純国産天然榊で挑む村おこし!〜産業化に向けた実証実験始動へ〜

純国産天然榊で挑む村おこし!〜産業化に向けた実証実験始動へ〜

支援総額

1,152,000

目標金額 1,000,000円

支援者
73人
募集終了日
2019年12月26日

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SDGsの達成を目指し、マッチングギフトの仕組みを通じて企業からも支援を届ける仕組みです。

マッチングギフトとは

支援者のみなさまからお預かりしたお金を、企業の力を借り倍にして届ける仕組み

(目標額と同額が企業から支払われます)

支援者のみなさまからお預かりしたお金を、企業の力を借り倍にして届ける仕組み(目標額と同額が企業から支払われます)
中部電力
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プロジェクト本文

終了報告を読む

岐阜県加茂郡にある人口2,200人余りの小さな村、東白川村。

 

全国でも珍しい「お寺のない神道の村」と言われています。

 

今回のプロジェクトではこの村から、

 

神道の神事に使う「榊」の国産化を目指します。

 

現状その9割を輸入に頼っている「榊」。

 

その生産量を増加させていくことで、村に雇用を生み、

 

荒れてしまっている山林を守っていくためのきっかけにしていきたいと思います。

 

榊の国産化に向けた挑戦


初めまして、「一般社団法人 山に生きる会」の副理事長の安江章吉です。私は、38年間地元森林組合に勤めていましたが、定年を前にして退職しました。長年、森林に携わって来たため山に対する想いが色々とあります。

 

 

退職後は、自営の農業の傍ら薪を始めとする山の資源を活用する活動に携わってきました。そして、今から2年前、薪つくりや榊の普及などの活動を行う、「一般社団法人 山に生きる会」を設立し現在に至っています。

 

▼会社を設立した想い及び活動内容
https://www.facebook.com/tounouhinokimaki/

 

今回のクラウドファンディングで、なぜ榊の国産化を目指すのか。

 

そのきっかけをお話しさせてください。

 

神棚にお供えする榊
 

東白川村と山の繋がり

 

東白川村は、人口2,200人ほどの小さな村ですが、毎年40~50人程の人口減少を続けており、さらに少子高齢化も進み、典型的な過疎の村です。

 

主な産業は農林業ですが、主要産物の木材(東濃ヒノキ)とお茶(白川茶)は、価格が暴落し、今では産業として成り立たないほどに。このままでは、山や農地を管理する人もいなくなり荒れてしまいます。

 

- 薪づくりを通して始めた山と関わり

 

荒廃が続く山。その対策として、国では林業事業体の強化、林業の機械化、路網など基盤の強化が図られ、間伐や間伐材の利用拡大が進められてきました。

 

確かに森林は急速に整備されつつありますが、組織的に且つ計画的に行われているため、森林所有者が自ら山に入る機会が少なくなり、森林所有者の「山を想う心」が徐々に失われてしまいました。当事者が、山への想いを失ってしまうと、一気に森林は荒れ果ててしまいます。

 

今では、みんなは「もう山はダメだ」を合言葉のように言います。これを聞いた子や孫は、山に負のイメージしか持ちません。

 

もう一度、山に向いてもらうために何があるか?

 

この想いを後世に伝えるには何ができるか?

 

それらを考えた時に、まずはじめたのは、林内に放置してある間伐材を使った「薪づくり」でした。

 

薪を作る人は、山仕事の経験があるお年寄り、定年退職後生活時間に余裕がある人などです。また、行政の支援を受けて薪製造機を購入し、雇用の場としても受け入れています。

 

この活動を始めて8年経ちますが、今では、薪づくりに携わる会員も多くなり、村の至る所で薪の積んである風景を見ることができるようになりました。孫子と一緒に薪づくりをする風景、路肩に薪が積んであるところを子供たちが通学する風景...。

 

こうした些細なことが、自然に子や孫の心に刻まれ、山との関わりが後世につながるのではないかと思います。

 

販売先については、大手ホームセンター3社に納品して生産がおいつかない状況であり、まずまずの好成果を得られたと思っています。

 

茶園を背景にした東農ヒノキ薪

 

- 国産榊のモデル圃場をつくる

 

村にはもう一つ、資源があります。それは、神事などに用いる「榊」です。

 

当村は、明治の新政府による「神仏分離令」により廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)が行われたときに、当地方の苗木藩が徹底的にお寺や仏壇・仏具などを排除したため、それ以降東白川村にはお寺がありません。全国でも珍しい「お寺のない村・神道の村」として知られています。

 

※東白川村の廃仏毀釈とは?

 

ゆえに、「榊」は、村人にとってとても大切なものとなっています。


国内における榊の市場は大きく大量に使われていますが、その9割が輸入ものに頼っているのが現状です。国産榊の産地の多くは、高齢化や後継者不足により減少傾向にあり国産榊の生産量を拡大することが難しい状況です。

 

ですが「日本の神様には、国産の榊をお供えしたい」という国産榊を求める声も多くあるのも事実です。そこで、「お寺のない村・神々が宿る神道の村」から「榊」を全国に発信できれば、その問題に一石を投じることができるのではないかと考えています。

 

でも、致命的な問題があります。それは、現状では販売するほどの量が確保できないこと。

 

榊の自生は、暖かい温暖な地域ですが、当地域はその北限に近く自生する場所がかぎられています。ここ5年程前から榊の自生する箇所の保護とか栽培を呼び掛けて来ましたが、挿し木や播種にチャレンジする会員が数人ある程度でなかなか動きがありません。

 

榊の挿し木をする会員。榊を増やす方法として、種まきと挿し木があります。

 

種蒔きや挿し木してできた幼苗は、畑で2~3年間大きく育ててから山に植えます。

 

そんな中、もっと榊を普及するために「榊のモデル圃場」を作ろうという意見が持ち上がり、現在、会員の山林を借用して植栽できるように整備を進めています。

 

天然の榊は、足場の悪い急峻なところなど地形に関係なく生えていて、しかも一本一本が離れていたり大きさが違ったりして日頃の手入れや収穫に手間が掛かるので、管理や収穫が容易に出来るように一区画にまとめて榊の苗を植えて育てます。そして、榊の栽培を一般に広めるために便利なところに設置しモデル圃場として位置付けします。

 

こうして私たちは、将来の地場産業を期待して種まきをはじめました。

 

薪や榊など森林資源を活用することが、「山を想う心」を後世につたえる原点だと信じて。

 

榊の苗を植える予定の森林=モデル圃場予定地
 

「お寺のない村・神々が宿る神道の村」から

神気が漂う榊を全国へ!

 

一人でも多くの人に、純国産榊をお届けしたい。そして、将来に渡り当村の榊を全国へ発信していきたい。そのためには、十分な資源を確保することが不可欠です。


それには、現在自生している榊に加え、新たに榊の栽培を推進し時間をかけて資源の充実を図っていく必要があります。今から栽培を始めても、資源として活用出来るまでに6~8年は掛かりますが、将来への足掛かりになればと思います。


しばらくの間は、自生の榊を活用することが主体になりますが、とにかく限られた資源なので、榊を手にする人は、極限られた人になるでしょう。

 

このプロジェクトは長期間になるので、投資効果が現れるのは随分先になりますが、支援していただく方と一緒になって産地をつくりあげていければと思います。

 

 

-プロジェクトの具体的な内容

 

「日本の神様には、国産の榊をお供えしたい」

 

そして

 

「消費者の皆さんへ純国産榊お届けしたい」

 

その想いの元、充分な資源(榊)を確保するために次の活動を行います。

 

1.  榊の自生している場所の調査と保護
  (自生場所の確認と資源量の把握・森林所有者と保護に向けた協議など)


2.  榊の栽培(挿し木、種まきの推進
  (榊の栽培マニュアルの作成、栽培講習会の実施など)


3.  モデル圃場の整備
  (間伐の実施・作業路の開設・榊苗の植栽・獣害防止ネットの設置など)

 

- 資金使途

 

いただいたご支援は、下記の費用に充てさせていただきます。


【クラウドファンディング第一目標:100万円】+【マッチングギフト:100万円】=合計200万円

 

(内訳)

榊の生息調査に係る費用(調査委託費等)


榊栽培指導に係る費用(マニュアル作成費・指導員雇用費等)


モデル圃場の整備に係る費用(榊苗代・獣害防止ネット等資材代・植栽労務費・防止ネット設置労務費・作業路設置及び林内整備費等)

 

具体的な調査内容としては、天然の榊が生殖していそうな森林所有者を各戸訪問し、生殖状況の聞き取りを行います。そして、実際にその現地に出向いて資源量を把握します。

 

その調査の結果を踏まえて、所有者に採取の許可承諾と生産計画を立てます。

 

プロジェクトの展望や、ビジョンについて

 

-森林を守るために一人一人ができること

森林は財産的な価値は薄れてしまいましたが、植物や動物をはぐくみ、私たち人間にさまざまな恵みをもたらしてくれます。多くの人は、森林の働きや役割は知識として得ているかもしれませんが、それを何か具体的な行動まで結びつけることはなかなかできません。

 

ですが、森林所有者の立場であれば、それは可能です。 

 

極端に言えば森林を生かすも殺すも森林所有者次第。今、森林所有者は経済的観念だけで捉え、森林を厄介者扱いしたり、関心を無くしてしまっていますが、森林所有者は森林を管理する義務があります。その義務を、自分の意志で果たして欲しいと思います。

 

また、森林は、現代のストレス社会に無いものがたくさんあります。時がゆっくりと流れ心に癒しを与えてくれます。一人一人ができることを考え実行していく、そして森林に足を運ぶことが森を守ることにつながると信じています。

 

広大な森林を守るには、多くの人の目と手が必要です。一人でも多くの人が森林に向いてくれること望みます。

 

-東白川村の「榊」から地域を元気に

 

このプロジェクトを通して、ご支援いただいた方に、東白川村の「榊」を知ってもらい、使ってもらえれば嬉しいです。そして、ご支援いただいた方と一緒になって産地を作っていくことが、森を守ることに繋がり、東白川村の活性化の一助にもなるのではないかと考えています。

 

榊の栽培が、将来生計が成り立つ専業として確立され、一つの所得の場、就労の場として人口減少問題の一助となればと願います。

 

今後は山を管理する人口が更に減少するでしょうし、管理できたとしても管理者一人当たりの管理面積は増えるばかりで、追い付かないことは目に見えています。

 

榊が、その救世主とまではならないにしても、山や農地の活用に対する一つのきっかけとなれば、山に生きるものとしての責務は果たせるであろうと思いますし、山に生きる人の生き甲斐にもなるであろうと期待しています。

 

支援者の皆さんと一緒になって地域を元気にできればと思います。

 

ご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

山林所有者の後継者不足による森林荒廃は、山地の崩壊や風水がい被がいにつながる恐れがあり、環境保護につながる取り組みと言えます。また、「榊」事業によって高齢者の雇用促進につながることも期待しています。

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プロフィール

私は、38年間地元森林組合に勤務していましたが、定年を前にして退職し、「一般社団法人 山に生きる会」を設立し現在に至っています。 山を大切にしたい、地域資源を生かしたい、地域の皆さんが元気でいてほしいという想いで、地域の人たちと交わり楽しく活動しています。

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リターン

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リターン不要の方【3,000円コース】

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・お礼の手紙
・活動報告書

申込数
24
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年4月

10,000


リターン不要の方【10,000円コース】

リターン不要の方【10,000円コース】

・お礼の手紙
・活動報告書

申込数
62
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62
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制限なし
発送完了予定月
2020年4月
1 ~ 1/ 10

プロフィール

私は、38年間地元森林組合に勤務していましたが、定年を前にして退職し、「一般社団法人 山に生きる会」を設立し現在に至っています。 山を大切にしたい、地域資源を生かしたい、地域の皆さんが元気でいてほしいという想いで、地域の人たちと交わり楽しく活動しています。

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