
寄付総額
目標金額 5,000,000円
- 寄付者
- 723人
- 募集終了日
- 2024年10月31日
クルドの若者が見た日本④「在留資格を得た日」 (全5回)
400人以上にお申込みいただき、大きな反響があったクルド人の若者・メルバンさんの体験談を、講演録のかたちで5回に分けて掲載します。
5日間毎日一話ずつアップします。
今回は第4回、これまで在留資格が無いことで様々な制約を受けてきたメルバンさんにある日青天の霹靂が訪れます。どうぞお読み下さい。
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第4回 在留資格を得た日

実は在留資格を去年、私も家族と一緒にもらったんですけど、その時から生活が本当に一気に変わったので、少しお話をしたいと思います。
去年の6月あたりに、子どもに在留資格を与えるという方針が出たときに、最初は日本生まれの子どものみ、その両親も可能性はありという話だったんですけど、私自身は弁護士の方に聞いても対象外だからこの措置で在留資格をもらうことはないんじゃないかなと思っていました。
その時は、私は裁判で留学の在留資格を争っていたんですけど、両親は裁判でも在留資格をもらえる可能性がかなり低かったです。しかしこの措置により両親も在留資格がもらえる可能性が大幅に高くなったので、すごく嬉しい気持ちになりました。
結局は私自身も対象とされていて、入管に呼ばれて出頭しました。在留資格をもらった日は昨年の12月あたりでした。今までは本当に入管からいいことをされたことがなくて、在留資格をもらえるというのは本当に絶対にありえないと思っていました。
一方で在留資格がもらえるならば生活が本当に変わるので、ちょっとだけ希望を持っていたんですよ。家族みんなで一緒に入管に行ったんですけど、お父さんは「期待しないで」って言っていました。期待していてもらえなかったら落ち込んでしまうし、殆どの人はもらえないからって言って、入管に朝の7時から向かったんですよね。
本当にすごく緊張していて、まず4階にエレベーターで行ったんですけど、エレベーターの中でもみんな無言で。弟二人は12歳で、子どもの頃に自分が仮放免って知ったらかなり精神的に辛いことになるので、家族からは話をしないようにしてたんですけど、仮放免のことは少しだけ知ってるらしくて、ビザがもらえるってすごい喜んでいました。でも私と両親は絶対そんなことないって思って、弟たちにもあんまり期待させたくないので、今回は違う件で来たんだって言ったんですよね。
最初は将来の夢についてとかそんな話をしたんですけど、その後に「証明写真撮ってきてください」って言われたんですね。そこでたまたま外にいる弁護士に話を聞いたら「(在留資格)もらえますよ!」と言われて、でも私たちはまだ信じられないんですよ。本当に入管は私たちに今までいいことしたことないじゃんってお父さんも言ってましたし、エレベーターの中でも自分を抑えていて、写真撮ってその後また戻ったんですけど、戻った後本当に両親の心臓の音が聞こえるぐらい強かったです。
お父さんはもう20年もずっと仮放免で日本で生活していて、いろんな権利を制限されてきました。「人間が生まれながら持っているはずの人権を持っていなくて、私は人間として見られてない」っていう言葉を結構お父さんから聞いてきたんですよね。
入管職員の方が私たちの目の前に在留カードを5枚持ってきたんですけど、その時本当にすごく信じられなかったんです。私はスマホのライトで在留カードを照らして「これ本物?」みたいな感じで信じられなくて。今までずっと裁判も何年もしてきたし、夢も諦めたから、すごく私にとってはショックで、心臓もどんどん早まって心配になって、しばらく散歩したぐらいでした。両親もすごくショックで、弟たち二人はビザもらえたってすごい喜んでいたんですけど、両親は無言でずっとみんなを見ていたんですよね。
その後、しばらくの間は在留資格をもらったことは他の方には言わないでくださいというお願いが入管の方からあったんですけど、私たちはエレベーターの中でもみんなずっと笑顔になっちゃうんです。嬉しくて。その他にもクルド人が入管にいて、私たちに「もらえた?」って聞くんですね。ずっと私と両親はニヤニヤしてるんですよ。気持ちを抑えられなくて。でも言ったらその人を悲しませるから言わないようにしていました。
結局その日は朝ご飯から何も食べていなくて、夜ケバブを食べに行ったんですけど食べられなかったんですよ。お母さんは「お腹がいっぱい」って言って何も食べてなくて、すごく嬉しすぎて食欲もなくなるくらいすごく楽しかったんです。私も何回も在留カードを見て「これは本物か?」とか、その時の気持ちは本当にもう言葉で表せないぐらいすごい気持ちだったんですよね。そのあとも1週間ずっと枕の横に在留カードを置いていたんですよ。
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とても鮮明に在留資格を得た当日の出来事を語って頂き、貴重なお話しでした。メルバンさんにとっての驚きが聞き手にもとても伝わってくるパートでした。
在留資格を得てから、メルバンさんはこれまで様々に人権を制限されてきた状況から、生活が大きく変わることになります。ぜひ次回もお読みください。
メタノイアでは在留資格の有無にかかわらず日本語教育支援が必要な子どもたちのために、日本語教室を運営しています。ぜひ、この活動にご共感を頂き、寄付を頂けますと幸いです。
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