服小売金額は、2000年が1.5兆円だったのに対し、2019年は2,605億円にとどまり、この20年で6分の1にまで市場が縮小していることが分かりました。※
※(参考)株式会社矢野経済研究所プレスリリース
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2441
この急激な市場の縮小は、なぜ起きたのでしょうか?
様々な要因が考えられると思いますが、私自身が着物を着ていて感じるのが、以下のような理由です。
1. 着付が難しい
4メートルもの長さがある帯を体に巻き付けて、一番きれいな柄を背中の部分に出す必要があるので、
一度では形が決まらないこともたびたびです。
何度もやり直しをしていたら、あっという間に1時間経ってしまっていた、というのもザラです。
それが、自分でできる人はまだマシで、日本の民族衣装でありながら、自分で着ることができない人が、大勢いるのです。
2. 気軽に洗えない
着物や帯はシルクでできています。
ですから、洗濯機では洗えません。
では、汚れた時にどうするかというと、専門の業者に依頼して、丸洗いや洗い張りをしてもらいます。
ところが、この金額は安くありません。
少しでも節約するために、洗濯機の手洗いモードで洗ったり、セルフクリーニングを利用したりする方もいらっしゃいますが、生地が縮んだり、色落ちしたりするおそれがあるので、お勧めできません。
3. 現代の気候と合わなくなっている
着物は、デザインが決まっています。
どんなに暑い夏でも、手首まで袖がある物を着なければなりません。
着物の下には、長襦袢を身に着け、やせ型の体型の人ならば、タオルを体に巻いたり、補正着を着たりりして、寸胴のシルエットにしています。
今の日本では5月を過ぎると、「暑くて、着物なんてとても着ていられない」という状態になります。
4. 着ていく場所がない
着物で冠婚葬祭に参列する時代は、とっくの昔に終わりました。
今や花嫁の母が披露宴で洋服を着ていても、喪主がブラックスーツで座っていても、何も言われない時代です。
着物を着る機会が減った現在、着物を着ている人=“趣味人“という認識です。
周りが着ていない中で、自分だけが着物を着るというのは、大変勇気がいることです。
呉服産業の方や観光業界の方が頑張って、着物を着るイベントを企画されていますが、
それによって、着物人口が増えるには、まだまだ時間がかかりそうです。
今でこそ、年間2,600億円ほどの規模しかない呉服小売業界ですが、20年前は1年で1.5兆円も売れる一大産業でした。
その頃は、まだ自前の振袖を購入していた時代ですし、嫁入り道具の1つとして、結婚の際に親から豪華な婚礼家具が贈られるのが一般的でした。当然、タンスの中身である着物も、嫁入り支度として買われていました。
お若い方は、ぜひお母さまやおばあさまに聞いてみてください。
着物に全く興味のない方でも、必ず何枚かは所有しているはずです。
着る、着ないは別として、着物は持っているのです。
ところが、街中で着物姿の女性を目にすることは少なくなりました。
株式会社矢野経済研究所の調査では、家庭のタンスの中に、およそ20兆円分の着物や帯が眠っているということが分かりました。(2015年現在)※
つまり、着るあてもない着物や帯が、“タンスの肥やし”として、大量に保管されているのです。
※(参考) 『第2回和装振興協議会 事務局報告資料 』平成28年5月27日 経済産業省 製造産業局
私は、20年ほど茶道をしており、必要性から着物を購入してきました。
馴染みの呉服店が特になかったことから、いち早くネット購入を行っていました。
また、2002年頃からは、ネットオークションを利用して買うこともありました。
その後、呉服屋さんやリサイクル着物屋さんが、どんどんネットの世界へ参入してくるようになりました。
そして、この数年、恐ろしいほどに価格が安くなってるということに気が付きます。
値崩れを起こしているのです。
新規で着物を買うという人が、ひじょうに少なくなり、安くなければ売れないという時代に入りました。
1. 断捨離ブーム、終活ブームで着物が危ない
2009年に発売された本『新・片付け術 断捨離』は、大きな反響を呼び、不要なものは処分してしまおうという風潮が生まれました。また、2012年に「終活」という言葉が、新語・流行語大賞になったことで、生きて動ける間に、身の回りの品を整理しておこうという、という考えが出てきました。
2. リサイクルショップ、フリマアプリの浸透
リサイクルショップの増加やフリマアプリ、ネットオークションなどの浸透により、不用品を売ってお小遣いにしようとする方が増えました。
着物や帯も大量に出品されています。
購入した時は、おそらく〇十万円したと思われる帯が、数千円で売られています。
逆に、着物を着る人自体が減っているため、それくらい安くないと売れないのです。
3. 家族による遺品整理
購入した時に、いくら値段が高くても、着物を着ない家族からしてみれば、不用品にしか見えません。
お母さまやおばあさまがなくなった時、身内の方により処分されるケースが増えています。
4. 新型コロナは人々の価値観を変えた
新型コロナの自粛中、家にいる時間が長くなったことで、家の中を片付ける方が多くなったと聞いています。
新型コロナは人々の価値観を変えました。
着物は、時間や心に余裕がないと着られません。
また、外出したり、イベントに参加する機会もなくなったことから、もう着物など必要ない、と考える人が出てきてもおかしくありません。
▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ
私が、帯地を使用したバッグや小物を作り始めたのは、まだ使える帯が捨てられたり、安く売られたりするのを見たからでした。
豪華な物は、金糸やプラチナの糸などを使って織られているものもあります。
また、図柄も季節感を表したり、意味のある紋様が織り込まれたりしていて、とても趣があります。
そこで、形を変えれば、また使っていただけるのではないか、と思いました。
この事業はビジネスとしての側面もありますが、日本の織物の繊細さ、美しさを内外に発信すること。帯を再利用して新しい製品を生み出すという活動で、持続可能な社会を目指すこと。そういった、社会的意義もあると思っています。
私は、この事業を立ち上げた当初から、国内だけでなく、海外の方にも使っていただきたいと思っていました。
その理由は、元々、帯は外国人に人気の土産物で、タペストリーにしたり、テーブルセンターにしたりしているということを聞いていたからです。そのため、帯地で作ったバッグも、日本みやげとして受け入れられるだろうと思ったのです。
地元福岡の博多港には、毎週クルーズ船が入港して、大勢の観光客が訪れていました。
また、翌年の2020年はオリンピックイヤーですので、たくさんの外国人が日本に来ると思っていました。
私は、日本の良さが詰まった帯地バッグをどんどん販売しようと意気込んでいました。
ところが、新型コロナウイルスの影響により、販売計画を変更せざるを得ませんでした。インバウンドを期待していた私のバッグは、お客様を失ってしまったのです。
また、国内でも緊急事態宣言のために自粛が続き、在宅勤務が余儀なくされました。
帯地と革のコラボトートは、働く女性をメインターゲットにしていたため、全く売れないという状況に陥ってしまいました。
しかし、苦しいのは私だけではありません。ファッションやアパレル業界が苦戦を強いられているのは、みなさんご存じのとおりです。しかし、ここで引き下がるわけにはいかないのです。
2020年秋―。
ようやく、街が以前の活気を取り戻しつつあります。
2021年、オリンピックが開催されることを期待して、プロジェクトを推進していくことにします。
欲を言えば、全世界の人に帯地バッグを使っていただいたいというのが本音です。
しかし、まずはターゲットを絞って販売しようと考えました。
その候補地にパリを選んだのは、パリがファッションの発信地であるとともに、日本文化に興味のある方が多い、と睨んだからでした。
今、パリでは、日本食がブームだと聞きます。
日本で食べる食事と同じクオリティーの物をパリで味わうことができます。
また、漫画などのポップカルチャーもフランスで人気があります。
そのため、帯地のバッグも受け入れられる素地があると考えました。
それと、パリで売れたという実績があると、国内販売にも弾みが付く、というのも大きな理由です。
▼プロジェクトの内容
このプロジェクトで、みなさまからお預かりしたお金は、バッグの試作に使わせていただきます。
なぜ、試作が必要かというと、日本で売っている商品をそのまま海外に持って行っても売れるとは限らないからです。
これは、これまで海外展開をしてきた企業が、ぶつかっている壁です。
例えば、同じ日本女性でもキャリア女性と専業主婦の方とでは、バッグの中身が当然違います。
そうすると、必要なバッグも変わってきます。
また、色彩に対する感覚も、日本とは違うと思います。
現地の女性がどのようなバッグを持っているのか。どのような色が好まれるのか。そういったニーズを探る必要があります。現在、新輸出大国コンソーシアムや公的機関の海外事務所などを通じて、情報収集を行っているところです。
試作は一度では終わらず、何度も行うことになるかも知れません。
使い勝手やサイズ感など、手直ししながら、デザインを確定しますので、お金がかかります。
その費用を、クラウドファンディングで募集します。
バッグは、帯地と国産牛革を使います。
帯の長さは、4メートルありますので、連続している柄ならば、同じバッグが3~4個作れるのですが、
希少価値を出すために、一つの帯からは一つのバッグしか作りません。
また、ブランドイメージを保つために、材料を厳選し、クオリティーの高いバッグにします。
縫製は、東京の有名百貨店に納品実績のある、日本人のかばん職人が手掛けます。
「ブランド命名権を獲得した支援者様」の付けた名前をブランド名にします。
必ず“良い商品”を作ることをお約束します。
バッグの試作品が完成したら、国際見本市に出展します。
売れる商材、面白い商材を探しているバイヤーさんに、このバッグを売り込みます。
海外のバイヤーさんは、商品を見たら、そのまま商談に入る方が多いと聞きますので、きちんとした準備を行い、出展します。
この展示会の様子は、活動報告書に記載し、支援者のみなさまにお配りします。
※新型コロナウイルスの影響により、どの国際見本市に出展するかは確定しておりません。
開催が難しい場合は、web商談への参加に切り替えます。
みなさまから、ご支援いただいた大切なお金は、次のように使用したいと思っています。
【目標金額 100万円】
・バッグ試作のための原材料代 300,000円
【内訳】 牛革、金具パーツ、ナイロン
・縫製作業工賃 150,000円
・国際見本市出展料 300,000円
・広告宣伝費 150,000円
・雑費 100,000円
目標金額を超えて集まった場合は、バッグの原材料を購入する費用に充てさせていただきます。
※新型コロナウィルスの影響で、国際見本市がweb商談に変更になった場合の国際見本市出展料は、
海外向けECサイトの構築費用に振り替えさせていただきます。
▼プロジェクトの展望・ビジョン
このプロジェクトの目的は、捨てられる運命の帯に新しい命を吹き込み、ファッション最先端の地であるパリで、日本の伝統文化のすばらしさ、技術の高さを発信することにあります。
それに加え、身近にありすぎて、ついつい見過ごしがちな自国の文化に、もう一度スポットを当てたい、という希望も含まれています。
着物文化は、これからどんどん衰退していくと思います。
しかし、若い方の中には、ファッションとして着物を楽しみたいと思っている方もいることから、形を変えながらでも、この文化が残っていってくれることを期待しています。
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・プロジェクトの終了要項
製作物
帯地を使用したオリジナルバッグ
製作完了予定日
2021年3月31日
製作個数
試作品3点
【出展に関して】
①候補名称:第8回 国際 バッグEXPO【春】
②候補URL:https://www.fashion-tokyo.jp/ja-jp/shows/bag.html
③内諾の有無:無し
④代替案:他の国際見本市に出展します。
2021年1月末までに申し込み予定。
*関連事項
・天災等やむを得ない事情によりイベントが開催できなかった場合: 延期いたします。(延期日:2021年1月末までに決定)
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プロフィール
2019年、帯地を使用したバッグや小物を製造販売するための事業を立ち上げました。 茶道講師として、着物に親しんでいたことや院生時代に陶磁史を調べていたことから、日本文化全般に関心があります。 地元福岡は、古くから交易で栄えた土地柄であり、また、私自身これまで海外の方と仕事をすることもあったため、事業の海外展開に興味があります。 スピード感をもって仕事をしたいと考えています。
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リターン
3,000円
【gattijaからお礼のご挨拶】
・活動報告書『送付媒体(紙)』
・gattijaオリジナルポストカード
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年1月
10,000円
【帯地と国産牛革で作ったgattijaオリジナルパスケース】 日本人のかばん職人が一つ一つ丁寧に縫製しています
・活動報告書『送付媒体(紙)』
・gattijaオリジナルポストカード
・gattijaオリジナルパスケース(色はオフホワイト、ブラウン、オレンジ、ブルーの中からお選びください。柄はお任せください。)
- 申込数
- 2
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年1月
3,000円
【gattijaからお礼のご挨拶】
・活動報告書『送付媒体(紙)』
・gattijaオリジナルポストカード
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年1月
10,000円
【帯地と国産牛革で作ったgattijaオリジナルパスケース】 日本人のかばん職人が一つ一つ丁寧に縫製しています
・活動報告書『送付媒体(紙)』
・gattijaオリジナルポストカード
・gattijaオリジナルパスケース(色はオフホワイト、ブラウン、オレンジ、ブルーの中からお選びください。柄はお任せください。)
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- 2
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- 2021年1月
プロフィール
2019年、帯地を使用したバッグや小物を製造販売するための事業を立ち上げました。 茶道講師として、着物に親しんでいたことや院生時代に陶磁史を調べていたことから、日本文化全般に関心があります。 地元福岡は、古くから交易で栄えた土地柄であり、また、私自身これまで海外の方と仕事をすることもあったため、事業の海外展開に興味があります。 スピード感をもって仕事をしたいと考えています。