プロジェクト概要

視覚障碍者にも博物館を楽しんでほしい!

ユニバーサル・ミュージアム実現に向けて、展示の手法や内容を実験したい!

 

初めまして。瀬尾真司といいます。僕は京都ユニバーサル・ミュージアム実行委員会のメンバーの一人です。ユニバーサル・ミュージアムとは、誰もが楽しめるミュージアムを指します。美術館・博物館はみんなが見に来る場所やのに、利用できへん人達が少なからずいてはります。そのような人たちでも一緒に楽しめる場を提供することが、ユニバーサル・ミュージアムの実現になります。

 

ユニバーサル・ミュージアム実現に向けて、具体的な展示を2014年の4月下旬から5月初旬にかけて京都市内のギャラリーを借りて行います。ギャラリーのレンタル費用、展示品の作成費用などとして50万円の支援をお願いしたいのです。

 

(平等院の模型に触っている様子)

 

 

視覚障碍者の方々の「知りたい」という好奇心に応えたい!

 

ユニバーサル・ミュージアムは、国立民族学博物館で研究をされている広瀬浩二郎氏が提唱している「誰もが楽しめるミュージアム」というものです。広瀬氏を中心に全国規模でユニバーサル・ミュージアム研究会が発足しています。

 

広瀬氏はご自身も視覚障碍者です。そして、研究会のメンバーにも視覚障碍者の方がいてはります。その様な方々と接していると、皆さんすごく好奇心を持ってはって、いろんなものに触ったり、匂いを嗅ぐとかしてなんとか理解しようとしているのが感じられます。複雑な形のものであれば、触って得られる情報も多いので、長い時間いろんな所を触り、そして発見があるたびに表情が輝きます。

 

視覚障碍者の方々の知りたいと言う好奇心にもっと応えられる様に、触れる展示の質と量を充実させたいと思っています。そのために実験的な展示を行い、健常者と障碍者が一緒に学べる場であるユニバーサル・ミュージアムの構想の一助になりたいと考えました。現在はメンバーが定期的に集まり、展示方法や展示品の内容を検討しています。

 

数年をかけてミーティングを重ねてきましたが、「ここらでちょっと実際に形にしてみよか」ということで、京都のメンバーを中心に立ちあげたのが京都ユニバーサル・ミュージアム実行委員会です。今回、京都市内のギャラリーを借りて行う展示もその一環です。

 

(視覚障碍者の方々に展示を触ってもらう様子:左側が広瀬様)

 

 

視覚障碍者の方々が思う存分「知りたい」を満たす難しさ

 

皆さんは、視覚障碍者の方々が、普段どのようにして美術館、博物館の展示を見に行っているか知ってはりますか?ある障碍者の方に教えてもらったんですが、まずは行きたい美術館などに連絡をとり、展示会の案内をお願いするのですが、決まった日時でないと受け付けてもらえなかったり、案内にかける時間に制限があったりと、なかなか自由にはならないそうです。また、案内する担当者がいない場合は断られる時もあるそうです。そして、当然ながら展示物のほとんどは触れないものばかりです。

 

視覚障碍者の方の中には弱視の方もいらっしゃいます。この方たちは展示品を見るときには、ルーペを使い、かつ目の前3cmぐらいに展示品を近づけてみる必要があります。このように視覚障碍者の方にとっては手に取れる、触れるということは必要不可欠なのです。

 

(視覚障碍者の方々が平等院の模型を触っている様子)

 

 

視覚障碍者の方とフィードバックしながらの展示づくり

 

京都周辺のユニバーサル・ミュージアム研究会参加者が中心となって進めているプロジェクトが、京都ユニバーサル・ミュージアムプロジェクトです。初めは3人ほどやったメンバーも、今ではいろんな方から意見をもらえるようになり、ミーティングにも常に10人ぐらいが参加してもらえるようになりました。メンバーは、研究者、映画関係者、建築家、アーティスト、学生など、本家に負けず劣らず多彩なジャンルの人たちが集まってます。

 

僕は普段建物の設計をしています。特に、お年寄りや、障碍者の方々との関わりを重視していきたいと考えています。使う人の立場に立った建物を設計しようと思うと、実際にその人たちと関わらなければ、本当にいいものは出来ません。このことは、建物に関わらず他のジャンルのことについても言えると思います。そのため、研究会で出たアイデアを実際に制作し、それを視覚障碍者の方に触ってもらって意見や感想を得ることで、理想的な展示の実現を目指しております。

 

 

展示品を触る

(お寺が用意してくれたレプリカを視覚障碍者の方に触ってもらっている様子)

 

 

今回の展示のテーマは「疱瘡絵」と呼ばれる江戸時代を中心に庶民に普及した版画です。触る展示を基本としているため、点字による説明文、また触って分かるように版画を立体コピーやカッティングシートなどを使い凹凸のあるものにつくり直した物を試作するなど、どのようにすれば一番伝わり易く、また好奇心をそそるかを議論しています。

 

この「絵」をどのようにして視覚障碍者の方に伝えるか非常に試行錯誤しました。まずは、カッティングシートの重ね張りで展示を制作しました。実際に、視覚障碍者の方に触っていただいたところ、「エッジがきいていて分かり易いところもあるが、指への感触が強すぎて長時間触っているとストレスになる」というご意見を頂きました。

 

今度は、立体コピーで制作してみました。こちらは、「手触りが柔らかで長時間触っていられる」「エッジが緩やかなため細部がわかり難いところもあるが、そこは拡大版を作ればいいのでは」との御意見を頂きました。

 

今回の展示では、いろんな種類の触れる展示物、説明の資料などを用意して、実際に手に取って、触って出来るだけ多くの情報を得てもらえるよう検討を重ねています。今回の展示を通じて、新たな視覚障碍者に対しての伝達手法などが見えてくれば、それだけで大変意義のあることだと思います。

 

もしも、皆さまから暖かいご支援を頂くことができれば、展示品の質の向上をはじめとした展示内容および展示空間をより良いものにすることができます。また、人員の配置など開催期間中のスタッフを充実させることができます。

 

 

引換券について

 

ご支援いただいた皆さまには、ささやかですがお礼としてグッズなどを送付いたします。

 

・お礼状

・和紙で作ったしおり×3枚(シンボルマーク入り)

・和紙で作ったハガキ×3枚(シンボルマーク入り)

 

・裏具のまめも

(まめもの写真)

 

200枚つづりの小さなメモ帳です。ミニ便箋としてもお使い頂けます。


・堂本印象が描いたクリアファイル

(堂本印象のクリアファイル)

 

堂本印象美術館の堂本印象クリアファイルです。堂本印象の鍵のスケッチ画がデザインされています。


・よーじやのやさしい熟成せっけん

(やさしいじゅくせい石鹸)


・竹笹堂の3色のブックカバー

(竹笹堂ブックカバーの一例)

 

京都の木版画工房 竹笹堂の和紙でできたブックカバーです。

 

・Lisnのお香セット

(写真はイメージです)

 

 

・疱瘡絵のモチーフに使われた、ダルマ、ミミズク、でんでん太鼓の何れかの人形(未定)

 

暖かいご支援をお願い致します。


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