「小鳥原小学校の校庭で、あの運動会の日のような光景を見たい。」

 

こんにちは、木楽舎・広島オフィスのクサマです。先週末は広島の広い範囲で雪が降りましたね。たくさんの積雪を望むスキー場にとっては、うれしいニュースだったのではないでしょうか。さて今回の「かかわる人。」も、スキーができる市町のひとつ、庄原市からお届けします!

 

廃校リノベーションの対象のひとつである(旧)小鳥原小学校の卒業生で、八鉾自治振興区会長・柳生光明さんです。

 

光明さんは現在69歳。58年前、小学2年生のときに小鳥原小学校に転校してきたそうです。「その時は、全校児童160人くらいだったかなあ。でも運動会になると、近くの八鉾中学校からお兄さん、お姉さんが応援に来てくれて、校庭にいる人の数はいつもの倍の倍。自分たちの家族に加えて、お兄さん、お姉さんの家族も来るんですから。にぎやかだった光景、そして中学生が『すごく大人に見えて、大きい人が走っている!』と感じたのをよく覚えています」。

 

「朝、学校に来たらみんなで校庭でソフトボールをしたり、算数の授業ではかけ算が早く終わった人から校庭で遊べたので、早く問題を解き終えようとみんな必死でした」と光明さん。校庭では子どもたちが駆け回って遊んでいて、運動会の時にはどっと人が増える。卒業した後も、ふらっと通っていた学校の前を通ると、体育の授業をしていたり、休日には野球チームが練習をしていたりして、ちょっとなつかしくなる。そんな光景、みなさんの記憶にもありませんか?

 

明治8年(1875年、福沢諭吉の時代ですよ!)に、民家を借りて授業が始まったのが小鳥原小学校。100年以上続いた学校の歴史は、平成19年(2007年)に途絶えてしまいましたが、八鉾自治振興区では広島経済大学との交流などで、校庭や校舎内に「人が集まる場」をつくってきました。地元の方と学生がいっしょになって育てた野菜を使い、校庭で“青空ランチ”をしたり、収穫祭をしたり。

 

でも本当は、地域内外からもっともっと多くの人が集まって、あの「運動会の日」のような、大人も子どもも若い人も地域の人も楽しんでいる校庭・校舎にしたい。光明さんをはじめとする自治振興区のみなさんの願いです。

 

ワークショップでは、「地元の人だけでは、それを実現するのは難しいだろう」と話していた方もいらっしゃいました。廃校リノベーションでは、そんな地元の方々の想いを受け止めて、校舎内から校庭に乗り出す「木製デッキ」などを敷設する予定(案)。素材には地域の木材を使用したいと考えています。カフェなど飲食ができる場としての利用も検討されています。

 

ワタシが光明さんの話を聞いていて思ったことは、「校庭って、子どもや人がいて『校庭』になるのだなあ」ということ。この廃校リノベーションプロジェクトを機に、他の地域の廃校でも「昔の光景を取り戻したい」という動きがもっと活発になったらいいですね。

 

みなさんにとって、学校の記憶といえばどんな光景ですか?

 

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