「ひろしま さとやま未来博2017」のクラウドファンディングスタートから、一ヶ月が経とうとしています。

お蔭様でさまざまな方からご寄付をいただいていますが、目標金額まではまだまだ道のりを要します。引き続きご協力をお願い致します。

  

今回は、このプロジェクトの主軸である「ひろしま さとやま未来博2017」について少しお話いたします。

名称に「さとやま」と入っているので、「山間部だけでしょ」と思われる方もあるようですが、そうではありません。舞台は広島県の「中山間地域」。「中山間地域」とは、過疎地域自立促進特別措置法、離島振興法、山村振興法、半島振興法のいずれかにより指定された地域で、山も島も沿岸部も「中山間地域」となります。  

 

現在、広島県では10の市町が全域中山間地域にあたり、9市が一部中山間地域。広島県内23市町のうち、19が該当するのですから、もはや他人事ではありません。そして、こうした中山間地域の過疎化の進行は、全国の多くの都道府県が抱える問題でもあります。

  

広島県の中山間地域

  

これまでの中山間地域の過疎化対策はインフラの充実に重きが置かれていました。道路が不便だから人が住まない、人が集まる魅力的な施設がないから人が出ていく…こう考えて環境整備に着手しましたが、それで過疎化が止められたかというと、思うような成果は得られませんでした。

  

しかし一方で、中山間地域ならではの歴史や伝統、環境、特産品、そして人。〝そこにしかないもの〟に魅力を感じ、価値を見出し、移住したり交流したり、一緒に何かを作り出して発信する個々の動きが若い世代を中心に見られるようになってきました。

 

未来の中山間地域が必要としているのは、「ないものをなくす」ことではなく「あるものを活かす」ことではないのか。この先20年、30年、40年と、この地域を愛し、この地域を照らす、若い人材を育成することなのではないか…。

 

そう考えて、広島県ではいち早く発想を転換し、中山間地域の活性化につながる人材育成や起業支援などに取り組んで、少しずつ成果が見えてきました。

しかし、問題を抱える地域はまだまだあります。こうした個々の動きを繋いで大きなうねりに変え、もっともっと多くの人が身近に捉え「自分にできることがあるかもしれない」と考えていただきたい。その起爆剤となり得る、周知活動、きっかけ作りのために立ち上げたのが「ひろしま さとやま未来博2017」なのです。

 

何か大きなイベントをやっておしまいではありません。むしろこの後、どれくらいの人が中山間地域に魅力を見出し、行動し、つながり、さとやまの未来を明るくしてくれるかが重要なのです。

このような自治体の取り組みは、全国でも前例がありません。これが、いろいろな問題解決につながれば、全国で過疎化に悩む中山間地域のモデルケースとなります。

 

だからこそ、コンセプトは「これからのニッポンの見本になる」。

 

このプロジェクトが全国の中山間地の未来を照らす指針となるように、一人ひとりの心に響く呼びかけけを続け、共感を巻き込みながら、多くの人が注目する取り組みとして盛り上げていきたいと考えています。

 

長くなりました。次号では、そのシンボルプロジェクトを「廃校リノベーション」に据えた思いなどをお伝えしたいと思います。

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