現在桐朋学園大学4年生の中で、同高校から進学した唯一の作曲科、田邉 皓(たなべ ひかる)。

現代における「作曲」を見つめる彼は、音楽に何を求めるのか。メッセージを頂きました。

作曲された経緯を見ずにこの曲を聴いてほしいと思います。

 

どんな曲においてもそうですが、音を聴く前に曲のことを文章で知ってしまうのはどこかもったいない気がします。

曲を文章で読んでしまうと、その文章に従った固定概念が生まれてしまう恐れがあるからです。

 

音を用いている芸術なので、演奏者が発している音を純粋な気持ちで聴くということをしてほしいと思います。

すると、音から出ているエネルギーというものを感じ取れます。

こういった演奏会での生の音には作曲者だけでなく演奏者の思いまでもが詰まった密度のある音が聴こえてきます。

 

このエネルギーの詰まった音を聴き、何かしらの感情が生まれたら、

音楽を音楽として楽しめていたという証拠になりますし、作曲者も演奏者も報われます。

その時生まれる感情は「なんかやばい」「すごい」などの言葉で表せないような感情であっても良いですし、

必ずしもプラスの感情でなくても構いません。

「嫌い」などというマイナスの感情だって良いと思います。

音を聴いて何かを思うということが大切なのではないでしょうか。

 

純粋に音を聴き、感情が生まれたら、

ぜひ作曲された経緯や、作曲者の生い立ちや、他の曲も調べてみてください。

そしていつかMECPのようなチャレンジする演奏会があったら足を運んでみてください。