今回のファンドレイジング実行を担当させていただきました、目黒と申します。

12月10日に始まった今回のファンドレイジングも明日がいよいよ最終日です。

応援してくれる方たちが現れるのだろうか、ほんとうに目標に達成できるのだろうか。

期待と不安とともに迎えた初日でした。

その心配をよそに、初日から目標の14%のご支援があり、二日目にはなんと41%!

こんなに応援して下さる方たちがいるのだという嬉しい驚きと興奮に包まれました。

 

振り返ると、この企画の話が持ち上がったのは、2018年の5月のことでした。

法人内有志で「絵本ファン」という企画グループを立ち上げ、絵本編集プロダクションの「みんなのことば舎」さんの多大なご協力をいただきながら半年以上かけて進めて参りました。

グループ立ち上げのときに「ファンド(基金)レイジング」=「フレンドレイジング」のことばを掲げたときは、正直「お金を下さい」という活動に気が引けていた、という思いが強くあったように思います。しかし、準備期間と募集期間中を通して、「フレンドレイジング」こそが目的であり大きな収穫であったことを改めて思わされています。

 

準備段階から、色々な方との会話の中からたくさんの気づきをいただきました。たとえば、リターンとしてお渡しするグッズの候補には(最終的には没になってしまった)幻の「おとうと製氷皿」「おとうと焼印(まんじゅうの上につけるやつ)」「きょうだいが立ち上がるカードたて」などの案もありました。

最初は、絵本を応援して下さる方たちにありったけの感謝を伝えられるようもの、「特別」感があるものを作りたい!などと考えていましたけれど、実際周りの方たちに聴いてまわるうちに、「せっかく絵本のために支援するのだから、自分に返ってきちゃうのは逆にもったいないな。」というようなご意見も頂き、それもそうだと立ち止まることができました。そして、絵本を応援して下さる方がよろこんでくださるもの、それはどのようなものなのかをみんなで考えた結果を今回のリターンとすることができました。

 

実は、私はこの絵本を最初に読んだときに、正直ハッピーエンドであることが気になっていました。実際のきょうだいの方が読んだときに、こんなのじゃない、こんな風には思えない、僕はやっぱりダメなおにいちゃんだ、と思ってしまう子がいないだろうか、と懸念したからです。(そしてもしかしたら、ほんとうにそう感じた方もいらっしゃるのかもしれません)しかし、ファンドレイジング開始後に次々といただく応援メッセージの中には、きょうだいの立場にある方からも「泣きました」「感動しました」のことばをたくさんいただいたのです。ここは私の想像ですけれども、「同じだ」と思って泣いた方もいらっしゃれば、「私はこうではなかった」けれども、悩んでいた当時の気持ちを思い出して泣いた方もいらっしゃったのかもしれません。それとも、現在進行形で苦しんでいて、でもおにいちゃんのように泣いてもいいんだ、と思って泣かれたのかもしれません。

絵本はあくまでこのきょうだいのストーリーであり、それが共有されたことで、他の方も自分自身の「特別」なエピソードや気持ち「私はこうだったよ」「僕はきょうだいについてこうおもっていたよ」と言える環境が現れたということ。そのことも、この絵本の大事な目的だったのだと知りました。

ちなみに、感動したと言ってくださった方の中には「これで自分たちのことを説明しやすくなったから嬉しいんです、ありがとう」と教えてくださった方もいました。「これ読んで!って渡すんだ」って。そういう使い道もしてくださると。医療的ケアを必要とする子どもたちとその家族のことをより多くの方に知ってもらうという今回のファンドレイジングのもう一つの目的も、しっかり受け取ってもらっていました。

 

「ぼくはこうだったよ」「へ~、ぼくはこう思ったよ」みんなでシェア中。

 

 

その他にも、毎日のように、こちらのサイト上のメッセージや、フェイスブック、またお電話やメールなどからたくさんのご連絡をいただきました。

以前から私達のことを知っている方からだけでなく、今回のファンドレイジングをきっかけに私達の事を知ってくださった方たちからのご連絡いただくことができ、改めて発信することの大切さを感じました。

それと同時に強く感じたことは、私達のことを知ってもらうだけでなく、応援してくれている方たちの事をとても知りたい、と思ったことです。この方は絵本のどの部分に共感してくださったのかな、子ども達の教材として使うことに思いがある方なのかな、どんな経験があって、どんなことをされている方なんだろう。

支援者の中には、詳しく教えてくださる方もいました。その方のお話を伺っていて、こちらの視野を拡げていただく思いがしたことは一度や二度ではありません。

広報というのは、自分たちの活動を「こんなことやってます」「いいでしょう!共感して!」というだけのものではなく、相手にどう反応して頂くか、教えていただくかということ、そして、そのことが自分たちの益になるだけでなく、こちらが応援する側に周ることができるという素敵な循環を生み出す入口になり得るものなのだなと知ることができました。

 

 

明日で、今回のファンドレイジングは終了となりますが、ここでできたフレンドシップがこのまま続いていくという大きな喜びとともに、あらためましてご支援ご協力下さいました皆様に感謝の言葉で締めくくりたいと思います。

ほんとうに、ありがとうございました。

あと一日、どうぞ、よろしくお願いいたします!

支援者のみなさまお一人お一人が、私達にとってもとくべつなお一人になってくださったことに感謝しつつ、いつかどこかでお会いできることを楽しみにしております。(文責 目黒祐美子)

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