お茶の魅力を農家が直接伝え交流する、コミュ二ティ茶会の開催を

一件で独自の農業をする農家もあれば、

大きな農業をする農家もいます。

ここは、私が若い頃に研修に入った、大きな農業をされていた茶製造農家です。

４～５月の新茶は一年で一番、生産量も生産額も多いお茶ですが、

日に日に畑の新芽は、変化していきます。

ここでは、３０件近い生葉栽培農家を束ねていたのですが、

毎日お茶の製造時期に行われていたのが、夕方の新芽評価でした。

それぞれの生葉農家は、他農家の新芽の生長具合や刈り具合を、

基本的に見ることはありません。

そして、日に日に新芽は、変化していきます。

でも、良質なお茶製造に大事なのは、新芽の質をそろえることが重要です！

だから、毎夕方に、仲間の刈り取った新芽を

一緒に確認しあう時間を作っていました。

もう一つそこでは、園主がそれらの新芽の品質をＡＢＣと評価していく様子を、

生葉生産農家に、オープンにしていました。

現場で、それぞれの刈った新芽を評価されていく。

その結果を見せることで、みなが評価の良い新芽の状態を、

確認することができるということでした。

確認すれば、明日はどのように刈るか？

刈り時は遅れていないか？など考え、

品質が揃っていくように、意識を向けることができます。

私自身、毎日この新芽評価を手伝う中で、

生葉の品質の良し悪しを学ばせていただきました。

農業規模の大きさとは関係なく、結局は品質の良い一芽と一芽の重なりで、

お茶が作られていることには、変わりがないんだなぁと思えた時間でした。