支援総額
目標金額 300,000円
- 支援者
- 61人
- 募集終了日
- 2014年3月3日
2.急ピッチで進む防災工事
前回ご紹介した海浜植物などが残っている場所も含めて、被災地の海岸地域は急ピッチで防災工事が始まっています。延長40kmにおよぶ美しい円弧型の砂浜の仙台海岸などは、海岸地域のグランドデザインが出来ない中、国交省の管理地では防潮堤工事が、林野庁や宮城県の管理する海岸林のエリアでは海岸林盛土工事が、それぞれいち早く始まりました。残すべき地域を決めて防潮堤を陸側に回す、などの検討がされず、土地利用の線引きはそのままに行われています。
(1)防潮堤の工事 土で堤を作ってコンクリートを貼り付けています。
地平線まで続いています。高さ7.2mの仙台平野の防潮堤です。
防潮堤の海側 亘理付近ですが、この辺りは砂浜の幅が狭く、荒れると防潮堤が波で洗われるので、侵食を防ぐためテトラポットや石が入れられています。
そんなところに仮に置かれたフレコンバックが破れたところからは、ハマヒルガオが生えて広がっていました。少しでも残っていれば、徐々に海浜植物はある程度戻ってくることが期待できそうではありました。しかし、残っていないところもかなりあること、生息できる空間が極端に減ってしまっていることが心配です。
(2)海岸防災林の盛土工事
海岸にまた松林を復活させるために、津波で倒された根の浅かった松は地下水位が高いところに植えられていたことがわかりました。今回松の苗を植栽するにあたり、盛土をして地下水位の影響を無くし、十分に深く根を伸ばした津波に強い松林を作ろうと、一面に砂を盛った地盤づくりが行われています。
ダンプで次々と運ばれてくるのは、ここでは宮城県北の山砂だそうです。
ユンボで高さ約2mに一様に均されます。1haで1億円だそうです。
少し崩れていますが、地平線まで真っ平らの盛土が続いています。雑草防止と倒木処理のために木材チップが表面に敷かれています。
遠目に見るとこんな感じです。
空中から見ると、こんな感じになっています。
一部残っている部分は南蒲生のエコトーンモニタリングで、砂浜~海岸林~後背湿地がモザイク状に残っているエコトーンとして貴重なエリアなのですが、ここもまさに今、2/3が埋められています。1/3は辛うじて残されることにはなりました。。。
このように、わずかに残った海浜植物の生息地も、みるみるうちに壊されてい待っているのでした。(つづく)
リターン
3,000円
・サンクスレター
・進捗レポート をお届けします!
- 支援者
- 40人
- 在庫数
- 制限なし
10,000円
・サンクスレター
・進捗レポート
・木製アクセサリー をお届けします!
- 支援者
- 22人
- 在庫数
- 完売
30,000円
・サンクスレター
・進捗レポート
・木製アクセサリー
・宝来館1泊宿泊券 をお届けします!
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 4