クラウドファンディングにおけるプロジェクト終了報告
皆さまからご支援頂きましたプロジェクト「シエラレオネの農村部で育む、自立した子どもたちの栄養改善を!」のクラウドファンディングにおける終了報告をさせて頂きます。
尚、活動の詳細に関しましては、6月にお送りしました「活動報告書No.1」と今週中に送付させて頂きます「活動報告書No.2」をご覧頂けましたら幸いです。
事前にご紹介させて頂きましたが、本プロジェクトは大きく下記の6つのステップで進められます。
1)事前調査で対象となる小学校5ヶ所を選出(2019年3月中旬~下旬)
2)モリンガ・スクールガーデン設立のベース作り(4月)
3)モリンガ・スクールガーデン運営管理への毎月の指導支援(4月~9月)
4)栄養指導と収穫した野菜・モリンガ葉を給食に導入するベース作り(9月~10月)
5)モリンガ・スクールガーデンの運営管理と給食への野菜・モリンガ葉の提供状況を毎
月確認し指導支援(10月~2020年3月)
6)プロジェクトの1年間の評価と見直し(2020年3月)
私も4月と9~10月にシエラレオネに渡航し、ステップ2)と4)の活動を地元の方々と
一緒に行いました。皆さまからご支援頂きました資金は、全額ステップ2)から4)までの活動を行うために使わせて頂き、最終的にはステップ1)から4)まで全て予定通り実施することができました。皆さまのご支援・ご協力に、あらためましてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
ここに一部ですが、活動の様子を写真でご紹介させて頂きますね。
<ステップ2)モリンガ・スクールガーデン設立のベース作り>
<ステップ3)モリンガ・スクールガーデン運営管理への毎月の指導支援>
<ステップ4)栄養指導と収穫した野菜・モリンガ葉を給食に導入するベース作り>
今年の雨季は例年よりも雨量が多く、9月訪問時にはモリンガの根が多量の雨で根腐れしたものや、木の成長が止まったり、葉っぱも雨で落とされてほとんど無い状態でした。ただ雨季も終わりに近づき、新芽が出始めており、また枯れてしまった場所には新たに種を蒔きました。シエラレオネは、雨季でも雨量が少ないブルキナファソと違い、雨季の終わりの9月に種蒔きを行うことが最適だと分かり、今後の良き学びとなりました。
収穫した野菜・モリンガ葉を給食に導入するベース作りですが、国連世界食糧計画(WFP)と連携して、各小学校から学校給食を調理している地域女性2名と担当教師(男性と女性各1名)に参加してもらい、ブルキナファソからの講師モハメッドさんの指導のもとで、モリンガ料理講習会を実施しました。シエラレオネでは、モリンガの葉はマラリアなどの治療薬として利用されていますが、食材としては食べたことがないということで、皆さん興味津々でした。モリンガの葉は、特に味もありませんので、子どもたちも含めて「美味しい!」と高評価でした。この時の様子は、WFPのご協力で教育省の広報担当課の職員の方が撮影して下さいました写真と動画を是非ご覧ください!https://photos.app.goo.gl/kS3ZfE2YfAb3JncX7
ここまでご覧下さいまして、本当にありがとうございました。
今後の活動についてですが、下記のステップで進めていく予定です。
1)2019年10月~2020年3月
10月から乾季に入りますが、水遣りが特に大切になってきます。少しずつ地域住民を巻き込み協力を得ながらモリンガ・スクールガーデンが運営管理されていること、そして収穫された野菜とモリンガの葉が学校給食に加えられていることを、WFPと連携しながらモニタリングしていきます。
2)2年目(2020年4月~)
*5ヶ所の小学校をベースに、母親も対象にモリンガ野菜農園を拡大していきます。そし
て学校給食だけでなく自宅の料理に、母親が収穫したモリンガ葉や野菜が取り入れられ
るしくみ作りに取り組みます。
*「モリンガ・スクールガーデン」を他小学校、他県にWFPと連携しながら拡大していき
ます。
3)3年目(2021年4月~)
2年目の活動に加えて、母親たちの現金収入につながるようなしくみ作りに取り組みます。
こうやって、地元にある資源と地元の人々の力で、
*食・栄養・健康に関する知識が子どもから大人・地域住民へ波及していく。
*農業への関心向上、農作物の生産性が増進していく。
*女性の現金収入により、家庭での食事内容とヘルスケアへのアクセスが向上していく。
そして、最終的には母子の健康増進につながっていくことを目指しています。
まだまだ最初の段階ですが、これからも新着情報でプロジェクトの進捗をご報告させて頂きますので、引き続きご関心をお持ち頂けますと幸いです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
NPO法人HANDS
藤井 千江美