はじめまして、こんばんは。JVCイラクボランティアチームの竹田 響と申します。
紛争によるトラウマを抱えるイラクの子どもたち50名に、専門医による治療を届けることを目的に始まった本プロジェクト。クラウドファンディングが始まってから50日が経ち、これまで80名以上の皆様にご支援をいただいております。応援のお気持ちをお寄せ下さいました皆様、本当にどうもありがとうございます。改めて御礼申し上げます。

 

イラク国内には350万人以上の国内避難民(IDP)が発生しているとされていますが、その状況は一向に改善の兆しを見せていません。これに加えて、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によると、25万人のシリア難民もイラク国内にいるとされています。


心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症している人も既に多く出ている他、日常的に相手に対して直接的、もしくは間接的に暴力に訴えてしまう子どもが増えてきているようです。

 

私は日本に住んでおり、これまで自分の目の前に爆弾が落ちてきたり、命の危険にさらされた経験はありません。しかし、今、この瞬間も、自分が誰かに攻撃されるのではないかとおびえながら日常を送っている人々が大勢います。もちろん、その中には多数の子どもも含まれています。

 

私は幼少期に吃音(きつおん)というどもりの症状を抱えていました。精神的な要因に起因すると言われていますが、話す言葉全てが「きょ………きょ、きょきょきょきょうは、な、ななななにやるの………?」というようにどもり、自分の意図通りに発声することができませんでした。自分自身相手に意思を伝えることができず、精神的に不安定になったこともありましたが、友人や教員など周囲の環境に恵まれ、他者を思いやるという気持ちを身に付けることができました。

 

人々が何らかの要因によって受けた心理的に辛い事象をのりこえ、自分自身に心の余裕が生まれて他者を思いやる気持ちを持てなければ、自分と異なる考えを持った他者との理解は進まず、他者との違いを認めることができないために、持続可能な社会にはなり得ません。

 

深刻なトラウマを抱えた状態の人が、治療を受けた場合と受けなかった場合では、有意な症状緩和に要する時間の平均が2倍以上変わってくる、という報告もあります。(LANCET, Vol. 356, No. 9243, Nov. 18, 2000)

 

クラウドファンディング開始時に渡辺が申した通り、14歳以下の子どもが約14万人避難しているキルクーク県において、私たちが出来ることは微々たるものでしかありません。しかし、かけがえのない50人の子どもたちの精神状態のケアをすることができます。あなたの飲み代1回分が、遠く離れた地に暮らす子どもの未来を変えることに直接的に繋がります。

 

精神状態のケアは、短期間で行えるものではありません。そこで、イラクボランティアチームでは、子どもたちに集中的に治療を行うために、100万円という資金の準備に向け、新たにスタートを切りました。

 

既に多くの皆様に御協力を頂いておりますが、あと少し、どうか、お力をお貸しください。私たちも日本からできることを全力で行っていく所存です。何卒宜しくお願い致します。

 

また、今週末の24日(土)に、空爆、宗派抗争、爆弾テロなど様々な局面を取材され続けてきたジャーナリストの綿井健陽さんをお招きして、国際情勢の中で翻弄されてきたイラクの道のりをたどるイベントを、17:00~18:30にJVC東京事務所で行うこととしました。ご都合のつく方はぜひいらして下さい。

 

【トークイベント・未公開映像でたどるイラク戦争の10年】
日時:2015年10月24日 (土) 17:00~18:30
会場:日本国際ボランティアセンター(JVC)東京事務所
住所:東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル6F(地図)
アクセス:JR御徒町・秋葉原駅徒歩7分、東京メトロ末広町駅徒歩5分
登壇者:綿井健陽(わたい・たけはる)/映画監督、映像ジャーナリスト
参加費:1,000円(JVC会員は500円)
定員:30名
主催:日本国際ボランティアセンター(JVC)
お問い合わせ先:日本国際ボランティアセンター 池田
電話:03-3834-2388 FAX:03-3835-0519
E-mail:ikeda@ngo-jvc.net

(詳細・お申込みはこちらをご覧ください。)

http://www.ngo-jvc.net/jp/event/event2015/10/20151024-iraq-war-talk.html

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