日本三薬師 日向薬師宝城坊|美しい境内と寺宝「獅子頭」を守りたい

日本三薬師 日向薬師宝城坊|美しい境内と寺宝「獅子頭」を守りたい 4枚目
日本三薬師 日向薬師宝城坊|美しい境内と寺宝「獅子頭」を守りたい
日本三薬師 日向薬師宝城坊|美しい境内と寺宝「獅子頭」を守りたい 2枚目
日本三薬師 日向薬師宝城坊|美しい境内と寺宝「獅子頭」を守りたい 3枚目
日本三薬師 日向薬師宝城坊|美しい境内と寺宝「獅子頭」を守りたい 4枚目
日本三薬師 日向薬師宝城坊|美しい境内と寺宝「獅子頭」を守りたい
日本三薬師 日向薬師宝城坊|美しい境内と寺宝「獅子頭」を守りたい
日本三薬師 日向薬師宝城坊|美しい境内と寺宝「獅子頭」を守りたい 2枚目
日本三薬師 日向薬師宝城坊|美しい境内と寺宝「獅子頭」を守りたい 3枚目
日本三薬師 日向薬師宝城坊|美しい境内と寺宝「獅子頭」を守りたい 4枚目

支援総額

8,555,000

目標金額 2,500,000円

支援者
221人
募集終了日
2023年3月31日

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プロジェクト本文

終了報告を読む

プロジェクト終了の御礼

たくさんのご支援をありがとうございました

 

この度は、「日本三薬師 日向薬師宝城坊|美しい境内と寺宝「獅子頭」を守りたい」のクラウドファンディングに多くのご支援をいただき、誠にありがとうございました。

 

2月15日(水)に始まったクラウドファンディングは、3月31日(金)23時に終了いたしました。
おかげさまで集まった支援金額は8,555,000円、支援者様は代理支援を合わせて260名をこえる結果となりました。目標の250万円を大きく超えるご支援に、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

 

プロジェクトの公開前は、皆様からのご理解を得られるのかと不安になることもございました。
そんな中、皆様からいただいた力強い応援メッセージは、私たちの大きな励みになりました。


今は皆様への感謝と共に、今後も日向薬師を守り抜くことへの責任感を感じております。

 

いただいたご支援は寺宝「木造 獅子頭」の修繕費用の一部と、ナラ枯れの被害にあった大木を伐採する費用、ならびに2023年度の境内寺林の保護活動また、参道整備事業の資金へと大切に使わせていただきます。

 

ぜひこの度のご縁をきっかけに、皆様のお越しを心よりお待ちいたしております。
そしてどうぞこれからも日向薬師をあたたかくお見守りくださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

(2023年4月13日追記)日向薬師 宝城坊

 

 

 

日本三薬師|日向薬師 宝城坊
美しい境内と鎌倉時代から残る寺宝「獅子頭」を守りたい

 


ページをご覧いただきありがとうございます、日向薬師 宝城坊(ひなたやくし ほうじょうぼう)です。

 

1300年以上の歴史を伝える当山には、古くから続く人々の祈りによって守られてきた寺宝と自然がございます。しかしながら近年、国の重要文化財に指定されている「木造 獅子頭」の経年劣化による損傷や、県の天然記念物にも指定される境内の木々がナラ枯れによって枯死したりと、数々の問題に直面しています。

 

当山には檀家がなく、これまではお参りによる拝観料を収入源として、寺内の整備等を行ってきました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で参拝者が減少し、平常時の寺院の維持管理でさえ厳しい状況となっています。

 

そこでこの度、クラウドファンディングを通じて、寺宝「木造 獅子頭」の修繕費用の一部と、ナラ枯れの被害にあった大木を伐採する費用を募らせていただくことを決意いたしました。

 

先人たちの思いによって守られてきた貴重な祈りのかたちでもある寺宝を次の100年に繋げますように、そして倒木・落枝などの危険をなくし、皆様が安全に参拝いただけますように、今回の取り組みを通じて広く皆様のご支援を賜れれば幸いです。

 

 

 

 

  1300年の歴史を伝える日向山 宝城坊  

 

日向薬師は、霊亀2年(716年)に僧 行基により開創された、神奈川県伊勢原市日向の地で1300年の歴史を伝える高野山真言宗のお寺です。開創以来、歴代天皇の御帰依も深く、勅願寺としての時代を経て、将軍 源頼朝やその妻 北条政子、鎌倉公方 足利基氏など名立たる武家が度々参拝・祈願し、篤い帰依を受けたことなどが知られています。


日本三薬師の一つとして「日向薬師」(ひなたやくし)の名で親しまれている当山は、正式名称を日向山 宝城坊(ひなたさん ほうじょうぼう)といいます。江戸時代末期までは日向山 霊山寺(りょうぜんじ)と称し、多数の坊からなる日向修験の拠点として栄えていました。その後、明治に起こった廃仏毀釈などにより宝城坊のみ現代に残っています。 

 

  「かながわのまつり50選」に選ばれる春季例大祭
かつての修験者(山伏)たちの姿をご覧いただけます

  修験者たちの火渡り

修験者が修行の前後に行った安全祈願の儀式「神木のぼり」
(伊勢原市無形民俗文化財に指定)

 

  法螺(ほら)貝の音とともに行列を組んで登場します

 

  日向薬師が誇る寺宝と自然  

 

日向薬師宝城坊には、古くから続く人々の祈りによって守られてきた寺宝と自然があります。 境内に続く参道である「日向薬師の寺林」は、県の天然記念物に指定されています。スダジイ、モミ、タブノキなどの自然植生林とスギなどの植栽樹林が育ち鮮やかな深緑に囲まれた幽玄な空間で、春には胡蝶花の花が木陰を明るく彩り、夏にはヤブミョウガの花が静寂そのものの白さでひっそりと咲いています。

 

  秋にはもみじの紅葉がとても綺麗です

  参道は幽玄で厳かな道が続きます

   階段の先には本堂が見えます

 

露岩を刻んで造られた石段の参道は、長い年月をかけて丸みを帯びてすり減って優雅に波打ち、千古の面影を今に伝えます。 四季折々に移ろう様相を楽しみに、季節ごとに参拝される方も多くいます。

 

寺林に囲まれた参道を抜け、石段を上がると大きな茅葺き屋根が見えてきます。国の重要文化財に指定されている本堂「薬師堂」です。柱間が七つある七間堂であり、文化財に指定されている木造の仏堂としては県内最大の建造物です。*1 江戸時代、そして平成に大改修を行っているものの、使える部材はそのまま使っているため、古いもので鎌倉時代の部材が確認されています。  

 

  重さ約50tの茅葺き屋根が特徴の本堂

 鎌倉時代の部材

 

本尊である薬師如来坐像及び日光・月光菩薩立像は、平安時代後期の作といわれ、明治33年に国の指定を受けた神奈川県内でも最初の国宝(※現 国指定重要文化財)です。*2  関東以北にみられる特徴的な「鉈彫り(なたぼり)」という技法で仕上げられており、我が国の彫像の中でも白眉といわれる傑作です。


このほかにも当山では、平安時代末期頃から伝わる貴重な歴史的文化財を多数所蔵しています。市内に所在する12の国指定重要文化財のうち10件を所有しており、その内訳は仏像だけで23躯、本堂、梵鐘、厨子、獅子頭などとなります。重要文化財に指定されているという歴史的、美術的価値だけでなく、当山に所在する仏像はそのひとつひとつが人々の思いによって守られてきた大変貴重な祈りのかたちです。

 

宝城坊厨子は日本最古の禅宗様を取り入れた厨子として
禅宗様建築の歴史の中でも重要な建築に位置づけられています*3

  宝殿には23躯の仏像が収蔵されております

 等身大の大きさを誇る
国指定重要文化財の木造十二神将立像

関東地方では屈指の大きさを誇る
国指定重要文化財の木造四天王立像

  東国最古の木造十二神将立像*4

  高さ約3mを誇る国指定重要文化財の
丈六木造阿弥陀如来坐像

 

 

 

当山は檀家様を持たず、お参りによる拝観料を収入源として、寺内の整備等を行ってきました。歴史的な文化財を多数収蔵している当寺院では、これまでもたくさんの参拝者の方々にその歴史を伝えられるようお手伝いをしてきましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で参拝者が減少し、平常時の寺院の維持管理でさえ厳しい状況となっています。

 

そんな当山は現在、さらに大きな2つの問題に直面しています。
 

  深刻なナラ枯れの問題  

 

「あの木、ナラ枯れにやられてるよ。」 ご参拝の方が、気に掛けて教えてくれたのがはじまりでした。


ナラ枯れとは、カシノナガキクイムシ(通称:カシナガ)が媒介する「ナラ菌」によって、コナラやミズナラ、マテバシイなどナラ・カシ・シイ類といったブナ科の広葉樹が、集団的に枯死する被害です。倒木の恐れや、枯死した木の根元にはカエンタケという猛毒性のキノコが発生することもあります。カエンタケは触れただけで皮膚の炎症を起こし、誤って食べた場合は死に至ることもあります。 

 

ナラ枯れと言われても当初は全く知識もなく、県内でもほとんど話題になっておりませんでした。しかし被害にあった木を見ると、フラスと呼ばれる木くずが大量に落ちており、急いでお世話になっている樹木医に連絡したことを覚えています。

 

 フラス(木くず)が発生している様子


しかしながら、時はすでに遅く、1本、また1本と枯死していく大木が後を絶ちません。クレーンや機械が入れない参道では、大木を伐採するにも、スペースを確保するためにまわりの木々まで伐採する必要があります。長い間、参拝に訪れた方々をやさしく見守り続け、静かにそっと、力強くそこに立っていた大木が、次から次に消えていきます。チェーンソーのけたたましい音が、大木の悲鳴を表しているようで、心を痛ませます。

 

現在は薬剤を注入することで被害を最小限におさえることができますが、詳しい対策はまだわかっておりません。近年のナラ枯れ被害では、薬が高価なこともあり、最低限の樹木にしか薬剤注入を行うことができず、このままでは自然豊かな寺林がなくなってしまうのではないかと、日々不安に駆られています。 

 

  これまで実施した伐採の様子

 これまで実施した伐採の様子

  これまで実施した伐採の様子

 

 

  国指定重要文化財
寺宝「木造獅子頭」の修繕
 

 

数ある寺宝の中で、国指定重要文化財に指定されている「木造 獅子頭」。獅子頭としては非常に大型で、雄々しく強い表情をしています。全体に黒漆(くろうるし)、耳と目と口の部分には朱が塗られており、顎には植毛をしたことがうかがえる小さな穴があります。

 

おそらく13世紀後半、鎌倉時代までには作られていたと思われるこの獅子頭は、左右一対がともに残り、表面仕上げまで当初のものを留める貴重な作例とされています。また江戸時代には、本堂裏の沢にある男滝、女滝にそれぞれの獅子頭を浸して、雨乞いの行事もおこなわれるなど、当時の人々の願いを天に届けたとされる大切な寺宝です。

 


しかしながら近年、文化庁による調査が行われた結果、表面部分の漆塗・漆箔などに浮き上がりが見られ、虫喰や朽損、また金属個所に腐食があることが判明しました。状態は芳しくなく、早急に文化庁指導の元、修理したほうが良いという診断でした。

 

総事業費は約600万円。国指定の重要文化財であるため補助金をいただけることになりましたが、それでも当山で90万円ほどを負担する必要がございます。この90万円の資金確保も、今の当山には難しく、頭を悩ませてきました。

 

  表面の漆や布が剥がれています

  大きなひび割れ、虫食いが起きている状態です


 

  皆様からのご支援によって
寺林や参道の整備・獅子頭の修復が叶います
 

 

そこで今回クラウドファンディングにて、広く皆様からのご支援を募ることを決意しました。いただいたご支援金は、皆様を倒木・落枝などの危険から守り、安全に参拝いただけるように、ナラ枯れの被害にあった大木を伐採する費用、ならびに寺宝「木造 獅子頭」の修繕費用の一部として大切に活用させていただきます。

 

クラウドファンディング概要

 

●第一目標金額:250万円

●資金使途:

寺林・参道の整備(ナラ枯れの被害にあった大木を伐採する)費用、寺宝 国指定重要文化財「木造 獅子頭」の修繕費用の一部、クラウドファンディング諸経費 ※一部実施済みの工事を含む

 

建物や仏像だけを大事にしてもダメ。

山の緑も、お参りにこられる人も、全部を大事にしてきた。

だから今までやってこれた。

山にまもられ、人に助けられたきたんだから。


これは先代の住職からいただいた言葉です。

 

山の中腹にある当山は、日本有数の大きさを誇る茅葺き屋根の本堂が特徴です。その茅葺き屋根を風雨から守るかのように、周辺には大きな大木がそびえ立っています。先人が計算したかのように、お寺全体を自然が守ってくれているのです。

 

 

先人たちが祈りのたびに歩んできた、豊かな自然に守られた霊地を残すために。先人たちの思いによって守られてきた、大変貴重な祈りのかたちを次の100年へと繋ぐために。どうか皆さまのお心をお寄せいただけますと幸いです。

 

かかる費用とスケジュールの詳細

 

1.国指定重要文化財「木造 獅子頭」の修繕

 

 

●修繕方法

文化庁指導のもと、京都の美術院国宝修理所にて「木造 獅子頭」の修繕を行なっていただけることとなりました。全体の埃を除去し、表面の漆塗・漆箔・布貼りを行います。口内の朱漆等の浮き上がりはセルロース・合成樹脂等剥落止めを施し、虫喰いが起きている箇所は、損傷移行の恐れがあるため、合成樹脂等を差し入れて補強、老朽化のため腐って朽ちている箇所は合成樹脂を塗布して材質強化を行います。また底面の摩擦によってすり減った箇所や金属箇所の腐食は合成樹脂で材質強化した後、防錆処置を行います。

今回の修繕事業では、今後より良い状態で「木造 獅子頭」を保存するために、これらを納める保存箱を新たに製作します。

 

●かかる費用

総事業費 約600万円

※国指定の重要文化財であるため補助金は出るものの、当山で90万円の負担が必要です

 

●実施スケジュール

令和4年4月27日着工・令和5年3月31日竣工予定

※補助金の期限の兼ね合いで着工しておりますが、支払いは令和5年5月以降に発生する見込みです

 

 

2.寺林・参道の整備(ナラ枯れの対策・処置)

 

 

●実施方法

ナラ枯れの進んだ大木には倒木や落枝の危険性があります。ご参拝者の皆様に安心してお越しいただけるように、ナラ枯れの被害にあった大木を伐採し、これ以上被害が拡大しないために殺菌剤などの薬剤を注入します。

既に伐採・治療の処置を施したものを合わせると40本近くの大木がナラ枯れの被害に遭っています。またこの間にも被害は広がる恐れがあり、対象の大木は今後も増える見込みです。

 

●かかる費用

総事業費 約290万円(伐採費用 200万円・薬剤投入 90万円)

※ナラ枯れの伐採に関しては50万円の補助金が出ますが、その他240万円が当山の負担です

 

●実施スケジュール

令和4年11月8日〜令和5年3月31日予定

※ナラ枯れが発生してから可能な範囲で現在も対処に勤しんでまいりました。補助金の関係で3月末までに作業を完了させる必要があり、資金調達に苦しんでおります。

 

 

 

 

薬師寺として霊験あらたかであり、鎌倉時代の歴史書である『吾妻鏡』には、「行基菩薩が建立した薬師如来の霊場なり。当国において効験無双(この世に2つともない薬師如来)」とも記される日向薬師。開創から1300年の歴史があってもなお、これまで参拝したことがなかったり、ご存知ない方もたくさんいらっしゃるかと存じます。

 

檀家を持たない当山は、これまで日々ご参拝いただく皆様によって支えられてきました。今回のプロジェクトを通じてこれまでご参拝いただきました方のみならず、より多くの方々に1300年の祈りの結晶、文化財の宝庫である日向薬師のことを知っていただき、新たにご縁を結んでいただけますと幸いです。

 

皆様と共に、これからも日向薬師を守り継いでいきたいと存じます。どうぞあたたかいご支援をよろしくお願い申し上げます。

 

日向山 宝城坊 

日向薬師 住職 内藤 京介

 

ここまで当山のページをご覧いただき、ありがとうございます。

 

日向薬師 宝城坊は霊亀2年(716年)に僧 行基によって開創され、1300年の歴史を歩んでまいりました。薬師霊場の古刹として日本三薬師の一つに数えられ、「お薬師さん」と呼ばれ広く皆様に支えられております。

 

開創以来、歴代天皇をはじめ、将軍 源頼朝やその妻 北条政子など名立たる武家が度々参拝・祈願し、篤い帰依を受け、その歴史を物語る多くの仏像・宝物等も伝来しており、仏像をはじめとする彫刻作品の多さでは、東国において稀な一例とされております。

 

数多くの文化財の維持管理をはじめ、緑の豊かな境内の整備など、これまでに何とか維持してまいりましたが、この度、獅子頭修復とナラ枯れによる伐採整備といった2つの大きな問題に直面しており、頭を悩ませております。

 

日向薬師は檀家を持たないため、数多くの仏像をはじめとする文化財の維持管理費、また県の天然記念物に指定されている緑豊かな境内の整備費などは、日々ご参拝いただく皆様に支えて頂き、また折々に多くの心ある方々のご寄付を賜りなんとか守ってまいりましたが、維持管理さえ厳しい現実となっております。

 

そのため、今般のクラウドファンディングで広くご支援を呼びかけることを決意いたしました。ご参拝いただきました方のみならず今回の取り組みを通じて広く有縁の皆様にご浄財を賜れれば幸いでございます。

 

日向薬師の美しい境内と文化財を後世に伝えるべく、何卒多くの皆様のあたたかいご支援をお願い申し上げます。

 

 

 

  髙山 松太郎
(伊勢原市長)
 

 

日向薬師宝城坊は、霊亀2年(716年)に僧行基によって開創された日向山霊山寺の一坊として栄えてきました。夏には寺林の新緑が木漏れ日に映え、秋には彼岸花が日向の里山を紅く彩り、訪れる人々の心を癒やします。

 

宝城坊は市民の、そして訪れる人々の心の拠り所としてあり続けてきました。また、本堂や御本尊である薬師三尊像など、古くから守り伝えられてきた数多くの文化財に詣るたびに、仏像を造った人々、寄進した人々、そしてそれらを現代まで受け継いできた人々の切々たる思いを感じ、心をつなぐことの大切さに気付かされます。

 

そんな人々の思いをつなぎ、愛されてきた宝城坊がナラ枯れの被害に遭っていることには非常に心が痛みます。伊勢原市を見守り続け、市民の心を癒やしてきた宝城坊の風景を後世に残していくために、伊勢原市を代表して、皆様からの御協力をお願い申し上げます。

 

  山本 勉
(鎌倉国宝館/半蔵門ミュージアム館長)
 

 

日向薬師宝城坊の文化財保存そして寺観整備のための取り組みを心から応援いたします。

 

わたしがはじめて宝城坊を訪れたのは、いまから50年ほど前の学生時代のことでした。

平安時代の東国の造像界にあらわれた、鉈彫りという特別な技法の仏像のなかでも最も古いのではないかといわれる本尊薬師三尊像に心惹かれて訪れたのですが、その後何度もうかがううちに、宝城坊にはほかにも興味深い仏像が数多く伝えられていることがしだいにわかってきました。

 

何度か調査もさせていただきました。そのなかでも、とくに思い出深いのは、それまであまり注目されていなかった本堂の十二神将像が平安後期の製作ではないかと考えてお願いした調査です。調査の結果、十二神将像は古い時代の製作というだけでなく、貴重な図像との関係という重要な問題があることもわかり、論文に書かせていただきました。すでにしばしば語られている、鎌倉時代初期の幕府との関係なども、今後さらに追及したいテーマです。

 

宝城坊はまさに、文化財と歴史の宝庫。そして、それらは篤い信仰によって育まれたものだと思います。この宝城坊が永遠に守られることを、心から願います。

 

  クルリン
(伊勢原市公式イメージキャラクター)
 

 

クルリンだよ☆

大山こまの帽子をかぶって、ハイキングに行くコトが大好きなんだ!

 

宝城坊は自然がたくさんあって、お気に入りの場所のひとつだよ。

ちょっぴりこわーい顔の仏像がたくさんいるけど、みんなが幸せに暮らしていけるよう見守ってくれているってご住職が教えてくれたよ。

 

宝城坊がいつまでもステキなお寺でいられるよう、応援してるよ♪


ご留意事項

●本プロジェクトへのご支援は寄附控除の対象にはなりません。

●返礼品の各種企画について、天災や新型コロナウイルス感染拡大等の社会情勢の変化により、中止・延期・内容の変更等が生じる可能性がございます。万が一中止・延期・内容変更となった場合も、いただいたご支援金は返金いたしかねますので予めご了承ください。

●本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するギフトの条件詳細については、こちらのページの「命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

●支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトの新着情報やSNS等発信などに利用させていただく場合があります。

●日時等について、調整の都合上、個別のご要望には沿えない場合がございますので予めご了承ください。

 


出典

*1:伊勢原市教育委員会教育部文化財課『史跡と文化財のまち いせはら』p110|平成26年3月発行(

https://www.city.isehara.kanagawa.jp/bunkazai/docs/2014053000342/

*2:木造薬師如来坐像、木造日光菩薩立像、木造月光菩薩立像の薬師三尊は明治33年(1900年)に、国宝(現、国指定重要文化財)となりました。当山がデータベースで確認したところ、国宝(現 国指定重要文化財)として文化庁国指定文化財等データベースに登録されているものでは神奈川県で最初のものになります。(https://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/481467.pdf

*3:重要文化財 宝城坊本堂保存修理工事報告書 p166

*4:いせはら文化財サイト(https://www.city.isehara.kanagawa.jp/bunkazai/docs/2013111400018/ )

プロジェクト実行責任者:
日向薬師 宝城坊
プロジェクト実施完了日:
2023年3月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

国指定重要文化財「木造 獅子頭」の修復ならびに県指定天然記念物の寺林内(境内全域)におけるナラ枯れにより枯死した大木の伐採費用の一部に充てさせていただきます

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
差額については行政の補助金、これまでの寄付金によって補います。

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リターン

10,000+システム利用料


A|限定御朱印コース

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ご支援への感謝の気持ちを込めて、クラウドファンディング限定の御朱印をご用意いたしました。

●お礼メール
●ホームページにお名前掲載(希望制)
●ポストカード
●限定御朱印

申込数
105
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

15,000+システム利用料


B|年間拝観券コース

B|年間拝観券コース

23躯の仏像が収容される宝物殿の年間拝観券をご用意いたしました。

●お礼メール
●ホームページにお名前掲載(希望制)
●ポストカード
●年間拝観券1名分*

*期間内に何度でも拝観いただけます(有効期限:2023年5月〜2024年4月)

申込数
6
在庫数
制限なし
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2023年5月

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