かわいそうだけでは助けられない　野良猫さんのこと③

和歌山県紀北のあるところ
車の通れる道からはおよそ300mほど山を登った一軒家
そこにお住いの方から昨年夏　ご相談がありました

ご主人が亡くなり寂しさからか庭にくる猫にご飯をあげた
そうしたら１年で２０匹近くに増えてしまったというご相談

「たくさんのご飯をあげることもままならず
この先どうしたらよいのかわからない」・・・・と


 

見に行くと複数の子猫　そして大人猫が山の中と庭を
行ったり来たりしていた
このままでは大変　ここでとめなければ地獄になることをお話しし
費用の全額負担が難しいことから
皆さんからご支援をいただいた【クラファンチケット】のご利用を
おすすめした

そして　TNRボランティアさんの協力による捕獲
一斉不妊手術がはじまった
 

次々と捕獲される猫たち
そして一代限りと不妊手術&ワクチン接種をしていただいた

ただ　問題は　もう過去二度も出産しているという母猫を残してしまったこと

そこから　この家のOさんとボランティアMさんの長い闘いがはじまった

その間　生まれてしまった子猫５匹も無事保護
かっぱ　ちょんまげ　たろう　じろう　さぶろーたちだ

子猫たちの状態を見ると　ご飯はもらえても
お外の環境が　いかに過酷か悲惨かを物語っていた


そこから　約４か月
新しく導入したリモコン式捕獲器で　相談者Oさんが
ついに　母猫の捕獲に成功した



これでもう　ここでは生まれることはない

相談者Oさんも
「やっとやっと肩の荷がおりました　
もうこれ以上増えることもないのですね。ほんとによかった」と
涙ながらに語ってくれました。

猫は本当にかわいい　
お腹空かせてるだろうとご飯をあげる気持ちもよくわかります

だけど　猫は多産　そして毎年繁殖を繰り返します
過剰繁殖してしまう猫たちを保護することだけではとても助けられません。
その繁殖をとめてあげられるのは人間しかありません。

増えてしまってからでは費用も労力も半端ではありません
ご飯をあげるならまずはその目の前の猫に不妊手術をしてあげませんか？

過酷な環境でボロボロになりながら生活しなければならない
子猫も大人猫も　悲惨です
人間の力でその未来を変えていきましょう

猫が幸せなら人も幸せ
猫が幸せな地域は　地域住民も穏やかに暮らせると　そう思っています