プロジェクト概要

シュタイナー幼児教育親子クラス・幼児クラスのための空間作り

 

公教育やその他の教育ではなくオルタナティブ教育のひとつとして《シュタイナー教育》を求めているけれども、経済的理由やその他の理由により断念せざるを得ない子育て世代のこどもたちが《シュタイナー教育》を受けることができる場として、親子クラス《おやこの時間》と幼児クラス《こどもの時間》を創出し、【教育の多様性】や【こどもの教育を親が選ぶ権利】を確立するための道を作ります!

 

 

はじめまして!《八ヶ岳Peoples’ Garden森の家ミスティコソフィア》の金井菜穂と申します。私はシュタイナー教育と環境教育(自然体験活動)を通して、こどもたちがその子らしさを尊重され安心して健やかに成長できるよう、子育て世代の親御さんたちがこどもを可愛いと心から思い、子育てを通して自らも成長することができるよう活動しています。

 

(クラスの風景です。)

 

 

ご支援のお願い

 

この度、活動拠点となる場所を確保することができましたが、調度品など高額な備品等の購入や環境整備のための費用が不足しております。普通、自然の中で自然のものを用いる教育活動ならお金はかからないだろうと考えがちですが、現代では安価なプラスチック製品や大量生産された工業製品より、無垢の材を用いた調度品類や、自然素材の製品、植物を用いて手間暇かけて染め上げた布類、手作りのおもちゃや楽器は購入するとなるとはるかにお金がかかります。

 

そこで、私たちは高額な既製品を購入するのではなく、できるだけ材料を購入し関係者で手作りをしていこうと考えています。皆様からの支援金は材料を購入する費用にあて、自分たちで手作りをするつもりです。

 

 

地元で働こうと思っても都会のように簡単に職が見つからなかったり、仮に仕事が見つかったとしても、同じ職種の同じ質の仕事をしても時給は都会と比べて低い場合が殆どです。その一方で、シュタイナー教育で重視されている自然素材を用いた手作りの既製品の調度品類や布やおもちゃや楽器などは決まった値段でしかも高額なのです。

 

こうした状況の中で、環境整備にかかる費用をご支援していただくことで、親御さんからいただく入園金や施設維持管理費を低く設定することが可能になり、地方都市でもシュタイナー教育を実践する場を作り上げていくことができます。

 

このような取り組みは何よりも、今この時代を共に生きるものたちがアイディアを出し合い、新しい仕組みを考えて実行してみるなら、現代社会が抱える問題を解決し社会をより良い方向へ舵取りすることは可能なのだということを、未来を担うこどもたちや若い世代に身を以て示し、語り継いでいく良い機会になるはずです。

 

今回は主に親子クラス《ははこの時間》と幼児クラス《こどもの時間》のための環境整備プロジェクトを立ち上げ、その費用の一部を全国のみなさまからご支援頂きたく思っております。どうぞよろしくお願いいたします!

(mysticosophiaの空間のイメージです。)

 

 

これまでの経緯

 

数年前に八ヶ岳南麓に滞在している際に、いつかこの地でシュタイナー教育活動を基にしたコミュニティを形成していくという直観がありましたが、その後、様々なステップを踏む中でその構想が少しずつ形をなし現実のものとなっていきました。

 

2年前の秋に前職の北海道にあるシュタイナー教育施設であるNPO人智学共同体ひびきの村を退職して以降、心身を休めながら、無理のない範囲でフリーで講師活動をしてきました。それと並行して八ヶ岳南麓に足を運び家探しをしてまいりました。探し始めて直ぐに必然とも思える運命的な出会いも重なり、北杜市内に住む仲間たちとも繋がっていくことができましたが、なかなか直ぐにふさわしい場所との出会いがなかったので、何度も10年計画で実現できたらいいだろうと先送りしてみたり、断念することも考えました。

 

諦めかけていたところへ来て、この度、たまたま条件にかなった家と出会うことができましたので、いよいよ始める時が来たと思い動き出しました。

 

 

八ヶ岳南麓の山梨県北杜市

 

何故八ヶ岳南麓なのかというと、20代後半から子育てを通してそこの自然や大地、そして空や眺望にとても惹かれたためです。この地の豊かな自然環境の中で、私より若い子育て世代のお母さんやお父さんが「子どもを産んでよかった」「子育てって楽しい」「自分も子育てを通して成長できた」と実感できるよう、そして子どもたちもその子らしさを大事にされ、愛情を注がれて育っていってほしいと願っています。

 

そのような願いを込めて、シュタイナー教育を実践する場を作り、人と人が自由の精神や自主性に基づき、信頼し合って安心して暮らし、共に成長し合えるコミュニティを作っていきたいと考えています。

 

活動拠点となる家のある山梨県北杜市は元々リタイア後の移住先として人気のある場所でしたが、最近は子育て世代の移住者も増え、市としても子育て世帯用の市営団地を整備するなど子育て支援に力を入れています。4月からは新たに助産院も開院し、ますます出産と子育てがし易くなることでしょう。

 

 

(子供達が室内で遊んでいる様子です)

 

プロジェクトの背景

 

この構想を実現しようと動き始めた背景には、より良い教育を求めるたくさんの親御さんや今を生きるたくさんのこどもたちとの出会いがありました。「シュタイナー教育には共感する部分が多く、できたら自分のこどもを通わせたいが、近くにシュタイナー教育施設がない、或いは、子育て世代は理想的な教育に投じる教育費を捻出するための経済的余裕がない、などの理由で公教育には疑問を持つが断念せざるを得ない」という声をたくさんお聞きする機会がありました。

 

物理的制約や経済的な理由のために、より良い教育を受けることを断念してしまっているのです。

 

公教育の場や大規模な園では、広汎性発達障害、食べ物アレルギー、化学物質過敏症や電磁波過敏症、喘息、アトピーという特性を持つこどもたちは親が望むようなきめ細かな対応をしてもらえていないという現状についてもお聞きました。

そのような経緯の中で、人間形成において大事な幼少期の教育現場の立ち上げを先送りするのではなく、場所が見つかればすぐにでも実現したいという思いが強まりました。

 

少子高齢化、後を絶たない自殺者の数、未来へ希望を持てない若者の増加、拡大し続けるこどもの貧困、地域格差・経済格差に由来する教育格差、環境汚染により移住を希望する子育て世代・・・

 

と同時に、こどもが受ける教育内容を国が決めるのではなく親やこどもが自ら選ぶ権利を求めて《教育の多様性》を保障する法案化の動き・・・

今、日本社会が直面している課題にもシュタイナー教育を通して取り組み、シュタイナー教育を望む全ての親御さんとそのお子様たちが人間形成の重要な幼少期に、より良い教育を受けたくさんの有意義な体験をする機会を得ることができるよう、この八ヶ岳南麓において未来を担う子どもたちのための道を切り拓いていこうと思います。

 

シュタイナーの思想は教育に限らず、経済・農業・医療の分野にまで及ぶ人間の営みのあらゆる局面において、混迷する日本社会の課題を解決し、持続可能な循環型社会を創り上げるための可能性に満ちたヒントがあるという確信から、幼児教育の活動を皮切りに、今後も賛同者や実行者を集め必要に応じて活動の場を立ち上げていきたいと思います。

 

 

《ははこの時間》《こどもの時間》

コミュニティの構想は多岐に渡りますが、まず手始めに親子クラス《ははこの時間》、幼児クラス《こどもの時間》、大人のための講座《おとなの時間》と称する活動を行っていきます。

 

今回のプロジェクトでみなさまにご支援をお願いしたいのは、これらの活動のための空間作りに必要な費用の一部です。

《ははこの時間》&《こどもの時間》では、シュタイナー教育に基づき、自然の中でこどもたちが健やかに育まれること、子育て中の親御さんがこどもの健やかな育みを見守り、子育てを通して自らも成長していくことを目指して活動しています。

 

《ははこの時間》は、他の園に通っているけれどもシュタイナー教育を体験してみたいという親子のみなさんや、これから園を選ぶのにシュタイナー教育を体験してみたいという親御さんを対象とし、月2回開催予定です。子育ての悩みや不安を吐き出して、ポジティブな子育てができるよう、地域の子育て仲間と繋がれるような機会にもしていきたいと思います。

 

《こどもの時間》は、お母様から離れることができるようになったお子様から未就学のお子様までを対象としていますが、年齢ではなくお子様の魂の成長具合に応じて受け入れを検討します。大規模園よりも、小規模な家庭的な場が合っているお子様や、それを希望される親御さんのお子様を優先して受け入れたいと考えています。平日火曜から金曜までの日中に開催予定です。

 

《おとなの時間》は、このプロジェクトの対象外ですが、シュタイナーの世界観や人間観を学ぶことで、自分を知り、自分で自分を癒し成長させることができるという意味で、認識による治癒・思考により自分を創り変えていく芸術行為の場です。月一回基本的に第一週末を挟む金曜から月曜の日中、開催予定です。

 

これらの活動のために集い合う場が、自然素材を使ったものや手作りのもので調和的に美しく、色彩的にも、感覚的にも、心にも、柔らかく優しく穏やかに整えられているなら、通われる地域の子育て中の親御さんやこどもたちは、そこに来てそこに居るだけで、温かく優しい気持ちになるようなそんな空間作りをしたいと思います。

 

(夏至に行ったキャンドルナイトの様子です)

 

 

豊かな自然体験

 

私は、現在20代になる息子たちの子育てを東京の多摩地域で行いましたが、子育てをする上で大切なのは、母である自分自身が心を満たされて余裕を持ってこどもと接することと、こどもたちがふさわしい時期に、本から得た知識やゲームの中のバーチャルな体験ではない原体験として、主体的に、自然を体験し、太陽や大地の恵み、自然界の営みの素晴らしさに感動したり感謝することだと気づきました。

 

豊かなファンタジー体験

 

それと並行して、大学時代から好きで読んでいたルドルフ・シュタイナーの体系的な思想の中の《教育》についての考え方にも共感を持ちました。特に松井るり子さんという女性がシュタイナー幼児教育を取りれたご自身の子育ての様子を紹介した『七歳までは夢の中』を読んだ時には、それまで全く気付いていなかった大切なことを教えられました。

 

それはこどもの中に宿るファンタジーに働きかけるようなこどもとの関わり方です。それからは、自然体験を大事にするだけでなく、シュタイナー教育を見様見真似で取り入れ、仲良しグループで小さな自主保育グループを作り毎日楽しく過ごしました。

 

 

シュタイナー教育と環境教育:自然体験活動の融合

 

下の子が小学校に上がってからは、自分の生涯の仕事としてやっていくためにもっと専門性を身に付けたいと思い、環境教育については静岡県にあるホールアース自然学校で自然体験活動指導者養成(当時CONE,現NEAL)、シュタイナー幼児教育については北海道にあるミカエルカレッジでシュタイナー幼児教育者養成を受けました。

 

その後、東京都国立市や神奈川県藤野にある小さなシュタイナー園で経験を積ませていただき、最近までは母校のあるNPO北海道ひびきの村のミカエルカレッジの代表として、運営や講師としての仕事をしてきました。

 

昨年4月からProject“A”(A =Anthroposophy,Alternative,Artistic)という法人格のない任意団体を立ち上げて、いつかは自分たちの活動拠点を創ることを視野に入れ、山梨県北杜市在住の仲間と清泉寮の会場をお借りし、シュタイナー教育に基づいた活動として、親御さんや教育に携わっている方々のための教育講座や四季の祝祭を体験していただく親子クラスを開催してきました。

 

(無垢の材料を使って物作りもします、)

 

Common Wealth(公共の財産)としての場

 

こうした教育活動の責任は私、金井菜穂が引き受け個人の事業として活動します。八ヶ岳周辺には自然と人の営みが調和した持続可能な循環型のコミュニティ構想を持っている方々やオルタナティブ教育を掲げて活動する方々が少なからずいらっしゃることを最近知りました。今後、そのような方々と繋がり、同じ方向を目指す仲間として協働していけたらと願っております。

 

畏敬の念をもってこどもを受け止め
愛情をもって教育し
自由の中へ解き放つ

 

シュタイナー教育とは、今から100年ほど前にドイツで活躍したオーストリア出身のルドルフ・シュタイナーという哲学博士であり神秘思想家である賢者の洞察した人間観や世界観に基づく教育実践を指す日本国内の呼称です。世界的には、Waldorf EducationやSteiner Educationという呼び方で知られています。国内では現在2つの学校法人化された学園、ユネスコスクールやNPOとして活動しているフリースクールやこども園や保育所、個人事業として行われているアートクラス、公立学校に通う児童のための土曜クラス、治癒教育や治療教育のクラスなどが活動していますが、日本社会の中ではまだまだ少数派の教育活動です。

 

シュタイナー教育が掲げる理念は「畏敬の念をもってこどもを受け止め、愛情をもって教育し、自由の中へ解き放つこと」です。

そのために教師はこどもの現在ある姿に愛情深く洞察力に満ちた眼差しを注ぎ、こどもの育ち行く未来の姿をイメージし、日々の実践の中では、こどもたちの意志を大切にし、心身の育みを日々の仕事や芸術や自然体験を通して行っていく教育活動です。

 

知的な発達や結果を重視する現代の教育とは異なり、こどもが本来持っている個性を最大限尊重し、成長の一コマ一コマを大事にします。こどもの人生全体を俯瞰し、成長の発達段階の今どの辺りにいるのかを見極めて、教育内容を教師が芸術性を発揮して創造します。こどもたちの真善美に感動する心を大事にし、真善美に触れる体験をたくさん用意します。

 

幼児期のこどもはその後の人生の土台となる身体作りにたくさんのエネルギーを使っているので、その生命力を削いでしまうことがないよう、感覚を正常に発達させることができるような配慮をし環境を整えます。例えば、一年間のリズム、四季のリズム、週のリズム、一日のリズムを刻み繰り返し、規則正しい生活をすることを大事にしたり、汚染されていない自然のものを食べて身体を作り味覚を育むこと、機械音ではなく自然の音や人間の声、教師の弾く優しい楽器の響きによって聴覚が育まれること、視覚の発達のためには目に優しい光や色彩、手に触れて優しい自然素材のものを身の周りに置くなどの配慮をします。何よりも、こどもは日々接する大人のあり方を模倣をして大きくなっていくという点を重視し、こどもと過ごす大人が子どもの手本となるようにします。

 

 

(イースターエッグハンティングの様子です!)

 

 

その他にも、こどもたちのファンタジーの世界を壊すことがないように、叡智の宝庫と言われる昔話を毎日語り聞かせ、懐かしい音色の季節の歌を歌います。語りかける言葉やこどもの前で話される大人同士の会話にも配慮をします。

 

こどもと過ごす教師は、こどもたちが遊ぶ傍で、日々の暮らしに必要な仕事をしますが、こどもたちが教師の真似をして一緒にやりたくなれば簡単な仕事を手伝わせます。

 

シュタイナー幼児教育の現場では、このような時間が刻まれていきます。

人間形成における重要な時期に、このようにして育ったこどもたちは世界への信頼、自尊心や自己肯定感、他者への共感力や異なる立場や文化への理解、自由意志や行動力、そして真理への愛という生きる力が育まれていきます。

このように育ったこどもたちが切り拓いていくであろう日本の未来に希望を繋いでいきたいと思っています。それが彼らの少し前を行く大人として、今、私にできることだと思っております。どうぞこうした活動へのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 

 

 


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