プロジェクト概要

 

【皆様の支援のおかげで目標金額310万を達成することができました!】

 

みなさまから多大なるご支援を賜り、12月11日深夜、目標の310万円に到達することができました。支援してくださった方、拡散にご協力いただいた皆様の想いが繋がっての達成です。感謝でいっぱいです。本当にありがとうございます。

 

260名を超える多くの方々のご期待、共感を胸に、残り7日間で新たに40万円(計350万円)という目標に挑戦したいと思います。増額した40万円で、家事使用人として働く少女たちの送り出し地域である農村部のコミュニティラジオで子どもの権利や家事使用人として働く少女についての普及啓発ドラマを放送したいと思います。

 

首都ダッカで家事使用人として働く少女の多くは農村出身です。これまでの調査で農村に暮らす親たちは子どもの権利はもちろんのこと、家事使用人の厳しい労働の実情や学校に通えないことを知らずに送り出していることがほとんどであることが分かっています。「学校にも行かせてもらえるだろう」、「3回食事ができてきれいな服が着せてもらえて村よりもいい生活ができるはず」と考えている親すらいます。

 

農村では地域のニュースを流すコミュニティラジオはよく聴かれています。このコミュニティラジオで家事使用人として働く少女の実態についての番組をこれまでに放送したところ、たいへんな反響を得ています。トラックドライバーのお父さんは「娘を家事使用人として送ろうと思っていたが、そんなに大変だとは知らなかった。働きに出すのはやめた」と涙声で電話をかけてきました。

 

今回新たに集める40万円で、新たにバングラデシュのジェナイダ(ダッカの南西)とモウロビバザール(ダッカの東)で、ダッカで家事使用人として働く少女をテーマにした全24回連続のラジオドラマを放送します。これによって、実情を知らずにダッカに送られてきてしまう少女を減らすことができます。

 

この新たな目標のため、引き続きのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 

(2016年12月13日追記)

 

 

バングラデシュの少女たちを児童労働から解放し、
教育を届けるためのヘルプセンターを設立します。

 

ページをご覧いただき、ありがとうございます。シャプラニール=市民による海外協力の会の藤﨑文子(ふじさきゆきこ)です。大学時代のアジア旅行をきっかけに途上国に関心を持ち、民間企業に就職した後、シャプラニールへ転職し、バングラデシュで活動しています。「世界のすべての人が自身の人生を選択できる、そんな世界をつくるために自分でも何かしたい」と思い、これまで活動してきました。

 

バングラデシュでは、家事使用人として小さい頃から人の家で働かされ、学校に通う時間も遊びの時間も与えられない少女が約33万人います。「貧しい家の子どもに衣食住を与えて善いおこないをしているのだ。」と考える人が多いバングラデシュでは、社会問題として認識する人すら少ない状況です。家という閉じられた空間の雇い主の監視下で、少女たちは手をボロボロにしながら働いています。

 

家事使用人として働く少女たちはみな、「学校に行きたい!」と言います。そこで、少女たちが読み書き、計算といった教育、職業訓練を受けられるヘルプセンターを増設したいと考えています。どうかご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

ヘルプセンターに通う少女たちは、
教育を受けて自分の人生の選択肢を持てるようになりました。

 

 

長時間、少ない賃金で、密室で、働かされる少女たち。

 

首都ダッカの他人の家で使用人として働く少女のほとんどは貧困層が多く住む農村の親から送られてきています。使用人というと、家のお手伝いをしてお小遣い稼ぎ?と思われるかもしれませんが、彼女たちの働き方は児童労働です。児童労働とは、子どもの健全な成長、教育を受ける機会を妨げる労働を指し、家の手伝いやお小遣い稼ぎのアルバイトは含まれません。

 

彼女たちの仕事の特徴は、長時間労働低賃金密室であることの危険性です。

 

ラッキーちゃん(仮名)は、食事の用意と給仕、食事の片付け、掃除、洗濯、買い物から子どもの世話まで幅広い仕事に朝から晩まで追われています。特に住み込みの場合、家の誰よりも早く起きて食事の準備を始め、深夜12時頃まで片づけをして、やっと就寝という生活を送っています。

 

彼女の給料は、バングラデシュの最低賃金が5,300タカ(約6850円、2015年、繊維・衣服産業)であるのに対し、月500~1500タカ(約650~1940円)と非常に低いです。住み込みの場合は、食事と寝る場所を提供する代わりに全く賃金が払われないこともあります。その食事も雇い主の残りものだったり、寝る場所も台所の床や階段の下といったことが多くあります。

 

ラッキーちゃんは、家事をちょっと失敗した、雇い主の機嫌が悪かったなどの理由で暴力を振るわれたり、ひどい言葉を浴びさせられたりしたこともあると語ります。これまでに行き過ぎた暴力で死亡した少女もいます。また、他人の目が届かない家の中の仕事のため、性的な嫌がらせやレイプも起きています。

 

バングラデシュにはラッキーちゃんのような、家事使用人として働かざるを余儀なくされている少女が33万人以上いると言われています。自分自身で人生の選択肢をとることができないため、彼女たちは家事使用人以外の世界を見たことがなく、家事使用人に代わる仕事や夢を想像できなくなってしまうのです。

 

過酷な状況で少女たちは働いています。

 

 

シャプラニールが取り組む少女たちへの支援活動

 

このような少女たちの過酷な状況をなんとかしたいと、2006年にダッカ市内のスラムと集合住宅での開設を皮切りに、2015年度末までに4カ所でヘルプセンターを開設してきました。ヘルプセンターには2015年度末までに、のべ836人が通い、教育の機会を得ました。

 

また、雇用主や地域住民に少女の労働環境への改善、少女たちが教育を受けることの意義などを理解してもらえるよう働きかけを続けてきました。その結果、4つのうち1つの地域では、使用人として働く少女がいなくなり、2つのセンターの運営は地域住民に引き継がれることとなりました。

 

これまでの成果をより多くの少女に広げようと、2016年5月からはダッカ市内のアラムバーグというスラム街を抱えるエリアにも新たにヘルプセンターを1つ開き、計2センターを運営しています。皆様から頂いたご支援で、2017年4月からは、もう1カ所ヘルプセンターを増設し、より多くの少女たちに学べる場を提供したいと考えています。 

 

少女たちは皆、熱心に教育・職業訓練を受けています。

 

この建物の1室がヘルプセンターです。(2016年5月に開設。@アラムバーグ)

 

 

集まった支援金の使い道について

 

2017年4月に増設する計3つのセンターを運営し、その地域で使用人として働く少女200人(8-18歳)が教育や職業訓練を受けることを目標にしています。

 

1)雇用主への訪問

まずは、新しいヘルプセンターに少女を送り出してもらえるよう、雇用主や保護者を訪問します。働く時間が減ることへの不満や外に出すと男の子からの誘惑があるのではないかという不安から、なかなか最初は送り出してもらえず、罵声を浴びることもありますが、粘り強く訪問を続けて信頼を得ていきます。

 

2)初等教育

センターを週5日、1日約2時間オープンし、小学校4年生レベルまでのベンガル語、英語、算数が学べるようにします。14歳未満の少女が使用人として働くことは禁じられているため、小学校へ編入させるよう保護者や雇用主を説得し、編入のために必要な証明書も発行します。

 

3)職業訓練

14歳以上の少女に対して、料理、刺しゅう、手工芸品、洋裁、染めの技術などの職業訓練を実施します。仕事探しの時に役立つよう、訓練ごとに証明書を発行します。

 

4)生きるための力を身につける

思春期にある少女たちですが、身体の変化について知る機会がありません。生理、妊娠、出産の仕組みなどを学びます。また、子どもや女性の権利などについても学びます。

 

5)地域住民への働きかけ

雇用主や自治会を通じて地域の人々に、少女たちの労働環境改善の他、小学校へ行かせるよう働きかけていきます。

 

これらの活動のために、3つのセンターの家賃、備品費、初等教育の教材代・文房具費、職業訓練の機材や材料費、センターで少女たちに教えるスタッフ3名の給与や雇用主・保護者の家を訪問するための交通費などの資金が必要です。

 

集中してベンガル語を学ぶ少女たち

 

 

シャプラニールの支援を受けて、ストリートチルドレンから大学へ。
家事使用人以外の人生を歩み始めたハシナちゃん。

 

ハシナちゃんに初めて私が出会ったとき、彼女は当時5歳くらいで、ストリートチルドレンでした。ハシナちゃんがストリートに出てきた直接のきっかけは父親の再婚でした。精神的に弱ってしまった母親はハシナちゃんの面倒を見ることができず、「おばさん」の元に預けられたそうです。血のつながりもない「おばさん」から家事の仕事を命じられましたが、小さい彼女にはとても辛く家を飛び出してしまいます。

 

路上にいたところを私たちが保護して、施設で生活をしながら学校に通うことになりました。その後、NGOスタッフをしながら大学に進学、今では18歳からは母親と一緒に暮らせるようになりました。家事使用人としてではなく、自らの意志で自分の人生の進路を決めることができるようになりました。

 

保護して笑顔を見せ始めたころのハシナちゃん・2003年

 

工場勤務を経てNGOスタッフとして働き始めたハシナちゃんと私

 

これまでシャプラニールは、ハシナちゃんのように、家事使用人として働くことを余儀なくされてきた少女たち836人に対して教育を届けてきました。今回のプロジェクトで資金を集めることができれば、さらに多くの少女たちに、教育の機会を提供することができます。

 

 

家事使用人として働く少女たちが明るい未来を描けるように。

 

字の読み書きができないこととは、家族に手紙が書けず、薬の正しい飲み方がわからないことを意味します。計算ができないこととは、小さな商売さえ始められないことを意味します。何より、少女たちはそんな自分に自信が持てず、家事使用人として働く以外の未来を描けないのです。

 

24時間、他人の家の中で働き続け、外の世界を知らない少女たちがヘルプセンターで教育を受けることで、働くことが日常だった世界は大きく広がり、未来に選択肢が生まれます。

 

教育や職業訓練を受けた少女たちは、将来、より労働環境のよい、安定した新たな仕事を見つけることができるようになります。その時、貧困の連鎖は断ち切られ、少女のみならず、その次の世代の未来も明るく照らし始めます。皆様のご支援で少女たちの人生が変わります。どうかご支援のほど、よろしくお願いいたします。

 

ヘルプセンターは学ぶ意欲にあふれています。応援のほどよろしくお願いいたします。

 

 

※ 税制上の優遇措置について

 

当プロジェクトに対するご支援金は、寄付金等の税制上の優遇措置の対象となりません。予めご了承ください。


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