【JWCの保護動物紹介】片目を失ったホンドタヌキ『ヘレン』

皆さんこんにちは。JWCの佐草です。

 

本日は、JWCの『さとやま保護センター』で保護している動物の一部をご紹介します。

 

第五弾は片目を失ったホンドタヌキ、『ヘレン』のご紹介です。

 

 

初め、のづた動物病院から「片目のないタヌキが保護されてきた」と連絡を受け、詳しく話を聞いたところ、「道をフラフラとタヌキが歩いていて、どうしたんだろうと前に回ってみると、右目がぶら下がっている状態だった」とのことでした。

 

顔中が噛み傷だらけで血まみれになっており、目を覆いたくなるような悲惨な状態でした。推測にはなりますが、傷の深さから考えるとアライグマにでも襲われたのではないかと思われます。

 

レントゲンで確認すると、脳にまでは到達していませんでしたが、頭蓋骨に穴が開くほどかなり深く牙が突き立てられたようでした。

 

※⭕️の部分が一番酷い咬傷痕です。

※白い丸のようなものはエリザベスカラーのボタンが映ったものです。

 

右目はそのままにしていても腐ってしまい、場合によっては最悪そこから細菌感染を起こす可能性があった為、結紮して切除することにしました。

残っている左目も反射が全く見られず、よく見れば眼球が少し傷付いてしまっているようでした。

 

その晩は鎮痛剤と抗生剤を点滴で流し、一先ずは安静にさせました。

数日はぐったりと横たわり、自食もできずにいましたが、徐々に回復し、立ち上がって餌も食べれるようになりました。

 

 

現在は、写真ではお見せできないほどぐちゃぐちゃになっていた顔もすっかり綺麗になり、ほぼ普通の生活を送れていますが、傷の影響で弱視となっており、聴覚も少し鈍くなっているのと顎の骨も噛まれた時に割れてずれてしまっている為、あまり固いものが食べられません。

 

隣のケージのタヌキ(ポン)とヘレン

左：ポン　右：ヘレン

 

ウッドデッキが老朽化する前は、ヘレンも気分転換に日光浴をさせてあげることができていました。

現在も時々、リハビリと日光浴を兼ねて屋外哺乳類ケージで運動させることもありますが、視覚と聴覚が弱いため、屋外のような障害物がたくさんある場所ではパニックを起こしてしまうことも暫しあります。

 

 

今回、第一目標を達成することができ、ヘレンに再びウッドデッキで日光浴をさせられるようになったこと、とても嬉しく思います。

引き続き第二目標達成を目指し、ヘレンがもしパニックを起こしてしまっても危険のないような運動場にしてあげられるよう、最終日まで頑張ります！！

 

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一頭一頭、一羽一羽に保護された悲しい経緯と治療を頑張る闘病の日々があります。

どうか一人でも多くの方に彼らの現状を知っていただき、野生動物のことを考えていただくきっかけになればと思っております。

 

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ヘレン楽しみにしてて～！！

 

 

《クラウドファンディング概要》

【傷付いた野生動物達を救う。運動場を増設し適切なリハビリケアの実現へ】
第一目標金額：550万円
支援募集期間：6月1日(木)12時〜7月28日(金)23時

ご支援はこちらから！

応援ハッシュタグは『#JWCクラファン』で！！

＊目標金額到達とならなかった場合、全額ご返金となるAll or Nothingでの挑戦となります。

 

※JWCは皆様のご寄付・ご支援により活動を行なっております。

一羽でも、一頭でも多くの命を救えるよう、ご協力いただけますと幸いです。