理学療法士の山内章子さんをシロアムの園に派遣できました!

理学療法士としてバングラデシュで活動する山内章子(やまうちあやこ)さんが、3月11日から29日までケニア・シロアムの園を訪問し、理学療法を担当するケニア人スタッフ・ムハンジさんの指導にあたりました。

 

 

シロアムの園には脳性麻痺や自閉症等、さまざまな障がいのある72名のこどもたちが登録し(2018年3月現在)、曜日ごとに12~15名がプログラムに参加しています。そのうち4~6名/日のこどもに理学療法を実施しています。ムハンジさんがこどもたちに適切な治療をできるよう訓練しました。

 

みんな一緒に歌とダンスで始まる朝の会

 

クインシー君を診る山内さん

 

~山内章子さん~

ムハンジさんは、ケニアの学校で理学療法を学び、基礎知識はあります。でもその知識を眼の前のこどもの状態と結びつけて、姿勢や動作を観察し、評価する力がまだついていません。そのため、のぞましくない姿勢や動作を促してしまっていることがあります。たとえばX脚の子の理学療法で、膝だけにアプローチしてしまう。全体が見えていないため、体幹筋が弱いと気づいていませんでした。

 

 

それぞれのこどもに合った適切な治療計画は、姿勢と動作の評価を的確に行わないと立てられません。ですからこの3週間では、姿勢や動作をどう観察し、評価するのか、実際にこどもたちに理学療法をしながら繰り返し、指導しました。

一日を振り返り、改善点を確認するムハンジさんと山内さん

 

また一日の治療を振り返り、各児の治療方針の確認も行いました。シロアムの園では、それぞれのこどもに対する個別指導計画があります。計画には、理学療法によってどこまで身体機能の改善を目指すかも含まれます。治療の目標を具体化できないムハンジさんに、特に難しいと感じているこどもたち数名について、まず自分なりに目標を考えてもらう宿題をだし、それを確認し、話し合いながらより適した目標になるよう導きました。

 

理学療法の基本となる関節運動、筋肉のストレッチの手技にも誤りがみられましたが、今回の指導でだいぶ改善されました。姿勢や動作の評価は3週間で実力がつくものではなく、治療について具体的な目標設定ができたのもまだ数名ですが、ムハンジさんが今回の学びを生かしてくれることを期待しています。

 

~ムハンジさん~

手を上下に動かすなど私のゴール設定は大雑把すぎたのだとわかり、もっと具体的にゴールを定めたほうがよい理由がわかりました。手が動かせるようになる、できたら口まで手を持っていくのを次の目標とする等、具体的な治療のステップがわかり始めました。章子さんのこどもたちに対するアプローチから学ぶことが本当に沢山ありました。これからも続けて指導を受け、実力をつけたいです。

 

当初2017年10月に予定していた派遣を諸般の事情で2018年3月に延期し、皆さまへのご報告が遅れてしまい申し訳ありませんでした。こうして実りある活動ができたのは、みなさまのご支援のおかげです。ありがとうございました!

 

ムハンジさんの継続的なサポートが必要と思われるため、シロアムの園・公文代表と相談し、山内さんを2018年度にもう一度派遣できるよう調整することになりました。今後もお支えいただけますようお願いいたします。

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