今回紹介するのは、第2回こどもの美術館にお寄せいただいた作品です。

七夕の笹飾りが描かれていますが、実はこの絵が描かれたのは

今から58年前の1955年!! 

当時小学校1年生の男の子が自由帳に描いていた絵なのです。

絵日記の表紙も時代を感じさせます。

 

絵が描かれていたのは、よいこのノート、

左はきりぎりすのけんきゅうをつけた絵日記です。

左のノートには、”昭和の学習帳””文部省基準品”の文字が。

当時最先端のデザインはこのようなものだったのですね。

 

よいこのノートに描かれた絵には他にもこんなものがあります。

 

電柱と家を描いた絵。

今は木の電柱はあまり見かけなくなりました。 

電柱すら地下に埋めているところもありますね。果たして今の子どもたちは

これが何なのかわかるかな~。

 

雨具いろいろ。「みの」はさすがにもう使わないでしょう。

「かさ」は番傘のことですね。竹の骨に油を塗った和紙を貼ったもの。いまでも、まれに、

着物を着た女性が持っているのを見かけます。

「こうもり」は今のような傘の黒いやつ。

コウモリのように見えるからこうもり傘。赤いかっぱに

赤い長靴の人がいます。手に持っている赤いものは何でしょう? 

(こどもの美術館副館長 織田信生さんのコメントから)

 

時代が変わると子どもの描く絵も変わります。

この男の子はどんなことを考えながらこの絵を描いたんだろう…と気になりますね。

大人になった作者の方にお話を伺うのも面白く、

けれど当時の男の子に話を聞くことは決してできないという寂しさも感じさせる。

1枚の絵を通して多くのことが見えてきます。