アスラン＆ルーちゃん｜保護主 南久松さん

■アスラン＆ルーちゃん｜保護主 南久松さん

【暗かった私を変えてくれた  愛猫アスラン】

30年前、公園の遊具の中に目も開かない1匹の子猫がタオルにくるまれて捨てられているのを散歩中の犬がみつけました。小雨が降っていたので、このままでは命が…と思い連れて帰りました。

 

掌にのってしまう260グラムの子猫。どうしていいかわからず動物病院に走りました。その頃、私は性格が暗く生きづらい人間でしたが、このアスランが命の大切さあたたかさを教えてくれ、21歳で亡くなるまで私を助け続けてくれました。それから猫の魅力にはまり、ささやかながら猫への恩返しをしたく、実家の猫を含め5匹を看取り、現在はちねこさんからの保護猫6匹と暮らしています。

 

【ルーちゃんのこと】

ルーちゃんは近所の店員さんがお店を辞めた時に飼ってた子猫も捨てて行き、野良猫になってた子でした。動物病院に連れて行くと、まだ1歳ちょっとなのに、おばあちゃん猫かと思ったと言われました。歯もほとんどなく、瞳孔も開きぱなしだと言うのです。ルーちゃんが野良猫としてどんなに過酷な生活をしてたのか。。。野良猫として生活してる子たちはどんな境遇にいるのか。。。ルーちゃんは1年間は幻の猫として人の寝ている時にしか活動しませんでしたが、少しずつ慣れ先住猫とも寄り添って寝るようになり家族となりました。しかし、6年目に突然不調になり亡くなってしまいました。もっと長く生きたかっただろうにと思うと、今でもつらくなります。

 

どの子もこんなに愛情豊かで性格も個性も違う子たち。

外で暮らしている子は…と思うようになりました。

 

【少しでも多くの猫たちの幸せを願って】

祝さんの「道路に倒れているクロちゃんを助けたい！いい病院を知りませんか？」というSNSを見て、私はお世話になっているはちねこの小林さんに連絡しました。小林さんはすぐにたんぽぽの里の石丸さんに連絡をして下さり、クロちゃんは無事手術とリハビリを終え、祝家のやんちゃな末っ子として今、暮らしています。

 

石丸さん、小林さんをはじめとする皆さんの活動には常に尊敬と敬服を感じています。祝さんがその時に、映画のお金がなくなってもクロちゃんを助けたいと思われたように、怪我や病気の子に出会い、助けたいけどお金をどうしようと頭をよぎる方はいらっしゃると思います。それを補助できるようにする、保護猫のための独立した病院という今回のテーマは大変すばらしく本当に有意義だと思います。猫も人も命がつながり、あたたかい生涯を送れるために少しでも何かできればと思っております。