「美味しいコーヒーは私たちを幸せな気持ちにしてくれます。」

たいへん厳しい寒さが続いておりますが、皆様お元気にお過ごしでしょうか。
コーヒーロースタリー・ゾイコフの岸本恵子です。
このたびの最後の新着では、当製品の開発の道のりなどを簡単にではございますがお伝えできればと思います。

 

 

ジェントルドリッパーを製品化するにあたり、最も困難を極めた製作過程は[美味しさの表現]でした。

 

今から約2年前、おおよその設計を終えた試作品を完成後、実際に抽出したコーヒーの味わいは私どもにとって到底納得できる美味しさではありませんでした。

 

透明アクリル製の給湯タンク。プロトタイプとしてコーヒー抽出テストに使用したもの。

 

本格抽出において重要な豆の蒸らしと丁寧な注湯を再現する仕組みを整えても、ハンドドリップで淹れた時の味の鮮やかさが出ておらず途方に暮れたことを今でもよく覚えています。

 

その後一年を費やして部品の寸法を調整しながらテイスティングを繰り返し、その原因が「タンクと本体の微妙な接合具合」と「整流バルブの隙間の10ミクロン単位の違い」にあることを突き止めました。

 

そして、そのように私どもが本格抽出を再現する器具の開発を進めていくにつれ、人の手によっておこなうコーヒードリップの卓越した技術の凄さにあらためて驚嘆したのは言うまでもありません。

 

 

注湯する時の繊細な手の動きや豆の状態の適切な見極めなど、仕上がりの美味しさを見越しながらドリップしているとしか思えない堂々とした風格さが楽しめる伝統的な日本のハンドドリップコーヒー。


でき上がりのコーヒーの味の素晴らしさはもちろんのこと、人間がおこなうその技法や所作の美しさもハンドドリップが多くの人々に魅了され続ける理由なのではないでしょうか。

 

 

ハンドドリップコーヒーに対する畏敬の念をさらに強く抱くこととなり取り組んだ当製品の開発でしたので、その[美味しさの表現]はいい加減では済まされないという気持ちが日ごとに増していきました。

 

また、そうした思いの積み重ねにより必ずやり遂げるという強い気持ちを持てたことで、最後まで諦めずものづくりに挑めたことが昨春の製品化につながったと考えています。

 

どなたにでも手軽にあつかえる当製品の販売を通して、伝統的な日本式のドリップコーヒーの美味しさを国内外問わず多くの方々に知って頂く活動を今後も続けて参ります。

 

 

いよいよ、当店のプロジェクトも残り3日となりました。達成にはたいへん厳しい状況ではございますが、最後まで私どもにお力添えをくださった多くの皆様へ深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
今後もジェントルドリッパーをどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

そしてなにより、忙しい毎日の中でも美味しいコーヒーが皆様へ幸せな気持ちを運んでくれますことを心よりお祈り申し上げます。

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