プロペラプロジェクトinフランスは 無事終了致しました
支援者の皆さまへ
春光うららかな季節となりました。皆さまには、ご壮健でますますご活躍のことと存じます。
さて、この度は、プロペラプロジェクトinフランスを応援下さりありがとうございました。皆さまの温かなご支援のお陰で、プロジェクトは恙なく終了し、子どもたちも元気に帰国の途に着き、新学期を迎えることができました。
フランス滞在中、子どもたちは 印象派ゆかりの地でもあるフォンテーヌブローの森の中で、ゆったりとした、それでいてとても濃密な時間を過ごしました。
室内楽の講習会では、ソルフェージュをテーマとして、メロディーの背後にあるハーモニーを感じてその響きの中で音程をとる大切さを学びました。今回、あえて初見の曲を使い、子どもたちは、初めて一緒に弾くメンバーとともに、フランスで一から曲を作り上げました。
また、子どもたちの「自立心の種を蒔く」ため、自主稽古はスケジュールを決めず、大部分を子どもたちに任せました。すると、ノートに自分たちで決めたスケジュールを書き込んだり、曲のイメージの絵を描いたり、「そろそろやらない?」と自分たちで声をかけあったり… 自分たちで考えて動き始める姿が見られました。
もちろん、部屋にこもってお稽古ばかりしていたわけではありません。
近隣のモントロー市にある音楽院を訪ね、同世代の子どもたちの演奏を聞いたり (そこで出会った10歳のピアニストは、最終日のコンサートに飛び入り参加しました!)、
地元の小学校・幼稚園を訪問した際は、演奏だけでなく、一緒に折り紙をしたりして文化交流を楽しみました。
フランスの子どもたちの間でも折り紙は人気のようですが、教わった通りに作るだけで満足せず、それぞれ自分なりのアレンジを加えたり、オリジナルのものを作り出す子どももいて、独創性の高さに驚かされました。
そのほか、ヴェルサイユ宮殿のモデルとなり、宮廷音楽家リュリも住んでいたと言われるChâteau de Vaux-le-Vicomteを訪れたり、少し足を伸ばしてパリへも出かけました。
そして、10日間の講習の最終日には、滞在先のLa Loingtaineの中にある馬小屋を改築したとても響きの良いホールで小さなコンサートを開きました。
そこで 子どもたちが聞かせてくれた音楽にはフランスの香りが・・・
フランスで見たもの、聞いたもの、味わったもの、そして肌で感じたもの、全てが子どもたちの心と身体の中に染み込んでいるのが感じられる演奏でした。
この年齢の子どもたちの感受性と吸収力の高さは本当に凄いですね!
講習会に参加した子どもたちが、このように素晴らしい経験が出来ましたのも、一重にご支援くださった皆さまのおかげと心から感謝いたしております。
皆さまからご支援頂いた資金は、全額 子どもたちの現地での滞在費および交通費、講習会の費用(講師謝礼・ミニコンサートの準備費用を含む)として大切に使用させて頂きました。
リターンとして近々お送りする予定のサンクスレターは、子どもたちが 自分たちでアイデアを出し合って作ったものです。本来ならば、ご支援くださった皆さまお一人お一人に実物をお届けすべきところですが、時間と費用の都合上、メールに添付のお写真でのお届けとなりますこと平にご容赦下さいませ。
帰国後のご報告を兼ねたミニコンサートは、5月26日(日)に京都市内の京都大学YMCA地塩寮(2Fホール)で開催することが決定致しました。
また、今回の旅で出会ったモントロー市の子ども音楽家たちを日本に招待し、国際子どもアンサンブル結成の第一歩とする企画も立ち上がっております。今後の活動にもぜひご期待ください!
この度は、温かなご支援を 本当に 本当に ありがとうございました。