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スラム出身ケニア人留学生の大学院進学を応援!!!

スラム出身ケニア人留学生の大学院進学を応援!!!

支援総額

2,630,000

目標金額 2,500,000円

支援者
180人
募集終了日
2020年2月21日
180人 が支援しました
プロジェクトは成立しました!
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2020年01月22日 12:26

ここから先に目指す世界 〜ドリスの大学院進学に寄せて~

マゴソスクールをケニア人であるリリアンさんと共に立ち上げ、

運営されている早川千晶さんよりドリスさんとの出会いから今後の夢に向けての応援メッセージを頂戴しました!

 

 

私がドリスにはじめて出会ったとき、彼女はまだ子どもだった。

リリアンに助けられた数多くの問題を抱える子どもの一人として、マゴソスクールでひっそりと暮らしながら勉強していた。

ドリスはどちらかと言えば引っ込み思案なほうで、マゴソには他に、お客さんの前に出て歌ったり踊ったり、タイコを叩いたり、発言したりなどが好きな、活発な子どもたちが多かったから、ドリスの幼少期の印象は薄かったというのが正直なところだ。

しかしそんな印象が変わっていったのは、高校時代の終わり頃からだった。

 

 

幼少期に困難な生活環境にあったドリスは、マゴソスクールで安定して生活できるようになってから、勉強では非常に苦労したと思う。

特に高校のときは、なかなか成績が伸びず苦しんだ。高校では、思春期特有の問題も起きる。

特に女子の間では、友達のちょっとした言動に傷つき、仲間割れが起き、その中で疎外感を感じふさぎ込むようなことが頻繁に起こる。

マゴソスクールの子どもたちは大なり小なり、誰もが困難を抱え、苦労した幼少期の傷を抱え、今現在も決して家庭生活が安定しているわけではないが、それでも、互いの中の小さな違いを子どもたちは気にし、比較し、優劣感を抱くものなのだということに、私は気がついた。

たとえ父親に十分な稼ぎが無く、飲んだくれだとしても、親が生きているというだけでその子にとっては優越感となる。

一方、親を亡くした子どもたちは、いかなる状況においても、それを指摘されたり、知られたり、蔑まれることが何よりも辛い。

たくさんの同級生や先輩、後輩がいる中で、ドリスは、家庭状況が最も悪いほうだった。

 

それが思春期の彼女にとって、いかに気持ちを後ろ向きにさせてしまう要因であったかということが、今になって私は痛いほどわかる。

しかしドリスはいつも、コツコツと、一人で努力を続ける生徒だった。繊細な心を持ち、同級生の感情的いざこざに胸を痛めつつ、それに巻き込まれず自分は自分、勉強に集中しようとしていた。

 

ドリスはマゴソスクールにとって初期の生徒の一人で、高校へ進学させることができた生徒たちのGeneration2(二期生)にあたる。当時まだ高校進学経験が浅かった我々(マゴソスクール運営陣)は、生徒たちのための高校探しに苦労した。

スラムの孤児や元浮浪児、貧困児童などへの高校進学に対し、まだ高校側の理解は薄く、環境のよい高校がなかなか得らなかった。

そんな理由で、ドリスが途中で転校しなければならなかったことも、成績に苦労した要因のひとつだと思う。

 

しかし、どんな困難があっても、ドリスは粘り強く、がまん強かった。

不平不満はなく、ひたすら努力した。そしていつも、誠実だった。

高校卒業時の全国統一試験の成績は、ケニア政府から大学の学費補助を受けられる高レベルの成績には達しなかった。

私は、あそこまで家庭事情が悪かったドリスが、高校卒業までたどり着けただけでも大きな成果じゃないかと褒め称えたが、ドリスはそれでは満足しなかった。

 

もっと高みを目指したい。

 

最も困難な状況にある子どもたちを助けるために、特別支援教育を学びたい。

その夢をドリスは持ち続け、マゴソスクールで働きわずかな収入を得ながら、それをコツコツと貯金して、いつか進学するのだと常に語っていた。

 

正直いって、果たしてその夢はいつか叶う日が来るのだろうか?と、私自身は確信は持てなかった。

なぜなら、月給わずか4000シリング(約5千円)しか得ていないドリスが、大学進学を可能にするほどの貯金を貯められるのは途方に暮れるほど長い道のりのように思ったからだ。

そんなあるとき、マゴソスクールの卒業生を連れて日本に講演ツアーに行く計画が持ち上がった。

私は、卒業生の中で希望者にオーディションをすることにした。

卒業生の全員が、そのオーディションに参加した。

一人一人、自分について語ってもらうというオーディションだった。

まだ高校を卒業したばかりの若者たちには、自分の過去や、負ってきた傷、苦しく辛かった経験について詳細に語るのは難しいことだった。

それはおそらく、本人たちも想像もしていなかった自分自身の中の激しい拒否反応であっただろう。

オーディションに参加したものの、審査委員を前にただ泣き続けたり、言葉に詰まって押し黙ったり、本当のことが言えなかったり、逆に、過大に誇張して語ってしまう生徒たちがほとんどだった。

ところが、ドリスはとても落ち着いて、自分の経験を淡々と語った。そうやって語る言葉が、どのように聞き手に届き、そのインパクトがどのように誰かの人生を変えていくかということを実際に経験していくのはもっとあとの話だ。

その時のドリスには、ただ真実を誠実に、ありのままに語ろうという姿勢があった。

その姿勢と落ち着きが、私が気に入ったポイントだった。

オーディションで彼女は選ばれ、約一カ月間の来日ツアーのメンバーとなった。

 

選ばれた3名。真ん中がドリスさん

 

日本では、毎日毎日講演し、歌い、日本全国各地で合計5000人以上の人々の前で自分の人生や夢について語ったと思う。

おそらくこのときのこの経験が、ドリスの魂の扉を開いた最初のきっかけではなかっただろうか。

日本各地で、特別支援学校や児童養護施設、老人ホームを訪問し、交流し、学んだ。

日本の貧困の現場も訪れ、ホームレスの人々が数多く暮らすエリアで夜回りをし、おにぎりを手渡し、話を聞いた。

日本の若者たちとも交流し、中学高校で授業を受け、語り合った。

 

ドリスさんたちが来日した際に、NPO法人アマニ・ヤ・アフリカにて仙台講演をした際のスタッフ集合写真

 

 

このような貴重な経験の中で、私は、人がめきめきと成長していく過程、魂の扉が開く瞬間、目が見開かれていく瞬間を、間近に目撃した。

ケニアの村やスラム街のどうしようもない貧困や、家庭崩壊による悲劇、スラムの貧困の連鎖という世界しか知らなかったドリスが、もっと広い世界へ一歩踏み出した瞬間だったと思う。

ドリスの内部で起きた変化は、その後次々と協力者を引き寄せ、想像もしていなかった奇跡へと彼女を導いていったと思う。

その後、トントン拍子に進んでいった、のちにドリスの日本留学を実現してくれた恩師との出会い、その恩師が呼び掛けて集まった支援者の努力により実現した日本留学、大学受験と合格、入学・・・。

 

そのすべてが奇跡と呼ぶにふさわしい出来事であったと思う。

 

 

しかし、夢にまで見た日本での大学生活は、想像以上に厳しいものだった。

難しい日本語の学習、次々と進む専門の授業、日本語が理解できず苦労の連続で、ドリスは毎日、泣いていたという。

長い時間をかけ、そんな困難を乗り越えることが出来たのは、ひとえに、恩師の皆様が常日頃、影日向に寄り添い、叱咤激励し、あきらめずに支援し続けてくださったおかげだと、感謝の気持ちで一杯である。

その感謝は言葉に尽くせない。本当に、ありがとうございました。

 

 

勉学に苦労した大学生活の前半だったが、それにも慣れ、軌道に乗った後半は、ドリスは精神と知性の扉をまたぐんぐんと広げていった。

大学院に進学したいという夢を語り始めたのもその頃だ。

四年間の大学生活を日本で送ることが夢のまた夢だったドリスが、大学院に進学・・・。

この夢は、日本で応援を続けてくださった身近な人々を驚き戸惑わせ、また、悩ませることになっただろうと思う。

大学院に進学したいと言ったって、その費用はどうするのか。

そこにどんな意味があるのか。

大学院に行くということをドリスはどのようにとらえているのか。

 

私自身もわかりかね、大学四年の二学期の終わりに、ドリスとじっくり一対一で話を聞くことにした。

 

ゆっくりと順を追って話を聞いていくと、ドリスの中の変化と成長がわかった。

ドリスは留学当初、とにかく頑張って勉強して、将来はマゴソスクールを助けたいとそればかりを夢見ていた。

しかし、大学の途中で、自分がこのまま大学で学んだ知識を持ってケニアに帰り、マゴソスクールに戻ることは、マゴソスクールを助ける最善の方法ではないと気が付いた。

むしろ、マゴソスクールで働き給料を得て、生活をすることになると、自分の存在が、マゴソスクールに負担をかける要因になってしまう。

日本で学ぶレベルの高い知識や実技は、キベラスラムの現実には必ずしもフィットしない。

さらに、実際に特別支援学校教諭の免許を取得しても、日本で取得した免許はケニアでは使えない。

また、大学で学ぶ多様性に富んだ教育理念や手法について、さらなる興味が広がっていた。

 

大学の研修で北欧を訪れ、その最先端の教育の現場に驚いた。

最も興味を引いたのが、障がいのある子どももない子どもも同じ場で学ぶインクルーシブ教育だった。

人間の多様性を尊重し、共生社会に貢献するための取り組み。

これは、ドリスの背景にある、貧困問題や、スラムという被差別コミュニティの問題解決にもつながる取り組みだと、私も直感的に感じた。

 

ドリスは、日本でインクルーシブ教育の研究ができる大学院を調べ、オープンキャンパスにも参加した。

そこで出会った国際基督教大学(ICU)大学院が、ドリスを大きくインスパイアした。

ドリスはこう言った。

「日本ではほとんどの大学で日本語で学ぶため、その後、例えばケニアやその他の世界の国々で日本の大学で学んだことを生かして進んでいくことが非常に難しい。

しかしICUなら、英語で学び研究が出来るため、その後自分がケニアを含む世界の様々な国に進出していくための大きな助けになるだろう。

だから、ICU大学院で学びたい。」

 

 

私は一対一でドリスと語り合い、彼女自身がこれから先の自分自身の道を様々な側面から洞察していることを知り、安堵した。

また、私が日本の大学への留学に送り出したときのドリスとは、全く違うレベルにドリスがいることを実感した。

あの、子守りをしていた家庭から逃げ、マゴソスクールの門の前で泣いていたドリスが、10数年の間にここまで成長し、視野を広げ、道を切り開いてきたことに感嘆した。

 

彼女の目に見えている世界は、すでに、ケニアのスラムの狭い現実ではなく、それは、世界に向かって広がっている世界だ。

4年間の大学での学びで、人はここまで変わることが出来るという実例を目の前に見て、まずはたゆまぬご指導をくださった先生方のご尽力に感嘆し、さらに、ドリス自身の持つ可能性を無限大に感じた。

 

ICU大学院で学びたい理由や目的、目標、将来へのビジョンをドリスから聞き、私の中でも明確にイメージすることが出来、今後のさらなる発展の可能性にワクワクする想いでいっぱいになった。

 

私自身は、生涯かけてケニアのキベラスラムの仲間たちと共に、一人一人がより良く生きていく道を模索していく努力を続けたい。

かつてドリスが生きていたそのスラムの現場から、ドリスへ、大きなエールを送りたい。

私が長年、スラムと接して実感するのは、今苦しんでいる人々、子どもたちへ、対症療法的に応急処置をし続け、なんとかいま救いたい命を救ってきているけど、これがいつまで繰り返されるのか、世界は果たして少しでもよくなっていっているのか。

アフリカで生き、寄り添い続けた32年間を振り返り、私は、ケニアの底辺の人々の暮らしが少しでも楽になっていると胸を張って言うことができない。

むしろ、さらに厳しくなっている貧困者排除の社会傾向に胸を痛めている。

 

このまま受け身でいてはならない。

 

世界中のすべての人々が等しく、人間としての尊厳を守り、生きていくことが出来る条件を獲得できる社会を構築したい。

人の心の中にある無意識の差別意識を越えて、誰もが手を取り合って共に生きる社会を構築したい。

その想いでスラムでの活動を長年続けている私だが、ドリスの成長や目標が、真っ暗闇の中、前方にまぶしく輝く光に見える。

 

ドリスが大学院に進むチャンスを得て、彼女の中ですでにイメージが出来始めている包括的な社会を構築していくための教育的取り組みへの研究を進めていくことが出来るなら、それは必ず将来、キベラスラムに、ケニアに、アフリカに、そして世界全体に有益な取り組みを生んでいくと私は確信している。

 

ドリスの中にやどった意志の力に触れ、この確信を持ったから、多くの皆様に再び、ご支援をお願いする決意に至った。

 

どうか、ドリスのさらなる挑戦への第一歩を応援してください。何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

早川千晶(マゴソスクール運営者)

 

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リターン

3,000

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【応援コース】感謝の気持ちをお届け

ドリスさんからのサンクスメール

支援者
82人
在庫数
制限なし
発送予定
2020年5月

10,000

【応援!!】手作りバナナ葉ボールペンセット

【応援!!】手作りバナナ葉ボールペンセット

<応援コース>
① サンクスメール
② バナナ葉ボールペン
③ マゴソの子どもたちの絵のポストカードセットと缶バッジ

支援者
13人
在庫数
制限なし
発送予定
2020年5月

10,000

【夢応援コース】感謝の気持ちをお届け

【夢応援コース】感謝の気持ちをお届け

<夢応援コース>(リターンが不要な方はこちら)
サンクスメール
※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金は
サービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。

支援者
66人
在庫数
制限なし
発送予定
2020年5月

30,000

【応援!!】マゴソスクールセット

【応援!!】マゴソスクールセット

<応援コース>
①サンクスメール
②バナナ葉ボールペン 2本
③マゴソの子どもたちの絵のポストカードセットと缶バッジ 2セットずつ
④ビーズキーホルダー 2つ

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送予定
2020年5月

30,000

【夢応援コース】感謝の気持ちをお届け

【夢応援コース】感謝の気持ちをお届け

<夢応援コース>(リターンが不要な方はこちら)
サンクスメール
※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金は
サービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。

支援者
10人
在庫数
制限なし
発送予定
2020年5月

50,000

夢応援スペシャルセット

夢応援スペシャルセット

<応援コース>
①サンクスメール
②バナナ葉ボールペン 2本
③マゴソの子どもたちの絵のポストカードセットと缶バッジ 2セットずつ
④ビーズキーホルダー 2つ
⑤音楽CD 「MILELE 〜ミレレ〜 キベラスラムからの歌声vol.2 」
 マゴソスクールとマシモニユース

支援者
0人
在庫数
20
発送予定
2020年5月

50,000

【夢応援コース】感謝の気持ちをお届け

【夢応援コース】感謝の気持ちをお届け

<夢応援コース>(リターンが不要な方はこちら)
サンクスメール
※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金は
サービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。

支援者
6人
在庫数
制限なし
発送予定
2020年5月

200,000

【応援!!】ドリスさんの夢語り

【応援!!】ドリスさんの夢語り

<応援コース>
①サンクスメール
②バナナ葉ボールペン 2本
③マゴソの子どもたちの絵のポストカードセットと缶バッジ 2セットずつ
④ビーズキーホルダー 2つ
⑤音楽CD 「MILELE 〜ミレレ〜 キベラスラムからの歌声vol.2 」
 マゴソスクールとマシモニユース
⑥ドリスさん本人が講演に伺います。
※開催時期はご相談させてください
『場所の制限』日本国内限定とさせていただきます。
『交通費・宿泊費の負担について』 
首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)以外が講演会場となる場合、交通費・宿泊費は別途実費分をご負担いただきます。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送予定
2020年5月

200,000

【夢応援コース】感謝の気持ちをお届け

【夢応援コース】感謝の気持ちをお届け

<夢応援コース>感謝の気持ちをお届け
サンクスメール
※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金は
サービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送予定
2020年5月

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