プロジェクトの終了報告とその後
ご支援を頂きました皆様へ
こんにちは。昨年12月に挑戦した「純国産天然榊で挑む村おこし!〜産業化に向けた実証実験始動へ〜」に際しましては、格別なるご支援や励ましのお言葉を賜り誠に有難うございました。お陰様で、念願であった「榊で村おこし」の第一歩を踏み出すことが出来ました。
今回は、4月に皆様のお手元にリターン商品と一緒に『実践報告書』をお届けしましたが、その後の進捗状況をご報告したいと思います。
1.モデル圃場の管理状況
榊の植栽を3月に実施しましたが、その後の生育状況は順調です。植栽後、2回ほどの見回りを行いましたが、枯れた形跡はほとんどなく、活着率は、ほぼ100%と言えると思います。
勢いのある苗木ほど、新芽の伸びが旺盛で、早期に収穫が期待出来そうです。
来年春には、早く大きくなるように肥料を撒きたいと思います。
7月半ばに、圃場内に二ホンシカが、進入しているとの情報が入りビックリして直ぐに現地を確認しましたが、特に異状は見受けられませんでした。
周囲に獣侵入防止ネットを張ってありますが、そのネットの損傷も無く、何処から侵入したのか不明でした。 雑木の葉を食した形跡はありましたが、幸いにも榊は食べられていないようです。 春から夏に掛けては、二ホンシカの食べ物は豊富にありますが冬場は食べ物が乏しくなるので食害が心配です。冬場に向けて侵入経路の監視をする必要があります。この調査の帰り道、偶然二ホンシカに遭遇しました。犯人はこいつか!!
2.榊の自生している場所の調査と保護
榊の情報が入るとその山に出向き、植生状況を調べました。点在している箇所は結構ありますが、群生しているところが少ないのが現状です。
大きな榊の周囲には、沢山の榊が実生えしている箇所(写真)が数ヶ所見つけることが出来ました。 この幼木は、形状も良くきれいな葉なのでいい商品が出来そうです。
調査の結果、榊の自生している地域が概ね把握できましたので、更に調査を進めて行けば資源の確保の望みはあると確信しました。この調査は今後も継続して行います。
3.榊栽培の普及
榊を地域に普及するにあたり「サカキ栽培の手引き」を作成しました。
その手引きは、大きく分けて栽培の適地・栽培方法・上層木の手入れと植栽・仕立て方と整枝・収穫・病害虫と動物被害の項目(4ページ)から成り立っています。内容については、インターネットの情報や経験談などを基に作りました。しかし、この地域にあった栽培方法かどうか分からないのが現状です。今後、実践していく中で内容を精査しながらこの地域にあったものを作っていきたいと思います。
商品つくり講習会を不定期ですが実施し、毎回5~6名参加がありました。
その内、3名ほどが定着し商品化のスタッフを育成することができました。
販売については、産直の売店で定期的に販売していますが、評判がよく販売量も増えつつあります。そして、ふるさと納税の返礼品としても利用してもらい徐々に増えてきました。また、9月中旬より当村独自の「つちのこマルシェ」というネット販売にも、出品するために準備を進めています。
おわりに・・・
ここまでご報告したように、当初予定していたどの項目も着実に進んでいます。
今後、この活動が定着し東白川村の活性化の一助となることを期待しながら、一層頑張りたいと思いますので、どうか皆様にも、この活動の行方を見守っていただきたいと思います。
以上で、今回の報告をもって、当プロジェクトの終了とさせていただきます。
本当にありがとうございました。 今後とも、よろしくお願いいたします。
【実践報告書】