今回は照明さんについて

　昨日の音響さんに続いて今日は、照明さんについてお話いたしたいと思います。初めて劇場上演を始めた時、子どもたちを舞台に立たせようと支援いただいていた方が、O氏にお願いしました。打ち合わせをしたのですが、O氏が担当するイベントが忙しく、結局別の方が担当になりました。

　会社に依頼して、その時に担当できる方が来られるということを続けていたのですが、「照明は、美容院と同じ。自分のお気に入りの照明家を指名した方がいいよ」とアドバイスをいただき、こちらから改めてO氏を指名させていただきました。あれから２７年間、ずっとO氏と一緒に舞台をつくってきました。今ではツーカーの関係となり、こちらの意図することをくみ取って照明プランを考えてくださいます。

　ミュージカル 「金色のステッチ」の照明で、日本照明家協会特別賞を受賞されました。特別賞は、ただ単に照明の技術が卓越という賞ではなく、作品と照明が一体となっていることを表彰する賞だと聞き、私たちにとっては特にうれしい賞でした。

　宝塚のコンクール優勝もO氏の照明の力が大きかったと思います。皆さんが言うには、O氏の夕焼け空の描き方が美しいそうです。私もハッと心打たれる空の描き方が大好きです。

　今回の特攻隊のシーンをどう照明で演出してくれるのか、今から楽しみです。撮影された映像と舞台の色は違います。ぜひ会場でご覧ください。

　O氏は会場の中を白鳥組（私が白鳥圭介という名前で出演することが多く、白鳥組の法被をつくりました）の法被を着て駆け回っていらっしゃいます。

初めて照明をお願いした「私のあの消えた赤い風船」