このクラウドファンディングは達成しませんでした。支援予約はすべてキャンセルとなります。銀行振込みにより支援を行った方には、当社より返金が行われます。

イリオモテヤマネコを“絶滅の危機”から守りたい

イリオモテヤマネコを“絶滅の危機”から守りたい
このクラウドファンディングは達成しませんでした。支援予約はすべてキャンセルとなります。銀行振込みにより支援を行った方には、当社より返金が行われます。

支援総額

838,000

目標金額 3,000,000円

支援者
152人
募集終了日
2020年11月12日

    https://readyfor.jp/projects/iriomote?sns_share_token=
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

プロジェクト本文

▼自己紹介

 

ページをご覧いただきありがとうございます。西表島で自然環境の保全活動をしている高相徳志郎(西表在来植物の植栽で地域振興を進める会 代表)です。

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

沖縄県の西表島(イリオモテジマ)は亜熱帯域に位置しますが、地球上の亜熱帯域の中で湿潤という言葉が加わって表現される地域は多くありません。この背景の下、島には多種の貴重生物が生息しています。この稀有な自然環境を保全し、適切な利用をしようという目的で現在、奄美大島、徳之島、沖縄島北部と共に世界自然遺産登録が進められています(環境省のホームページ)。

 

世界自然遺産登録は対象地域において「適切な自然環境の保全」が約束されて進められるべきでしょう。しかし、残念なことに西表島の環境は保全優先とは言えない状況です。世界遺産登録が目的となり、環境整備が追いついていません。地域住民の多くが登録に難色を示す中、前のめりに手続きが進められています。登録される・されないにかかわらず、西表島の自然環境保全には、早急で実効性のある対策が必要となっています。

 

 

 

▼プロジェクトの内容

 

1 イリオモテヤマネコの餌場を造ります

 

西表島の野生生物代表と言えば、イリオモテヤマネコです。ツシマヤマネコと共に「種の保存法」に基づき「国内希少野生動植物種」に指定されています。また、絶滅危惧IA類(最も高い危機レベル)に指定されています。このヤマネコに対してさえ十分な保全策がとられていません。「交通事故防止」が唯一これまでになされた具体的な保全の施策と言ってよいでしょう。ヤマネコの交通事故死は右肩上がりで増加してきました(年による増減あり)。対策として、道路沿いでの草刈り、アンダーパスの設置、道路への侵入防止柵設置等が取られてきましたが、ヤマネコの個体数は増加していません。むしろ減少が推測されています。西表島の世界自然遺産登録を想定すれば、島を訪れる人が増え、ヤマネコの交通事故は増加するでしょう。既にレンタカーの台数が増えています。これまで「交通事故防止」策による実効ある成果が上がっていませんので、保全は新たな段階に入るべきです。危険な道路を横断する機会を少しでも減らし、ヤマネコに安全な生息場所と豊富な餌場を確保することが最も重要です。

 

当プロジェクトでは浦内川に接する湿地(浦内湿地)、約20ha、に餌場となる池の造成を計画しています。山地沿いの放棄田を常に水が張る状態にして、ヤマネコが餌を捕れる池の造成です。水の流れがある池と淀んだ池の二つとします(各10m四方)。私たちは放棄田に畔の様なヤマネコが歩ける堤を造る予定です。造成池は位置が重要となります。それは、予定地から400m海側に位置する県道でヤマネコの交通事故が多発しているからです。ヤマネコはこの県道を渡ってマングローブ林と海岸で餌を捕りますが、この往来の際に事故が起こります。ヤマネコが造成池の堤を狩りに利用することで道路を横断する機会が少しは減り、事故が少なくなると推測しています。今、湿地には中も周りも草丈のある植物が茂っていて、狩りはし難くなっています。造成池にはアクセス小道を山地から造り、ヤマネコが山地から入り、山地に戻る様にします。

 

 

2 希少水生生物の保護池にもします

 

造成池を希少な水生生物の保護地にもします。土地の開発等による人為的な活動によって最初に姿を消すのは水生生物とされています。研究者によりますと、沖縄県の水生昆虫の生息状況をレッドデータブック2005年と2017年とで比較すると、危惧の状態を示すカテゴリーの全てで種数が倍に悪化しているそうです。カテゴリー外であった普通種が絶滅寸前、あるいは既に絶滅というシナリオも考えられるそうです。悪化の要因として生息環境の消失、外来種の影響、農薬の多量使用が挙げられています。私たちは造成池を絶滅危惧種の新たな生息地として活用することも計画しています。

 

何年も耕作をしなかった田に水を入れて耕作を再開すると、休眠していた種子が発芽して植物が蘇ります。私たちは西表島の島内に既に池を二つ造り、保護活動を進めています。放棄田からの池ではミカワタヌキモ(絶滅危惧II類)が繁茂を始めています。浦内湿地での造成池には島内の希少植物を移植しますが、この方法で絶滅を避けられると考えています。

 

 

 

3 浦内湿地を外来植物フリーに

 

世界自然遺産登録には国際自然保護連合による現地調査が必要とされ、この調査によって西表島では外来植物の駆除が求められています。しかし、実効のある駆除はほとんどされていません。現在も多くの外来植物種が大量に繁茂し、自然環境に悪影響を及ぼしています。浦内湿地には外来木本のモクマオウ、ギンネム(いずれも重点対策外来種)、外来草本のアメリカハマグルマ(緊急対策外来種)、ギニアグラス(産業管理外来種)が生えています。プロジェクトではこれら外来植物の駆除も合わせて行います。既に部分的に実行している段階です。湿地内を通る県道沿いでは在来種の芝を植えて景観の改善とヤマネコの交通事故防止に役立てています(草丈の低い芝の植栽で見通しを良くして事故を軽減)。

 

浦内湿地を外来植物フリーにし、ヤマネコの餌場兼希少水生生物の保護池を造り、この湿地を西表島の自然環境保全のモデル地区にする予定です。ウェブサイト西表庵植物園の「浦内湿地での活動(CF)」をご参照ください。

 

 

活動は「西表在来植物の植栽で地域振興を進める会」が中心になって行いますが、ボランテイアの参加があれば嬉しい限りです。活動内容を定期的にウェブサイトで公開します。保護池に自動撮影カメラを設置し、動画と静止画も公開します。

 

 

▼会の他の活動

 

私たちの会は、これまで浦内湿地での外来植物駆除と在来芝の植栽の導入的な活動の他に、島内の海岸で原風景回復の活動、ウミガメの食害防止の活動も進めています。これらについては西表庵植物園をご参照ください。

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

 

このプロジェクトは既に関連行政機関(森林管理署・環境省・沖縄県)の許可を得ています。令和4年3月を活動完了予定としていますが、餌場兼保護池の劣化、外来植物の再生が予想されるため、完了期日後も活動を継続していくことが望ましく、更に餌場兼希少生物保護池を増やすことも考えています。

 

 

▼ご支援の用途

 

クラウドファンディングを通していただいたご支援は下記のように使用させていただきます。

 

必要金額:3,000,000円

 

事業費

ヤマネコ餌場兼保護池造成:350,000円

水生生物増殖・モニタリング調査(自動撮影カメラ代を含む):460,000円

外来植物駆除:550,000円

植栽活動(自生株からの苗代を含む):800,000円

計2,160,000円

 

返礼品(郵送料)・手数料:840,000円

 

 

▼プロジェクトの終了要項

運営期間:
2020年11月16日~2021年10月31日

運営場所:
沖縄県八重山郡竹富町字西表 西表島国有林 林小班136ほ等

運営主体:
西表在来植物の植栽で地域振興を進める会

運営内容詳細:
イリオモテヤマネコと希少水生生物の保全活動、外来植物駆除活動

あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!

    https://readyfor.jp/projects/iriomote?sns_share_token=
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

プロフィール

西表在来植物の植栽で地域振興を進める会は2013年に設立されました。会の目的は、在来植物の植栽とこの普及、 植栽植物の探索 、在来植物の植栽による地域振興への貢献です。会代表の西表島での学術的活動・履歴につきましては総合地球環境学研究所のサイトをご参照ください。

あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!

    https://readyfor.jp/projects/iriomote?sns_share_token=
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

リターン

1,000


ペーパーウェイト(1)

ペーパーウェイト(1)

希望者にはヤマネコ足跡のペーパーウェイト、素焼き(A:直径45㎜-厚さ7mm、ニス塗り)か本焼き(B:直径42mm-厚さ6mm)の、どちらかを進呈いたします。実際の足跡を型にし、西表の粘土を使用しています。

支援者
50人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年12月

5,000


活動応援   ペーパーウェイト(2)

活動応援 ペーパーウェイト(2)

希望者にはヤマネコ足跡のペーパーウェイト、素焼き(ニス塗り)と本焼き、AとBのセットを進呈いたします。

支援者
102人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年12月

プロフィール

西表在来植物の植栽で地域振興を進める会は2013年に設立されました。会の目的は、在来植物の植栽とこの普及、 植栽植物の探索 、在来植物の植栽による地域振興への貢献です。会代表の西表島での学術的活動・履歴につきましては総合地球環境学研究所のサイトをご参照ください。

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る