映画制作の未来を問う。出演者不祥事による助成金不交付の違憲性

映画制作の未来を問う。出演者不祥事による助成金不交付の違憲性

支援総額

1,138,000

目標金額 1,000,000円

支援者
177人
募集終了日
2020年2月28日

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2020年02月21日 01:09

【対談ムービー】助成金不交付決定取消訴訟の経緯

12月にスタートしたクラウドファンディングは、約1ヶ月が経過し、現在90名を超える方々から60万円以上のご支援をいただいています。


応援いただいている皆さま、誠に有難うございます。

提訴から1ヶ月以上が経った今、改めて「助成金不交付決定取消訴訟」の経緯をご紹介したく、対談形式のムービーを用意しました。


対談ムービーPart1では、スターサンズ・河村代表、四宮弁護士と、進行役を務めていただいた朝日新聞・石飛記者の3名が、Part2では伊藤弁護士、スターサンズ・河村代表、四宮弁護士が本件について詳しく説明しています。

ぜひお見逃しないようよろしくお願いいたします。

 

【対談ムービーPart1 前編】

 

【対談ムービーPart1 後編】

 

【対談ムービーPart2】

 

映画『宮本から君へ』助成金不交付の問題で
芸術文化振興会を提訴した理由

 

石飛:
芸文振から撮り直しや編集のし直しの依頼がきたんですよね?

 

河村:
「修正する気持ちはありますか?」という風に聞かれて、それはないと答えました。

 

キャスト、スタッフが命がけで挑んだ作品をカットや編集をし直すということはしません。

 

「表現の自由」への侵害があるのではないかと思って、多くの方々がこの問題に対して論議するきっかけになればと思っています。

 


芸文振の助成金不交付の法律的な観点

 

石飛:
本件は法律的にはどういう訴えになるんでしょうか?

 

四宮:
「表現の自由」が中心となるのですが、昨年の12月20日に提訴と記者会見をしました。

 

提訴に対する反応の中には、「助成金を不交付にしたに過ぎないのであって、表現自体をやめるように言っていないのでは?」というご意見もありました。

 

ただ映画製作において、芸文振からの助成というのは非常に大きな割合を占めていて、それが映画製作者の一つのモチベーションになっています。

 

その中で、曖昧な基準で助成金の交付・不交付を決定できてしまうと、助成金の交付・不交付によって表現自体をコントロールできるという事態にも繋がりかねないと思っています。

 

法律家によっては、これは間接的な「表現の自由」の侵害だと捉える人もいますが、いやむしろ直接的なのではないか、とも考えられます。

 

『宮本から君へ』は幸いにして公開できましたが、助成金の不交付の影響で、場合によっては公開できない事態もありうると思います。

 

そうすると、直接的な「表現の自由」の侵害になりうるということを危惧しています。

 

今回は「公益性の観点から」という理由での不交付決定になったのですが、不交付決定の時点では芸文振が出している交付要綱には「公益性の観点から」という言葉は一つもありませんでした。

それが後になって、交付要綱や来年度の募集案内に追加されています。

 

そうすると関係者の一人に何かあった場合、「公益性の観点から」という曖昧な理由で助成金の取り消しが可能になる。これがまかり通ってしまうと将来的な映画製作に対する非常に大きな萎縮効果を与える可能性があります。

 

これはまさに「表現の自由」の直接的な侵害じゃないかという問題意識をもっています。

 

法律論としては、行政機関の判断には行政裁量というものが認められるので、争点としてはその行政裁量の逸脱濫用にあたるかどうかというところで、その評価の中の一要素として「表現の自由」の侵害を主張しています。

 

法律の立論としては申し上げた通りですが、問題意識としては「表現の自由」の直接的な侵害にあたるのではないかということ、『宮本から君へ』だけの問題じゃないということを皆さんに知っていただきたいです。

 


行政が“法的な判断”ではなく
助成金を不交付にする問題

 

石飛:
行政が法律に則らないで、こういった決定を下してしまうのはちょっとやりすぎなんじゃないのという気がするんですが、河村さんはどう思いますか?

 

河村:
今回の決定は無意識の中で行われた、しかしそれはすごく危険な行為ではないかと思います。

 

行政が官僚や政治に携わる人に対して無意識に萎縮しているということが根底にあって、「これをしたらまずいんじゃないか」という考えが無意識の中に働いているのだと思います。

 

そして、現在の日本全体に立ち込めている忖度や自粛において、芸文振の人たちも全くの無意識の中で行っていて、本件の意味が深く分かっていないのではないかという点が非常に怖いなと思っています。

 

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動画ではより詳細に本件について紹介していますので、ぜひ全編をご覧になってください。

さらにこの問題を多くの方に広めていくために、SNSやクラウドファンディングでの情報発信を行っていきたいと思います。

 

引き続き皆さまの応援をどうぞよろしくお願いいたします。

リターン

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(複数口購入可能)

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62
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