プロジェクト概要

パレスチナの子ども合唱団と伝統音楽のCDを作り、地域の学校へ音楽を届けたい!

 

初めまして、認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)の佐藤と申します。私たち認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)は、2011年よりパレスチナ自治区西岸地域のエルザリア村でユースセンターを現地NGOであるVision Association for Culture and Arts (VACA)と運営しています。

 

(活動の成果発表会でダンスを披露)

 

私は2013の2月からこのプロジェクトに携わり、緊迫した政治情勢や厳しい経済環境にも関わらず、笑顔と人への気配りを忘れないパレスチナの人々と一緒に仕事をしています。仕事は主に運営のサポートですが、時には子どもと遊んだり、大学生向けの職業訓練で教えたりしています。

 

センターでは、大学生や女性向けの職業訓練を実施するほか、放課後や学校の長期休暇に子どもたちを受け入れ、音楽や絵画などのアクティビティを提供することで、占領下という土地でも子どもがのびのびと安心して遊べる場を提供しています。予算や設備の不足から学校ではこういったアクティビティの機会がほとんどない子どもたちは、目をキラキラさせて活動に参加しています。今回はこのセンターでの活動をもう一歩進めるべくプロジェクトを立ち上げました。私たちが実施したいプロジェクトはパレスチナの子ども合唱団によるCDの作成です。

 

しかし、CDと曲目解説ブックレットなどの製作費が足りません。皆様のご支援いただけないでしょうか。

 

(パレスチナの子どもたちが合唱を練習しています!)

 

分離壁で閉ざされた土地に生きるパレスチナの子へ音楽を届けたい!

 

このプロジェクトの発案者はセンターで働くパレスチナの音楽の先生たちです。私たちは、これまでセンターでの合唱や歌の指導を通じて、厳しい環境にも関わらず、歌うことを通じて元気を取り戻していく子どもたちの姿を見てきました。もっと多くの子どもたちにこの活動を広めたいと考えています。


センターでは伝統楽器の演奏も教えていますが、楽器そのものが高く、本格的に練習したくても必要な機材をそろえるのが難しいです。しかし合唱は多くの機材を必要とせず、どこででも行うことができます。パレスチナで音楽教育を広めるためには合唱という方法が一番いいのではないかと考えたのです。

先生たちからの提案を受け、私たちはこのプロジェクトについて話し合いを始めました。話し合いを通じて、私たちがこのプロジェクトを通じて達成したいことが見えてきました。それは以下の3つです。


1. 占領下に生きる子どもたちに多様な経験を提供したい。
2. 子どもたちにもっと音楽を学ぶ機会を持ってほしい。
3. 子どもたちにパレスチナの伝統を伝えたい。

 

(歌の授業を通じてシャイな子どもも少しずつ元気になっていきます)

 

私たちは、子どもたちに音楽にふれてもらうだけでなく、合唱団というチームで練習し、その成果をCDという形にして広めることで、達成感やチームワークを経験してもらいたいと思いました。ささやかな願いに聞こえますが、パレスチナの子どもたちを取り囲む環境を考えるとこれは大きなプロジェクトです。音楽の授業は学校ではほとんど行われておらず、また分離壁や検問所により移動が制限されたパレスチナでは、多くの子どもたちにとって別の町にいくことですら冒険です。公園などの開放されたスペースがほとんどないので、学校以外でみんなで何かをすることも、日本と比べるととても少ないのです。

 

(平地のほとんどないアルザリア村の町並み)

 

また、予算や設備の不足から音楽の授業ができない地域の学校へ、このCDを配ることで音楽の授業やイベントを行ってもらい、音楽教育を広めるきっかけとしていきたいと思っています。楽器がない学校でも使えるようにCDにはカラオケバージョンも収録し、より多くの子どもたちに音楽の喜びを届けていきます。

 

最後に、私たちは子どもたちにパレスチナの伝統を伝えたいと思っています。CDに収録する曲は全てパレスチナの伝統的なものを予定しています。私たちの活動する地域は特に伝統が大切にされていて、結婚式の歌などお祝い事のための歌がたくさんあります。しかし学校などでこういった歌を練習する機会は限られています。地域に受け入れられやすい伝統音楽を選ぶことで、より多くの子どもたちに歌の素晴らしさを伝え、さらに自分たちの伝統文化に誇りと自信を持ってもらいたいと考えています。

 

(ユースセンターで伝統楽器を練習する様子)

 

占領地という環境で生きる子どもへの多様な経験をしてもらいたい!
自信を持ってもらいたい!

 

パレスチナ西岸地域は、イスラエルの占領政策によってバラバラに分断され、要所には検問所が設置、人々の移動の自由が制限されています。また、分離壁により東エルサレムと切り離され、仕事場や家族と切り離されているケースも多数出ています。私たちの活動地は、イスラエルの戦略的重要地域(エリアC)にあることから、子どもの身近で、銃を持った兵士が歩いていたり、家族が理由もなく連れて行かれたり、日常生活でも嫌がらせを受けることがあります。また、パレスチナ警察もこのエリアでは取締りができず、村には警察がいない状況です。そのためエリアCに属する地域では犯罪も多く起きており、私たちが活動する地域でも治安の悪化が心配されています。

 

(センター付近の分離壁)

 

このような占領の影響はさまざまですが、とりわけ子どもたちに大きな影響を及ぼしています。分離壁近辺では地域の若者とイスラエル兵の衝突が頻発しているため、安心して遊べる場所も限られ、通学中も子どもが乗るバスに銃を持ったイスラエル兵が検閲に入ることも。こういった環境に生きる子どもたちへの精神的な影響も無視できません。

 

私たちがセンターに迎え入れている子どもたちの多くは、最初、とてもおとなしく自分を表現することができなかったり、過剰に攻撃的だったりします。そのような子どもたちに私たちは絵を描くことや工作、歌や演奏を通じて自分を表現することを教えています。時間はかかりますが、子どもたちが自信をつけていく姿を私たちは多く見てきました。

 

(夏休みの遠足では日頃行くことの難しい地域などへ行きます)

 

音楽の授業ができない?!楽器が無い地域の学校へ音楽の授業を!パレスチナの伝統音楽を!

 

パレスチナの学校は予算が乏しく、このような音楽や美術などの情操教育をあまり行なうことができません。その必要性は理解されており、先生たちも工夫して絵の授業や工作の授業を取り入れてきていますが、音楽の授業は器材が高いこともあり、ほとんど実施されていません。子どもたちが音楽を学びたいと言っても、なかなかその機会がないのが現実なのです。特に私たちのセンターがある地域は、イスラエルの影響力が強く、パレスチナ自治政府のサポートも届きにくいことから、状況はより困難となっています。

 

(学校でのイベント風景では授業だけでなく、先生たちによるコミカルな演劇も披露します)

 

私たちが運営するセンターでは音楽や美術の授業を提供するだけでなく、時折学校を訪問して音楽の授業などを提供する機会を設けています。音楽をスピーカーで流すだけでも子どもたちは大喜びで、学校やさまざまな施設を訪問することは私たちの大切な活動の1つです。このプロジェクトで作成するCDは、学校でのイベントなどでも使えるようなものにする予定です。

 

また、伝統が大切にされる地域であることから、収録曲は伝統音楽を選びます。これにより、作成したCDや私たちの訪問活動がよりスムーズに地域に受け入れられ、より多くの子どもたちに伝統文化への誇りと自信を持ってもらうことをねらいます。

 

(練習を通じて保護者の前で成果発表!1人で歌えるようになりました。)

 

CD作成スケジュール

 

5月
CD収録曲を選び、合唱団メンバーの募集を開始します。
6月
現地の学校の夏休み期間に合わせサマースクールを実施し、その中で合唱団のトレーニングを実施します。サマースクールの参加者へも合唱団への参加を呼びかけます。
サマースクールの活動を通じて、サンクスレターやアクセサリー製作なども行ないます。
7月
ラマダン(イスラム教の断食期間)中に可能であれば、カラオケ(歌なし)バージョンのレコーディングを実施します。合唱団の練習も可能な限り継続します。CDブックレットのデザインを開始し、印刷にも入ります。
8月
最終練習を終え、いよいよレコーディングです。8月末にはCD完成予定です!

 

引換券について

 

●作成したCD

 

●子どもからのメッセージカード

(サンプルのため、現物はこれと異なる場合があります。ご了承下さい。)


●子どもが作ったアクセサリー


●写真家 ハービー・山口氏 サイン入りフォトプリント

デザインはこちらで選んで送付いたします。画像は例です。


●現地NGOの活動報告書


●このプロジェクトのドキュメンタリーDVD(英語字幕)


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