修復が進むにつれて、順番に立ち現れる問題や疑問点・・・

今回のお題はヘッドライトです。

ご覧のとおり、原型は失われていますが、かろうじてレンズ直径は判るのが救いというレベルの部品の残存です。

日本やアメリカに現存する後期型はもちろん、ロシアの前期型も戦後実用に供される間や、修復時にライト本体は似たような大きさの別物に交換されており、オリジナルの形状は当時の写真から判別するしかないと思われました。

 

そんな折、モスクワで修復中のくろがねオーナーであるニコライ氏から「ヘッドライトの図面は無いか?」と問い合わせが来るので、てっきり複製を作るためと思ったら・・・

 

「日本陸軍九七式サイドカーは日本内燃機製であり、同じくろがねブランドだからヘッドライトに互換性があるのではないか?」という問い合わせとともに以下の写真が送られて来ました!!

はい!形状はドンピシャです!!

これは同じ大きさであれば、互換性も何も同じ部品であると思われるそっくりさんです(^^♪

遮光カバーの複雑な形状や、左右側面のスライド金具や、固定ダイヤルも当時のくろがね四起の写真と比べても形状は同じです!

ヘッドライト後端は、オートバイ故にスイッチが取り付けられたり、側面にはハイ・ロービーム切り替えのためにワイヤーケーブルが通る穴あったりと、形状が違いますが、逆説的に言えば、その点を考慮すればあとは同じ部品と推定されます!

 

残念ながら、寸法を確認できるようなメーカー図面は無いのですが、幸いにして、我々のくろがねにはオリジナルのライトレンズ直径が推測できる部品が残っていますので、この寸法をモスクワに送ってサイドカーのレンズ直径と照合すれば全てはハッキリするでしょう。

 

そうなれば、現物からリバースエンジニアリングで、複製品をロシアで製造できるとのことです!仕上がりを見て、そのまま使用するか?あるいは永遠ボディー様で復元するかを判断したいと思いますが、また一つ問題が解決に向かいます!(^^)!

 

実行者:小林 雅彦