今回は私たちシャプラニールという団体についてご紹介します。バングラデシュがパキスタンから独立した翌年1972年、日本の青年ボランティア50数名が「バングラデシュ復興農業奉仕団」としてバングラデシュに派遣されました。戦争で多くの人が亡くなり、国は荒れていました。農村開発のためにトラクターを使って荒廃した土地を耕すことから始まりました。

 

  しかし、耕作する土地を持っている人々は比較的裕福であり、本当に貧しい人たちは土地すら持っていなかったのです。奉仕団のメンバーはその時に、援助によって潤っているのは豊かな人たちであり、本当に貧しい人の元には届いていないということに気づきました。「本当に役立つ援助とは何か?」その答えを見つけようと、「HBC(ヘルプ・バングラデシュ・コミティ)」を結成し、継続して活動することにしました。これが現在のシャプラニールの前身です。

 

 最初の活動は、子どもたちにノートと鉛筆を配ることから始まりました。この国には教育が必要だと考えたのです。村の人々は支援を喜んでくれました。しかし翌日、市場に行くと、渡したノートと鉛筆が売られていました。村人たちはノートと鉛筆を売り、食べ物に換えていました。教育よりも、その日食べていくことに精一杯だったのです。モノを渡すだけの支援では何も解決しない、支援する側だけの論理で考える支援は現場で役立つとは限らないのです。これが最初の失敗でした。

 

  40年以上の歴史を1回で語るのは難しいですね。この失敗を糧に取った次の一歩については、明日お伝えしたいと思います。

 

 

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