かわいそうだけでは助けられない　野良猫さんのこと

今年ご相談のあった和歌山市内のおうちのこと　少し聞いてください

あるおうちに野良猫さんが一匹来ました
優しいお父さんはご飯をあげて可愛がっていました
そして　次の年の春　３匹の赤ちゃんを産みました
それでも４匹なら大丈夫と　お父さんはまたご飯をあげていました
次の年の春　今度は４匹の雌猫さんが全員赤ちゃんを産み
今度は２２匹になってしまいました。
そこであわてたお父さんは　私たちに相談してきたのです

お外にもおうちの中にもたくさんの野良猫さんがいました

子猫は風邪ひきでみんなボロボロでした

 

最初の一匹に　不妊手術をしてあげていたなら
せめて次の３匹の時に不妊手術をしてあげていたなら
こんな子達は生まれずにすんだはずなんです

病気の治療をし人なれ訓練をしたくさんの費用をかけて
里親様に繋げられた子もいました。　また
今でも　まだ　新しい飼い主様が決まらずにいる子もいます。

お父さんのおうちには　10匹程度の猫たちが
不妊手術を終えて　戻りました。
今後のご飯代を考えただけでも相当な費用がかかります。
病気になったら　病院へ連れて行ってくれるのだろうか
いろんなことが頭をよぎります。

最初の一匹に不妊手術をしてあげて　その子だけを
大切に大切に育ててくれていたら
人間も猫も楽に生きられるはずなんですよね。

活動を長くしていると　いろんな方にお会いします
野良猫見つけては　餌やりをする人もいます
猫が可哀そうだからと　わざわざ遠くまで餌やりに行く方もいます
そして　決まってその場所には子猫が産まれています。
不妊手術を勧めても自然淘汰と言い訳したり聞く耳を持たなかったり
いろいろです

今年４月　和歌山市にスペイクリニックができました
本当にお安いお費用で　猫に優しい不妊手術を施術してくださる
そんなありがたい病院ができました。
それでも　不妊手術を拒むのです。　費用は出さないというのです。

そういう時　ボランティアである私たちが　お費用を負担してでも
連れて行くしかないのです。
見てしまうとほっとけないのです

これじゃあ　あかんと思います。

じゃあ　どうすればいいのか
無料不妊手術を　せめて月に5匹でも10匹でもできれば 

負担が半分になれば　私たちもボランティアさんも
次へ向かう事ができます。
ひとつの現場で年間予算をすべて使い切らなくてもすむのです



ミラクル山の子達は　皆さんからご支援をいただき
全頭不妊手術とワクチン接種をさせていただきました。


それでも　もし　ご支援がなければ・・・・
この秋にもまた不幸な命が産まれていたかもしれません
また不幸が繰り返されていたかもしれません。