私が大切にしている言葉があります。それは、「継続は力なり」

実際は、3日坊主になることも多いのですが(汗)、物事を続けて行なっていくことの意義は非常に大きいものだと感じています。

 

私たちの団体(SVA)がミャンマー(ビルマ)難民キャンプで図書館活動を始めたのは、2000年になりますが、実は、1990年から91年にかけて、タイ・ビルマ国境連合という団体を通じて、食料支援を行なったことから、ここの難民キャンプとの繋がりがあります。その当時は、NGOによる支援事業は、衣食住、初等教育、保健医療といった最低限の社会サービスに限られていたため、学校外教育や文化支援となる難民キャンプの図書館の支援を行うことはできませんでした。

 

その後、難民の流出が続いたこと、ミャンマー(ビルマ)軍が難民キャンプに対して越境攻撃を行なったことから、UNHCRの支援が始まり、さらに本国帰還の目処が立たない中でタイ内務省の政策が変化し、それまで公式に認めてこなかった中等教育、成人識字、職業訓練への支援活動が始められるようになりました。

 

このような背景の中で、SVAは1999年に難民キャンプの調査を開始し、その結果、キャンプの人々は閉塞された環境の中で生活を余儀なくされていること、電気やラジオがなく、情報を得ることが困難であること、学校の放課後や休みに有意義に時間を過ごす場所が限られていることから、文化、学校外教育としての難民キャンプでの図書館活動の必要性が高いと判断し、翌年から特に支援が少ない難民キャンプを対象に、事業が始まりました。(当会出版 『図書館は国境をこえる~国際協力NGO30年の軌跡』より)

 

それから12年経ち、図書館活動は規模を拡大しながら続けられています。この12年の間で、事業に関わるメンバーは変わってきましたが、難民キャンプの人々に寄り添いながら活動していくこと、本を通して心の自由を見つけてほしいという思い、自分たちのアイデンティティとなる伝統文化を大切にしてほしいという思いは、変わらず受け継がれてきたのではないかと思います。その結果、難民キャンプの人々が、図書館に信頼を寄せて、月に延べ4万5千人~5万人(7難民キャンプ21図書館合計)の人々が図書館を利用しているのだと思います。

 

私は、昨年4月末からこの事業に関わりましたが、私自身もその思いを受け継いで、これからも難民キャンプの人々に寄り添って、事業を実施していきたいと思っています。「継続は力なり」ですね。

 

引き続き、火災を受けたウンピアム難民キャンプにある図書館を中心に、難民キャンプの図書館活動を応援して頂けましたら幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。

 

(メラウ難民キャンプでの難民子ども文化祭の写真。この文化祭では、多くの民族の子どもたちが、伝統舞踊や歌を披露しています。)

 

 

SVAミャンマー(ビルマ)難民事業事務所長の小野豪大による「四面楚歌になるミャンマー(ビルマ)難民キャンプの人びと」の報告会が明日に迫りました。明日(6月6日)19:00~20:30、JICA地球広場でこの報告会が開催されます。私たちの活動にご興味、ご関心のある皆さま、是非お越しください!

詳細はこちらからどうぞ!→http://sva.or.jp/event/event201205171763.html

 

菊池

新着情報一覧へ