今年もオリーブの植樹無事に終わりました。

3月13日（土曜日）

昨年植えた畑の並びに新しく12本のオリーブの木を植えることができました。

今度の畑は大木、灌木、笹、背丈の伸びた草で覆われ、ユンボ、チェーンソーの力を借りて、整地に数日を要しました。

今度の畑は大木、灌木、笹、背丈の伸びた草が生い茂り、ユンボ、チェーンソーの助けを借りて整地には数日かかりました。

うっそうとしていた場所が広々として、周りの方たちから「明かるうなったな」と声がかかりました。

前日からの土砂降りの雨が、当日の朝になっても降りやまず雨の中で・・・と覚悟を決めたいたら、なんと直前になって、みるみる空が明るくなり青空に。

9時半ごろから植樹に参加してくださる方が次々と集まってこられました。オリーブ育成を指導してくださっている中塚さんから、植えるときの諸注意があり、数班に分かれて次々にオリーブを植え始め、畑に収まっていきました。水鉢を作り、持ち寄った2リットルペットボトルの水を2本づつそれぞれの木に注ぎ終了。

その後オリーブの木を支える木を土に打ち込み、縄で縛りました。

 

 

 

みんなで植えたオリーブの木が数年後には沢山の実をつけることでしょう。そして、ここが、立場の違う世代を超た人が集い、共に育つ場所となりますようにと願っています。

 

午後からは、プロジェクトの補佐をお願いしている浜田寿美男先生（小豆島・安田出身・奈良女子大名誉教授・発達心理学）による
　　この難しい時代を生きるために

　　　　　　　　　「今私たちの生きるかたち」

と題して講演会を催しました。（内容の一部をご紹介します）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

１　私が子どもだった頃

　　　この半世紀あまりで何が変わったか。

　　　かつて子どもたちは生活者だった。子どもたちは「ほんものの生活」のなかに位置づけられ、そのなかで子どもなりの手持ちの力に応じて、その「周辺」的な役割を果たしながら、やがて生活の「中心」的な役割を担う存在になっていく。　

子どもの背中に　　　背負った薪　　　背負った弟妹

背中に＜共同の生活＞を背負う。

そうして手持ちの力を使って、周囲の人々と＜守る－守られる＞関係を生きる。

２　いまの時代を生きる子どもたち

　　　いま私たちは「子どもは大人から守られながら、そのなかで将来必要になる力を身につけていく」というイメージで、子どもたちにかかわっている。

　　　　　子どもの背中に　　　背負ったカバン　

背中に＜個人としての自分の将来＞を背負う。

いまは「個」がむき出しになった時代、そこにさまざまな問題が噴出している。

しかし、それはたかだかここ５０年の話。人類の歴史を１万年として、そのうちの９９５０年はそうではなかった・・・・・・つづく

 

 

田浦オリーブプロジェクトでは、今後子供の育ち、家族や地域、学校の役割、教育や福祉のあり方を学び考える場を折に触れて持ちたいと考えています。

次回はオリーブの白い花が咲くころを予定しています。

 

夕暮れの海辺に空に向かって凛と立つ植えたばかりのオリーブの木

今年度はこの事業で区切りといたしますが、荒廃した未耕作地を開墾しながら活動を続けてまいります。今後とも応援をよろしくお願いいたします。