内科と産科の融合、世界レベルの「母性内科」を学ぶ機会を日本に

内科と産科の融合、世界レベルの「母性内科」を学ぶ機会を日本に

支援総額

2,733,000

目標金額 800,000円

支援者
88人
募集終了日
2020年4月17日

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SDGsの達成を目指し、マッチングギフトの仕組みを通じて企業からも支援を届ける仕組みです。

マッチングギフトとは

支援者のみなさまからお預かりしたお金を、企業の力を借り倍にして届ける仕組み

(目標額と同額が企業から支払われます)

支援者のみなさまからお預かりしたお金を、企業の力を借り倍にして届ける仕組み(目標額と同額が企業から支払われます)
ロート製薬
GOAL 3

"ヘルスケア領域における新しい挑戦"をする活動を応援しています。

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プロジェクト本文

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目標金額達成のご報告と、次なる挑戦について

(2020年3月2日 追記)

 

ページをご覧いただき、ありがとうございます。日本母性内科学会理事長の村島温子です。

 

母性内科とは、母子ともに安全な妊娠・出産をめざし、女性の内科的管理をおこなう分野です。従来の内科でも産科でもない、内科と産科の融合によってつくり上げていくべき新しい分野といえます。私達日本母性内科学会は、母性内科医のアイデンティティを確固たるものとし、そのネットワークを広げることで医療の質を向上させること目的に活動してきました。

 

今回、よりグローバルな視点で本領域の見識を深めるとともに、母性内科学を志す方々と出会う機会づくりのために、国際母性内科学会(International Society of Obsteric Medicine(ISOM))のレクチャーコースを日本で初めて誘致する、というプロジェクトを立ち上げました。

 

2月25日よりスタートしたクラウドファンディングの挑戦は、志を同じくする医療関係者の皆様からのあたたかいご支援により、即日目標達成することができました。初めての試みに、不安と緊張を抱えてのスタートでしたが、日頃から取り組みを応援してくださっている多くの方々が、ここに至るまでの私達の想いに共感してくださったことを、一同大変嬉しく感じております。

 


ネクストゴールの設定にあたって


今後、母性内科という分野を育てていくためには、医療関係者と患者さん、双方への認知拡大が重要となります。そこで、残りのクラウドファンディングの挑戦期間を、皆様と共に母性内科学会の存在や意義への賛同を広く集めていく期間にしたいと考えております。クラウドファンディングという仕組みを活用して、今はまだ母性内科をご存じない方々にも広く情報を届けるという挑戦です。

 

この挑戦にあたり本日、新たな目標として250万円を設定いたしました。皆様から頂くご支援は、かねてよりの課題であった、日本母性内科学会のウェブサイト拡充のための費用として使用させていただきます。

 

① eラーニングサイトの改善
日本母性内科学会では、医師の方々向けのeラーニングサイト展開していますが、現在のシステムではできることに限界がある状況です。母性内科学に興味を持ってくれた方が自ら学べる環境を改善することで、医師の方々に広く母性内科のアプローチを知っていただけるよう促進してまいります。

 

② 患者さん向けホームページの新設
現状、一般の方々が母性内科に関する情報を自ら収集することはまだまだ容易ではありません。ホームページを新設し、医師たちと共に「内科と産科の融合」による情報を発信することで、妊娠・出産を希望する女性が相談しやすい環境や、早期の対応につなげたいと考えています

 

 

どうか皆様のお力で、より多くの医療関係者、母性内科を必要とする方々に、この挑戦を広めてください。母性内科学会の存在や意義に賛同してくださる皆さまとのご縁が繋がることを願っています。引き続きのご支援・応援を、何卒よろしくお願いいたします。

 

 

 

▼私たちのこれまでの活動やISOMのレクチャーコース開催についての詳細は、以下をご覧ください▼

 

 

A sound baby in a sound maternity
(健全な母体に健全な児は育つ)
母性内科の理念

 

母性内科とは、母子ともに安全な妊娠・出産をめざし、女性の内科的管理をおこなう分野です。従来の内科でも産科でもない、内科と産科の融合によってつくり上げていくべき新しい分野といえます。その役割は妊娠前、妊娠中、産後の長期にわたり、刻々と変化する妊娠期の病態や、潜在的に進行する妊娠中の病態に対して、深い理解と最新の知見をもとに内科診療を行なう、総合力と専門性が求められます。

 

母性内科が担う役割

〜お母さんと赤ちゃんに明るい未来を〜

 

◯慢性疾患を持つ女性の妊娠(合併症妊娠)の診療

/膠原病・甲状腺疾患・高血圧・糖尿病・呼吸器疾患・腎疾患など
妊娠・出産は母体に大きな負荷をかけるため、基礎疾患の悪化や流産・早産のリスクを高めます。また、胎児への影響を心配して治療の継続をためらう患者さんもいます。このような患者さんの「妊娠と治療の両立」をサポートします。

 

◯妊娠中に出現した内科疾患(妊娠合併症)の診療および産後のケア

/妊娠糖尿病・妊娠高血圧症候群など
妊娠合併症を起こした女性へのフォローが重要です。例えば妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群を経験した女性は、出産後に糖尿病、高血圧症へと進展しやすいことがわかっています。つまり、妊娠を契機に将来かかりやすい病気が見えてくるのです。病気の素因を見抜き生活指導を行うことで、産後の長期的な母児の健康維持を探求し、将来の疾病予防につなげます。

 

◯妊娠に向けてのリスク予防、将来の疾病予防と健康増進
思春期前から妊娠の準備は始まっていますから、早くからの体調管理や健康教育が重要です。

 

◯一般内科治療薬の妊娠・授乳期リスクに関する情報収集と患者へのフィードバック、そして安全性に関するスタディ

 

 

 

 

 

母性内科の必要性は高まっています

 

近年、医療の進歩により、さまざまな慢性疾患を抱えていても、症状をうまくコントロールしながらの妊娠・出産が可能になってきました。また出産年齢の上昇によって、基礎疾患保有率や妊娠合併症の頻度が高まっています。更に、生涯に産む子どもの数が少なくなった影響からか、理想的な妊娠・出産のために万全の準備をしたいと考える人が増えているように思います。

 

このような状況にあって私達は、「母性内科」が求められる役割は大きくなってきていると感じています。妊娠という特殊な状況を考慮してケアをおこない、母児のWell-beingをもたらすアプローチの必要性が高まっているのです。

 

日本では1981年に初めて、大阪母子保健医療センターに「母性内科」が開設されました。その後は神奈川県立こども医療センター、国立成育医療センターが加わったものの、国内で受診可能な施設はこの4か所のみに留まり、概念の普及が課題となっていました。

 

母性内科を受診する患者さんは、自らインターネットで調べて相談に来る方も多いのが現状です。なかなか切り出せず、40歳を目前にようやく勇気を振り絞って相談し、当院に紹介されるケースもあります。医療者の間で母性内科の認知度が高まれば、相談しやすい環境や早期の対応ができると期待しています。妊娠中の体調不良では産婦人科を受診する患者さんも多いですが、一般の内科を受診した場合でも適切な対応ができることが望まれます。

 

 

 

日本母性内科学会のあゆみ


そこで私達は、母性内科の概念に共感し医療や研究にあたる同志たちが、それぞれの専門性を持ちつつ、情報を交換・発信するコミュニティが必要であると考えました。現在のように医療の専門分野が細分化・先鋭化しているなかで、内科医、産科医などの医師をはじめ、助産師、薬剤師など、それぞれバックグランドの異なる専門家が一堂に会し、母性内科という共通基盤の下に活動するのです。

 

2014年10月、ついに日本母性内科学会(Japanese Society of Obstetric Medicine)が設立されました。本会は母性内科を担う専門家グループとして、よりよい医療に向けての研究をはじめ、他学会や医療従事者への適正な専門医療情報の伝達も使命としています。学会に求められている役割を会員一人ひとりが認識し、日本における母性内科学の研究、教育、診療の水準の向上と発展に努めております。

 


日本母性内科学会では、2016年より年1回の学術集会を開催しています。ここでは、母性内科領域の研究・教育の場として、内科と産婦人科のそれぞれの領域の専門家からの講演、学会員による研究発表を行ってきました。また、母性内科学の学習を形として示すため、内科医や産婦人科医を対象にした研修プログラムにより「母性内科診療プロバイダー」を養成する制度も確立しました。

 

学会の活動を通じて、母性内科という名前こそつかないものの「内科」「妊娠」のキーワードで臨床や研究に関わっている方々が、決して少なくないことを実感するようになりました。ベテランの医師たちが「自分たちがやりたかったのはこれだったんだ!」と入会してくださる姿も見受けられました。同じ内容にもかかわらず、プロバイダーコースのリピーターになってくださる医師が何人もいらっしゃいます。開設時20数名だった会員数が、現在270名あまりになっています。

 

参加される方は、内科系医師6割、産科系医師3割、その他(薬剤師、助産師)1割となっております。

 

 

よりグローバルな視点で、

母性内科の理念・知識の普及を

 

今年、日本母性内科学会では、国際母性内科学会(International Society of Obsteric Medicine(ISOM))のレクチャーコースを日本で初めて誘致したいと考えています。ISOMは母性内科学の理念を長年にわたり実践し、それを世界規模で普及してきた団体です。その中心的な存在である4名の専門家を日本に招き、講演を行っていただくのです。

 

世界における母性内科の取り組みを学ぶ機会を得ることで、よりグローバルな視点で母性内科学の理念・知識のさらなる普及と発展に繋がることを期待しています。また、ここからまた新たに母性内科学を志す方々への教育と啓蒙の場となることが期待されます。ぜひ、若い世代の医師に参加していただき、母性内科という領域の広さと深さを感じてほしいと思っております。

 

母性内科には、母児の救命と予後改善に専心する産科医療に歩調を合わせつつ、内科ならではの病態観察や治療視点でのアプローチが求められます。産科の先生には内科的なアプローチを、内科の先生方には産科的な視点で妊婦さんの診療に当たれるような気運を高めたいと考えています。妊娠・出産を希望する女性のニーズに応えるために、特に内科医師の方々に広く母性内科のアプローチを知っていただきたいです。

 

実はISOMにとって、アジアにおける母性内科学の普及は重要な課題でした。かねてより日本での開催について検討がなされてきましたが、様々な協議を経て、ついに日本で開催する運びとなったのです。

 

「ISOMレクチャーコース2020」
開催日:2020年10月17日(土) 午後
会場:奈良県コンベンションセンター
主催:日本母性内科学会

内容:

国際母性内科学会の中心的な存在である専門家を招き、講演を行っていただきます
※同日午前に、日本母性内科学会によるプロバイダーコースbasicを開催します

 

 

 

ご支援の使いみちについて


今回、皆様からいただいたご支援は、レクチャーコース開催にあたって必要となる、会場費、講師の旅費および謝礼、事務費、印刷費の一部として、大切に使わせていただきます。

 

【クラウドファンディング第一目標:80万円】+【マッチングギフト:80万円】=合計160万円

 

(内訳)

<クラウドファンディング第一目標分:80万円分>
・会場費    300,000円

・講師講演謝礼(3名分)    150,000円

・印刷費    200,000円

・クラウドファンディング手数料  


<ロート製薬マッチングギフト分:80万円分>

・講師旅費(3名分)    1,190,000円

※不足分および事務費(400,000円)に関しては、自己資金で補填予定です。

 

 

これから一緒に母性内科を育てていきませんか?本学会の理念に賛同いただけるひとりでも多くの方々からのご支援をお待ちしております。

 

 

「母性内科医として女性の妊娠を支え続けて」

 

日本母性内科学会 理事長 村島 温子

 

私が母性内科を始めるきっかけになったのは、難病である膠原病を持ち、何度も何度も妊娠を試みながら、結果的に赤ちゃんを授かることのできなかった患者さんの主治医になったことです。妊娠・出産は多くの女性にとって人生の重要なイベントですが、当時はたくさんの膠原病患者が妊娠を諦めていました。こうした女性たちの力になりたいと考え、合併症妊娠の研究・診療に取り組んできました。

 

病気を持つ女性から妊娠についての相談をされた時に、医療者が「妊娠だったら産科医に任せるよ」、「病気を持っているから内科に任せるよ」といって押しつけ合うのではなく、妊娠を希望する患者さんの思いに真正面から向き合える仲間を増やして、一人でも多くの健やかな親子の誕生に貢献したいという強い思いから学会を設立しました。

 

これまで、妊娠をテーマに、内科医と産科医が一緒に議論して学んで参りましたが、我々より先んじて取り組んできた国際母性内科学会の先生方のご参加を得て、研修会を行うことで本領域の見識を深めるとともに、若手を中心に新しい仲間を増やすことで、本学会の次なるステージに向かうためのステップにしたいと思います。

 

 

<村島 温子 プロフィール>

国立研究開発法人国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター 主任副センター長/妊娠と薬情報センター長 (兼任)
筑波大学卒業。虎の門病院での研修を経て、順天堂大学膠原病内科に入局。「膠原病と妊娠」をテーマにしていたことがきっかけで当センター母性内科の開設準備にあたり、現在に至る。

 

※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、こちらのページの「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。
 

 

妊娠や出産というのは、赤ちゃんやお母さんの身体にとってまさに命がけの出来事です。妊娠・出産に関わる女性の健康を守るために、「母性内科」という存在が広く知られる社会の実現を期待しています。

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プロフィール

村島 温子(むらしま あつこ)  国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター 主任副センター長/妊娠と薬情報センター長 (兼任) 1982年筑波大学医学専門学群卒業。虎の門病院に内科研修医として勤務。1985年順天堂大学膠原病内科に入局(1997年~講師)。「膠原病と妊娠」をテーマにしていたことがきっかけで当センター母性内科の開設準備にあたり、2002年医長として赴任。2005年、厚労省事業である妊娠と薬情報センター開設に際して、中心的役割を果たし、2007年からセンター長を兼任。2010年から母性医療診療部長。2013年より現職。専門分野は母性内科(内科的合併症妊娠)。現在までに専門分野に関連した厚労省研究事業の研究代表者、日本医療研究開発機構委託研究費(AMED)の研究開発代表者、また厚労省薬事・食品審議会委員を複数務めている。日本リウマチ学会 理事。日本母性内科学会 理事長。

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リターン

1,000


お気持ちご支援コース

お気持ちご支援コース

・サンクスメッセージ

申込数
3
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年10月

5,000


日本母性内科学会サポーターコース

日本母性内科学会サポーターコース

・サンクスメール
・ISOMレクチャーコースの開催報告書

※開催報告書はメールにてお送りいたします。

申込数
17
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年10月

1,000


お気持ちご支援コース

お気持ちご支援コース

・サンクスメッセージ

申込数
3
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年10月

5,000


日本母性内科学会サポーターコース

日本母性内科学会サポーターコース

・サンクスメール
・ISOMレクチャーコースの開催報告書

※開催報告書はメールにてお送りいたします。

申込数
17
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年10月
1 ~ 1/ 9

プロフィール

村島 温子(むらしま あつこ)  国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター 主任副センター長/妊娠と薬情報センター長 (兼任) 1982年筑波大学医学専門学群卒業。虎の門病院に内科研修医として勤務。1985年順天堂大学膠原病内科に入局(1997年~講師)。「膠原病と妊娠」をテーマにしていたことがきっかけで当センター母性内科の開設準備にあたり、2002年医長として赴任。2005年、厚労省事業である妊娠と薬情報センター開設に際して、中心的役割を果たし、2007年からセンター長を兼任。2010年から母性医療診療部長。2013年より現職。専門分野は母性内科(内科的合併症妊娠)。現在までに専門分野に関連した厚労省研究事業の研究代表者、日本医療研究開発機構委託研究費(AMED)の研究開発代表者、また厚労省薬事・食品審議会委員を複数務めている。日本リウマチ学会 理事。日本母性内科学会 理事長。

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