プロジェクト概要

みんなの「楽しい」と、芸術家の「嬉しい」を実現

 

このたび、東京は根津にある元銭湯「宮の湯」に気鋭の芸術家たちが集まり、謎解きアートイベント「浴場とヒタキバを巡る小さな冒険」を開催することになりました。

 

 

はじめまして。永野と申します。このイベントを企画している者です。ここで私たちは2つのことを実現したいと思っています。1つは、アートをみんなが楽しめる最高のエンターテイメントにすること。もう1つは、芸術家が無料で発信の場を得られるようにすることです。

 

誰かが表現の場を得られずに苦しむ現実があるのなら、それを変えたい。そして、表現者の生み出す創造的な空気を沢山の人に届けたい。そんな動機から始まった、このプロジェクト。若い芸術家たちの創造がほとばしって、元銭湯の空間がめちゃくちゃ面白いことになってきています。彼らがひたむきに創造に向き合う姿をみていると、それだけで涙が出てくるときがある。人間って美しいなって思う。思いが溢れかえって、ここですべてをお伝えできる自信はないのですが、私たちの実現したいことについて、がんばってお伝えしていくので、読んでいただけるだけでも嬉しく思います。

 

このモザイク画は…若冲の再来か??
ただでさえアートな空間が、謎解きアートゲームの舞台に生まれ変わります。

 

 

 


 

わくわくする時間を贈りたい(イベント概要です)

 

 

夜の銭湯に散りばめられた芸術作品を観て、感じて、そこに秘められた謎を解いた者だけが入ることを許される秘密の部屋が、宮の湯にはあるという。謎解きクイズに答えて秘密の部屋へ行き、そこで自分自身も芸術作品にすること。それがこのゲームのミッションだ。

 

 

これが今回のイベント「浴場とヒタキバを巡る小さな冒険」の、あらましです。「現代アートって難しくてよくわからない」と言う人もいます。それなら誰もが気軽に楽しめるゲームにしちゃおう!というのがコンセプト。クイズに正解すると秘密の部屋「ヒタキバ」に行ける、というゲームです。

 

ちなみに毎日16時から。夜の開催です。ほのかな灯りをともした夜の銭湯は、すごく幻想的で、それだけでも素敵です。鏡に優しい灯りのうつる静謐な空間で、めくるめく芸術の世界に浸って、感性のゲームで遊んでいると…、夢の中に迷い込んでしまったような気さえしてきます。

 

普段は入れない釜場にも灯りをともします。
東京の都心にこんな異空間があったなんて…と、きっと驚かれると思います。

 

 

芸術は人の創造の可能性を追求する美しい闘いです。だから、わくわくする。アタマで理解できなくたっていいと思うんです。ここで謎を解くうちに見えてくる美しい何かが、きっとあります。芸術家のみている世界に包まれていく不思議な感覚が、きっとあります。

 

感性が揺さぶられて未知の世界に手が届きそうになる、あの感じ。それを沢山の人に味わってほしいと思っています。もちろん、そんな肩肘張らなくても謎解きアートは純粋にゲームとしてすっごく面白いです。暖簾をくぐった瞬間から、特別な夜が始まります。イベントのサイトも、ぜひご覧ください。

 

http://cirq-cirq-cirq.com/event/

●開催期間:2017/4/19~5/6(火曜定休)
●開催時間:16:00~21:00
●会場:東京都文京区根津2-19-8 宮の湯
※ご入浴はできません。
※4/19~4/21はプレオープン期間です。

 

 

 

 

 

芸術家が無料で出展できる場(難しいけれど実現したいこと)

 

ゴッホは生前、作品が一つしか売れなかったといいます。みんな、彼の作品を観る機会がなかったから、その凄さに気づくことができなかったのです。

 

今も同じです。煌めく才能を秘めながら、お金がなくて、みんなに作品を伝える機会を十分に持てずにいる芸術家が沢山います。芸術活動にはお金がかかります。展示を行うために必要な場所代や材料費を捻出し続けることができなくて、創造を諦めざるをえないときもあります。

 

だから私たちは、有名無名を問わず、芸術家に無償で発信の場を提供します。

 

「それが理想なのはわかるけど、現実的には、まだ名の知られていないアーティストの作品を観にくる人はそんなにいないんじゃないかな」そんなふうにアドバイスをいただくこともあります。でも、本当にそうでしょうか?

 

美術館にいけば素晴らしい芸術作品を観ることができます。でも、そこにある多くがすでに著名な芸術家や過去の偉大な芸術家の作品です。もちろん、それはそれで観たいのですが、いまこの瞬間にも、もがいたり苦しんだり、笑ったり怒ったりしながら創作に向きあっている気鋭の芸術家の作品も、観たい。

 

さあ。

 

どう描くか!

 

 

有名だから凄い。まだ知られていないから凄くない。そんなことはありえないと思います。かつてのゴッホがそうだったように、まだ世界に知られていないけれど素晴らしい作品を創る表現者は沢山います。そんな可能性の塊である表現者の作品を観る機会が十分に得られないというのは、もったいなさすぎます。みんなに先駆けて自分だけのお気に入りのアーティストを発見できたときの喜びも、格別だと思います。

 

まだ知られていないアーティストにも無償で発信の場を提供したい。さらに、作品を観るだけではなく、そこを訪れる方々自身もアートになって楽しめる特別な場所にすることで、これまで「アートなんて興味ないよ」と思っていた人にも喜んでいただける場所にしたい。沢山の人に楽しんでいただける場所をつくることができれば、アーティストに無償で場所を提供しても運営は成り立ちます。そう、私は多くの人に訴え続けてきました。

 

この夢を実現するために全財産をはたいて会社までつくってしまいました。もう後には引けないと悲壮な覚悟でいたときに、宮の湯のオーナーである鈴和地所、宮の湯を建設した鈴和建設の方々が「ここを使っていいですよ」と言ってくれました。そして、このプロジェクトは一気に走り始めました。

 

ぼくらにある資金やリソースは小さなものだけれど、でも、ここに集う芸術家たちの創造力は尋常じゃありません。東京のアートは、ほんとに凄いです。「こんなの初めてだ!」とびっくりしていただけるような感性の冒険をお贈りしたいと思っています。

 

 


 

 

ご支援いただいた資金の使いみち

 

凄いアーティストや元気いっぱいのアーティストが出展に名乗りをあげています。彼らの表現を生かし、みなさまへこれまでにない体験をお贈りするための演出と設備の一部に、ご支援いただいた資金を使わせていただきます。

 

美術館に展示されている芸術家も登場します。謎解きゲームがなくても見応え凄いです。
でも、出展作品はまだ秘密。だっていま言ったら謎解きのヒントになってしまうからね。

 

 

これまで一生懸命働いて、節約のために食費も削って(燃費いいので平気ですけど)大好きな釣りも我慢して(これはちょっとつらい)資金を貯めてきました。だから、一回のイベントなら私の持っている資金でなんとか開催することもできるかもしれません。でも、きっと素敵なものになるという期待があるからこそ、沢山の方に知っていただき、沢山の方と一緒に最高の空間を創っていきたいという思いがあり、クラウドファンディングを活用させていただいています。

 

みなさまに楽しんでいただくことが、アーティストへ発信の場を提供することに繋がります。どうか、みなさまのお力を貸してください。たくさん楽しんでいただけたら、嬉しいです。

 

 


 

 

最後に:宮の湯オーナーからのメッセージ

 

銭湯「宮の湯」は大工だった私の祖父が66年前に仲間達と一緒に建てたものです。まだ日本が貧しかった時代、銭湯は一日の疲れを癒す、みんなのための場所でした。そういう大切な場所をつくってきた先代の職人達を、私達は誇りに思っています。

 

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しかし、施工から数十年の時を経て設備は老朽化に耐えられなくなり、また時代の移り変わりとともに銭湯を利用するお客様も減り、多くの銭湯と同じように宮の湯は廃業せざるをえなくなりました。私たちには、どうすることもできませんでした。 廃業後、銭湯として再開してほしいというご要望を沢山の方から頂きました。宮の湯を愛してくれる方々の声を聞くと、嬉しい気持ちと悲しい気持ちが同時に起こります。私達も銭湯として再生できるならそうしたいと思い、あらゆる手を尽くして再生の道を探ってきました。いつでも使えるように掃除も欠かさずに行ってきました。床など、いまでもピカピカです。

 

しかし、改修には膨大な費用がかかります。また、仮に改修できたとしても経営が厳しいのはわかっています。

 

私たち鈴和は、昭和20年代から数千軒におよぶ銭湯の建設を請け負ってきました。みんながお風呂に入れるように、現場に寝泊まりして、一時は年間100軒を超える銭湯を創ってきた会社です。いまも実際に銭湯をつくってきた職人が現役で働いています。銭湯に対する思いは誰にも負けないつもりです。宮の湯を愛してくれる方々の気持ちも痛いほどわかっているつもりです。だからこそ、この場所をこれからも多くの人に愛される場所にしていかなければならないという強い思いを持っています。

 

残念ながら、宮の湯を銭湯として再生するのは難しいのが現状です。しかし、この場所で沢山の人に喜んでもらえることを続けていきたいという思いは変わりません。だから、宮の湯の歴史を生かしながら、新しい世代の人たちが活躍できる場にしていきたいと思っています。永野さんとともに企画したこのプロジェクトから始まる未来を、この場所を愛してくれる方々と一緒に実現していきたいと思っています。

 

人と人が繋がる場であり続けてきた宮の湯は、時代とともに形は変わっても、人の思いを大切にする場所であり続けます。日本の大切な文化である銭湯を、未来の創造を生み出す場所として生まれ変わらせることにチャレンジしていきます。

 

鈴和地所株式会社 鈴木浩蔵
 


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