中島さんと愛犬のあずきちゃん
中島さんと愛犬のあずきちゃん

 

 

日本IDDMネットワークで理事を務めさせて頂いております、中島惠(患者歴約15年)です。

 

この度、日本IDDMネットワークとピースワンコ・ジャパンさんが協同して、殺処分を免れた保護犬の中から、低血糖アラート犬を育成する取組みを始めることとなりました。

 

低血糖は、1型糖尿病の患者にとって、どんなに気を付けていても、避けて通ることが難しい症状です。むしろ、血糖値をきちんとコントロールしようと思えば思うほど、低血糖と紙一重の状態を経験することになるのではないでしょうか。日々の運動量、体調、気候、ストレス等により、同じ食事をしたとしても血糖の下がりやすさは全く異なり、予め正確に予測し、低血糖を完全に回避することは困難です。

 

私自身も、会議や移動の最中に、全身冷や汗をかき意識が遠のきそうになるのを感じながら、這いつくばるようにして糖分を摂取した経験が何度もありますが、もし、それが小さな子供や、無自覚性低血糖の患者さんだった場合、同じように対応することがいかに困難か、考えさせられます。

実際に、同じ病気の方が自宅で一人の時に低血糖発作により亡くなったとの訃報を耳にすると、そのような悲しい出来事が起きないよう何かできることはないのかと、いたたまれない気持ちになります。

 

低血糖アラート犬は、人間にとって身近な飼い犬という立場から、患者である飼い主に低血糖をアラート(警告)してくれる存在です。特にお子さんや無自覚性低血糖の方たちが自宅や外出先で一人の時に、心強い存在になると思います。

また、そのままでは殺処分を受けてしまう保護犬に、生き延びるための新たな途を切り開くものだと思います。

 

まだ生きることのできる尊い命を失うことのないように、是非この取組みに賛同していただきたいと思います。

これは、命をつなぐ取組みです。

 

認定特定非営利活動法人 日本IDDMネットワーク

理事 中島 惠