もう、10年以上前に、茶産地を回りたいと思い、静岡県から車で、九州までぐるりと回りました。

小さな日本ですが、全く知らない土地ばかりで、茶産地巡りはとても興味深かったです。そして、私が直販農家に魅せられたのも、日本を知る方法の一つだったからだと思います。

 

その時に、立ち寄った産地の一つが、宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町です。当時知り合った農家のお一人が、五ヶ瀬緑製茶の興梠洋一さんです。

 

 

五ヶ瀬町は、日本でも珍しい、釜で炒るお茶を作る農家が集まるエリアです。

 

日本の緑茶の99%は、生葉を蒸して作る緑茶ですが、残りの1%弱は炒って作る緑茶です。その中で宮崎県は、釜炒り茶生産量が日本一の産地です。

 

 

五ヶ瀬町は、「五ヶ瀬みどり」という名前で、各農家が作った釜炒り茶をブランド化していました。作り手によって、目指すお茶が違うということをはっきり感じたのも、この時でした。

 

同じエリアで、同じ釜炒りという製法のお茶を作っても、出来てくるお茶は、様々でした。目指すお茶も違うし、「工場の建っている場所によっても、条件が変わるんだ。」という言葉が印象的でした。

 

 

それぞれの工場を見て回ると、農家ごとに全く機械も違っていて、本当に人の感覚でお茶を作っているんだなと実感しました。

直火で釜を熱するので、火の大きさを調整したり、外気温・湿度等の条件による違いも大きく、単純に数値化して真似ができるお茶作りではないと。

 

 

だから、作るほうも楽しいのかもしれません。

この良い意味の頑固さが、お茶を作り続ける秘訣かもしれませんが、私のような若輩者も、こういう気概のある農家を見て、パワーをたくさんもらったんだと思います。

 

そういうお茶を頂けることが、とてもありがたいです。

 

 

 

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