
寄付総額
目標金額 5,000,000円
- 寄付者
- 93人
- 募集終了日
- 2019年12月25日
アートフェア出展がゴールでいいの?:京都市の、真の狙いと思い
京都市はこのたび初めて、「ふるさと納税」の仕組みを利用した若手アーティスト支援に着手しました。
このプロジェクトは、去年の夏頃から1年越しで、少しずつ準備を進めてきたものです。

京都市立芸術大学
その準備期間中、京都市職員をはじめとする実行メンバーの中では、プロジェクトの方向性や内容について、多くの議論が重ねられてきました。
「アートフェア出展以前に、若手アーティスト応援のためにすべき(できる)ことがあるんじゃない?」
「なぜ市の予算ではなく、ふるさと納税? と、疑問を持つ人もいるんじゃないだろうか」
また、すでに美術の分野で活躍している方々にヒアリングを行った際も、さまざまなご意見をいただきました。
「いま京都の若手アーティストが欲しているのは、継続的な作品制作環境ですよね。家賃が高くて、なかなか広いスペースが確保できずに、こぢんまりした作品しか作りづらくなっている」
「若手アーティストは、正直近年のアートフェアブームに、振り回されている感じもする」
必ずしも全面賛成のご意見ばかりではありませんでした。ただ、数々の示唆をいただく中で、現代美術のアーティスト支援の形として何に着手すべきか、改めて考えを巡らされました。
それでもやはり、「アーティストを、京都市から海外アートフェアに送り出す」という本プロジェクトには意義があると考え、このたびふるさと納税を立ち上げました。
アーティストが芸術活動を続けるためには必要なものが4つある、と私たちは考えています。
① 制作する場所
② 発表する場所
③ 販売する場所・人
④ 保管する場所

この3つに加え、さらに保管する場所も。
アーティストのサポートにおいては、①〜④がうまく循環していくようにすることが大切です。この「全て」が育っていくことにより、アーティストが創作に打ち込みやすい環境が生まれるはずです。
今回のプロジェクトは、ともすると③の「販売の機会のサポート」という点だけが、強調されて見えてしまうかもしれません。京都市は、作品を売ることばっかりに力をいれていくのか、と。
しかし決してそうではありません。
主眼はあくまで、これまでもこれからも京都市が行っていく①②④のサポートに加えて、見過ごされがちな③(アーティストが作品を売ってお金を稼ぎ、生活していく土台を作る)にも目を向けることにしよう、というところにあります。
もちろん、お金の面だけでなく、人・モノの支援(「わたしの家の空き部屋を制作場所に使ってもいいよ」「展覧会の搬入作業、手伝うよ」というような草の根的な応援)も非常に大事です。
私たちとしては、そのような声を市民が自然と上げられるようなネットワークを構築していきたいという大きな未来構想があり、その一環としての一プロジェクトが今回のものなのです。

東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では、若手芸術家の居住・制作・発表の場づくりを行っています。(ヒョンギョン Hyon Gyon 《Untitled》|2013 Photograph‖小笠原翔)
まず前提として、本プロジェクトは、京都市が予算措置を行っている「直接助成」の仕組みです。その財源の一部である500万円を、今回クラウドファンディングで集めているので、京都市がまったくお金を拠出していないというわけではありません。
その上で、今回「クラウドファンディング」の仕組みを利用した理由は、一つにはリアルな財政的課題が根底にありますが、もう一つ、これが「世論の投票」という側面も持っていると考えたからです。
インターネットを通じて公に京都市の構想を伝え、それに対して是非を問う。
最終的にこのクラウドファンディングで500万円の目標金額を達成できたら、それは日本中の若手アーティストを応援したいと思っている方々が、京都市の政策に是、と投票してくれたと捉えていいんじゃないか? この結果がよければ、京都市役所内でさらに広い文化分野の活動に対する支援にも広げていけるのでは? と考えています。
逆にいえば、今回の結果次第で、来年以降のこの取り組みが広げていきづらくなってしまう可能性もあります。市としても、大きな挑戦です。

寄附金に応じて、税金が控除される「ふるさと納税」の仕組みは、寄附の入り口としてはハードルの低いものです。
クラウドファンディングスタート後も、引き続きいろいろなご意見をいただいています。
「アートフェアは、(アーティストを育てる場というよりは)あくまで資本主義的な場だから、行政主導で『アートフェアに出ていこう!』と若手の背中を押すのは、やっぱり危険なことのような気がする」
「とはいえ、若手アーティストが作品を売ることができるように、背中を押すことは決して間違ってないし、京都市が新しい支援プログラムを作って一歩を踏み出したことに意味はあると思う」
賛否両論があるけれども、京都市の文化醸成のために1つ歩みを進めた、という自負はあります。これだけご意見をいただくのもまた、一歩を踏み出したからに違いありません。
この第一歩にご賛同いただけましたら、みなさまの「投票」をお待ちしています。
▼12月25日23:00締め切り!プロジェクトへのご寄附はこちらから
ギフト
5,000円
お気持ちコース
●お礼のメール
●寄附金受領証明書
- 申込数
- 19
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年4月
10,000円
スタンダードコース
●アートフェア出展報告レポート(メールにて)
●お礼のメール
●寄附金受領証明書
- 申込数
- 14
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年4月
5,000円
お気持ちコース
●お礼のメール
●寄附金受領証明書
- 申込数
- 19
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年4月
10,000円
スタンダードコース
●アートフェア出展報告レポート(メールにて)
●お礼のメール
●寄附金受領証明書
- 申込数
- 14
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年4月

ぬるぬるのお引越|万博・落合陽一 null²パビリオン次なる場所へ
- 現在
- 216,791,000円
- 支援者
- 12,289人
- 残り
- 29日

病気で髪がぬけるかたへ。高校生と尾州生地で温もりの二刀流ケア帽子
- 現在
- 656,000円
- 支援者
- 76人
- 残り
- 1日

貧困・虐待などで親を頼れない若者に伴走支援を|若者おうえん基金
- 現在
- 7,092,000円
- 支援者
- 330人
- 残り
- 7日

生きづらさを抱えたこども達の「夢」の実現へ:実践的な学びの場の提供
- 総計
- 1人

ねこの古都ならサポーター|小さな命に優しい街づくりを目指して
- 総計
- 53人

【継続寄付】かにた婦人の村で自立を目指す女性たちへの伴走者募集!
- 総計
- 51人

夜の世界で孤立・困窮している女性たちに、必要な支援を届けたい
- 総計
- 162人

猫も人も癒されるメモリアルパーク(共同墓地)をつくりたい!
- 支援総額
- 465,000円
- 支援者
- 30人
- 終了日
- 1/8
病気療養から10年、個展を実現し、生きる喜びを分かち合いたい
- 支援総額
- 672,000円
- 支援者
- 89人
- 終了日
- 4/30

世界平和への獅子吼~俳優・小林和寿がハリウッドへ行く理由~
- 支援総額
- 1,210,000円
- 支援者
- 58人
- 終了日
- 5/31

世界をめぐる船上の「教員養成プログラム」を実施したい!
- 支援総額
- 544,000円
- 支援者
- 57人
- 終了日
- 1/25
宝が池公園の人と動物を巻き込む動く環境彫刻
- 支援総額
- 35,000円
- 支援者
- 7人
- 終了日
- 10/10

人工知能の激動の時代を読み解く『人工知能AI白書2017』を発刊
- 支援総額
- 20,000円
- 支援者
- 2人
- 終了日
- 6/19
コロナ禍で2年延期。今度こそ感動の舞台を届けたい!!
- 支援総額
- 725,000円
- 支援者
- 37人
- 終了日
- 1/17












